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医学のたまご
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医学のたまごの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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著者と同年、同業です。本当に、昔から、医学論文の共同著者、名前の順序は、よく揉めましたね! 全く見たこともない、他大学の教授の名前を論文に入れる! 何故と先輩医師に問いかけると、「教授同士が仲が良いし、その方が論文が通りやすいからだよ!」 との答え、当時は驚きましたが、その教授は、学会誌の主査(論文の合否を決める役目)でした。 この本にもありますが、実は、医学論文を投稿する雑誌は、ピンキリで、山ほどあります。 雑誌を選ばなければ、商業誌も含めれば、投稿の医学論文は掲載される率は高いものです。 ですから、インパクトファクターという点数制があり、引用率の高い医学誌に掲載されると点数 が多く得られます。当然、准教授になるにはインパクトパクター何点、教授になるには何点とラ インが決まっているのです。 この制度は、恐ろしい事を呼び起しました。手術が下手(不器用)だけど、論文書きは上手という 外科教授を産み出しました。TJ医科大の心臓外科医教授の事件が有名ですね。 やっぱり外科医は腕でしょう!内科医だって臨床の読みと対応の腕でしょう! そこが採点されない医学部の構造上の問題が、この作品で皮肉ていると思います。 | ||||
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潜在能力テストで全国1位!中学1年生の曾根崎薫は、東城大学医学部特別プロジェクトに 参加することになった。マスコミのインタビュー、医学書10冊読破、英語の論文・・・薫に次々と 試練が襲いかかる。そんな中、薫が医学的大発見???医学部の中に衝撃が走るのだが・・・。 「潜在能力テストで全国1位になったからといって、いきなり医学生とは少し設定に無理が あるのではないか?」と思いながら読み進めたが、作者は無難に話を展開させている。学力の 不足分を補うためにさまざまな知恵を絞り、数々の試練の波を必死に乗り切ろうとする薫。 その姿は健気だ。だが彼はしだいに大人たちの醜い陰謀の渦に巻き込まれていく。薫を利用 しようとする大人たちには、憤りを感じる。負けるな薫!悪をそのままにしてはいけない! アメリカにいる父の応援を受け、薫は敢然と立ち向かう。その描写は痛快だ。 中高生向けに書いたとのことだが、それ以外の人が読んでも楽しめる。作者のほかの作品と 微妙にリンクしているところも面白かった。読後感もまあまあだった。 | ||||
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14歳の少年が医学部に入学し、論文を発表して注目をあびるが・・・。大学病院における権力、評価システムなど小説を読みながらイメージが浮かび面白い。一番よかったのは、主人公の父親がしばしば発する「悪意と無能は区別がつかない」「ムダにはムダの意味がある」「初めての場所でまず探すべきは身を隠す場所だ」「逃げるが勝ち」など様々な助言・警句だ。これが小説のスパイスとしてよく効いている。 | ||||
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YAに分類されていますが、大人も充分楽しめます。 14歳の主人公曽根崎薫の成長が頼もしい。 そして、過ちを自覚する大切さ、責任のとりかたを導く父親との、強い絆に心打たれました。 この作品を読んで、面白い!と思った中高生のみなさん、 是非他の海堂作品にも挑戦してみてください。 | ||||
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中高生向きに書かれた物語(日経メディカルの連載を単行本化)。 世界的ゲーム理論学者の息子、曾根崎薫君(中学一年生)。 普通の中学生が、医学部解剖学教室で網膜芽腫の基礎研究をすることに。 前半で登場人物像を蓄え、後半は発見、投稿、捏造疑惑…と展開。 少年が大人の世界と接し、さわやかに成長して行く。 高階先生、田口先生、如月ナース等の東城大学メンバーがチョイ役で友情出演しています。 | ||||
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僕の名前は曾根崎薫,潜在能力試験で全国1位になり,東城大学医学部に飛び級で通うことになった。ただし,その試験の作成者は,世界的ゲームの理論の研究者でもあるパパこと,曾根崎伸一郎であり,僕はその試験問題を事前に知っていただけの普通の中学生である・・・ チームバチスタシリーズの作者の番外編である。たの番外編に漏れず桜宮市の東城大学を舞台にした物語であるが,この作者もこの世界の中でここまで様々な種類の物語を作り,これらをきちんとリンクさせて作っていると毎回ながら感心させられる。ナイチンゲールのレティノを中心におきつつ,黄金地球儀のヘラ沼までとは・・・脱帽である。単品でももちろん楽しめるが,最後にもあるが,関連作を読んでいた方が思わずニヤリとできる作品である。楽しませてもらった。 | ||||
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