点と線

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評判

点と線の評価:

4.11/5点 レビュー 191件。 B ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全378件 281〜300 15/19ページ
No.98
(4pt)

アリバイ崩しの佳作

おそらく、樽の影響の下に書かれた作品だと思います。アリバイ崩しがメインテーマの作品で、汚職事件が絡んだ推理ものです。社会派の奔りとして、推理本ブームの先駆け的な記念碑てき作品だつたと言えると思います。樽先生も想ですがー点と線も少し理に合わない点もありますが、全体で見れば優れた作品です。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.97
(5pt)

松本清張の推理小説を読む順番

社会派推理小説の創始者としての松本清張の功績は、私が言うまでもないだろう。いずれも力作揃いであるが、清張の推理小説を手にしたことのない向きには、まず『点と線』(松本清張著、新潮文庫)、『ゼロの焦点』(松本清張著、新潮文庫)、『砂の器』(松本清張著、新潮文庫、上・下巻)の3作品を薦めたい。現在の人気作家たちの推理小説とは深みと広がりが違うことが明らかになるはずだ。
点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4)) Amazon書評・レビュー: 点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4))より
4334030041
No.96
(5pt)

松本清張の推理小説を読む順番

社会派推理小説の創始者としての松本清張の功績は、私が言うまでもないだろう。いずれも力作揃いであるが、清張の推理小説を手にしたことのない向きには、まず『点と線』(松本清張著、新潮文庫)、『ゼロの焦点』(松本清張著、新潮文庫)、『砂の器』(松本清張著、新潮文庫、上・下巻)の3作品を薦めたい。現在の人気作家たちの推理小説とは深みと広がりが違うことが明らかになるはずだ。

点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.95
(5pt)

松本清張の推理小説を読む順番

社会派推理小説の創始者としての松本清張の功績は、私が言うまでもないだろう。いずれも力作揃いであるが、清張の推理小説を手にしたことのない向きには、まず『点と線』(松本清張著、新潮文庫)、『ゼロの焦点』(松本清張著、新潮文庫)、『砂の器』(松本清張著、新潮文庫、上・下巻)の3作品を薦めたい。現在の人気作家たちの推理小説とは深みと広がりが違うことが明らかになるはずだ。

点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.94
(5pt)

「偶然を装うアリバイ造り」というプロット構想

2次情報、評判でしか聞いたことのないこの作品、初挑戦でした。
鉄道が昭和32年当時、新幹線が走り出す7年前のこと、これは隔世の観がありますが、
現代ならば、世界を股にかけたストーリーになり得る構想でしょう。気づきを得た
"点を線”のようになぞってみます。

・鉄道による空間移動、これは洋の東西を問わない必然。時代を超えるが、時間的
 スケールは違う。東京から九州は新幹線を使えば今なら6時間弱、当時は18時間

・ベテラン刑事とキャリアの若手刑事という組合せ。温故知新と云うべきか、今にも
 通じる職業模様。よく意気投合しましたね。どちらのプロ意識も凄いものがある。

・「偶然を装うアリバイ造り」このプロットこそ、作者が創造した時代を超えたもの。
 今でも、この考え方・発想を身につけておけば、大概の大小問わない罠は見抜く
 ことが可能。

・鉄道ミステリーの発祥である本作品。鉄道ダイヤトリックの部分は西○京○○氏に
 引き継がれましたが、数こそ多いが、そして申し訳ないが、オリジナルである
 本作品以上の物はまだ出ていないというのがレビュワーの意見です。

本作品の英訳版がなければ、自分で挑戦してみようかと思った次第。
老若男女問わず、一読お勧めいたします。
点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4)) Amazon書評・レビュー: 点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4))より
4334030041
No.93
(5pt)

「偶然を装うアリバイ造り」というプロット構想

2次情報、評判でしか聞いたことのないこの作品、初挑戦でした。
鉄道が昭和32年当時、新幹線が走り出す7年前のこと、これは隔世の観がありますが、
現代ならば、世界を股にかけたストーリーになり得る構想でしょう。気づきを得た
"点を線”のようになぞってみます。

・鉄道による空間移動、これは洋の東西を問わない必然。時代を超えるが、時間的
 スケールは違う。東京から九州は新幹線を使えば今なら6時間弱、当時は18時間

・ベテラン刑事とキャリアの若手刑事という組合せ。温故知新と云うべきか、今にも
 通じる職業模様。よく意気投合しましたね。どちらのプロ意識も凄いものがある。

・「偶然を装うアリバイ造り」このプロットこそ、作者が創造した時代を超えたもの。
 今でも、この考え方・発想を身につけておけば、大概の大小問わない罠は見抜く
 ことが可能。

・鉄道ミステリーの発祥である本作品。鉄道ダイヤトリックの部分は西○京○○氏に
 引き継がれましたが、数こそ多いが、そして申し訳ないが、オリジナルである
 本作品以上の物はまだ出ていないというのがレビュワーの意見です。

本作品の英訳版がなければ、自分で挑戦してみようかと思った次第。
老若男女問わず、一読お勧めいたします。

点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.92
(5pt)

「偶然を装うアリバイ造り」というプロット構想

2次情報、評判でしか聞いたことのないこの作品、初挑戦でした。
鉄道が昭和32年当時、新幹線が走り出す7年前のこと、これは隔世の観がありますが、
現代ならば、世界を股にかけたストーリーになり得る構想でしょう。気づきを得た
"点を線”のようになぞってみます。

・鉄道による空間移動、これは洋の東西を問わない必然。時代を超えるが、時間的
 スケールは違う。東京から九州は新幹線を使えば今なら6時間弱、当時は18時間

・ベテラン刑事とキャリアの若手刑事という組合せ。温故知新と云うべきか、今にも
 通じる職業模様。よく意気投合しましたね。どちらのプロ意識も凄いものがある。

・「偶然を装うアリバイ造り」このプロットこそ、作者が創造した時代を超えたもの。
 今でも、この考え方・発想を身につけておけば、大概の大小問わない罠は見抜く
 ことが可能。

・鉄道ミステリーの発祥である本作品。鉄道ダイヤトリックの部分は西○京○○氏に
 引き継がれましたが、数こそ多いが、そして申し訳ないが、オリジナルである
 本作品以上の物はまだ出ていないというのがレビュワーの意見です。

本作品の英訳版がなければ、自分で挑戦してみようかと思った次第。
老若男女問わず、一読お勧めいたします。

点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.91
(5pt)

推理小説の最高傑作の1つ

「社会派」らしい松本清張の推理小説の傑作。記者出身らしく、官僚システムの汚職にからんだこの手の小説はさすがに迫力がある。一方、恋愛感情や殺意に至る感情描写は少なめで坦々と事実と推理で筆を進める手法だ。読む前の知識として線路と駅の話で、かなりややこしそうかも、という先入観をもっていたが、実際には普通に読めば普通に理解できるトリックだ。最後の最後まで読者はアリバイの謎に引きづられるが、種明かしは最後の最後で担当刑事から地元刑事への「手紙」で明かされる。地元刑事の鳥飼氏は42〜43歳の設定であるが、老刑事として扱われているが、当時の時代背景では42歳で老人だったのだろうかとふと自分の年齢と重ねてしまう。公務員なのだからもっと老齢の刑事もいたのではないか??さて、ゼロの焦点(テレビのみしか見ていないが)では、「録音放送」であったことが、「なぜこんなことにこれまで気が付かなかったのか!」ということで、肩すかしをくらった読者も多いと思うが、点と線では、まさに、飛行機利用がこれで、普通はもっと先に気が付いてもよさそうなものだ。もっとも、乗船名簿の件で、最初から信じ切っていた、というのもあろうが、移動手段として飛行機は当然考えてもよさそうだ。また、石田部長に帯同出張者がいないという前提での思考もやや滑稽ではある。記者ならどこでも一人でいくのかもしれないが、部長クラスが一人で北海道の各局をまわるということ自体が普通のサラリーマンには不自然な前提だ。しかしながら、上記の指摘はあまりにも些細であり、この作品全体の価値を下げるものではない。尚、色々な出版社から出版されているようだが、新潮社が版権を持っているようで、一番安いのでおすすめだ。いまどきワンコインで読める傑作は少ないだろう。他のコメントで、果物屋が夜11時まではやってないだろう、という指摘があるが、本では9時過ぎ通過の設定だからあり得ない話ではないだろう。氏のことだから、実際にそのような店があったことに基づいた設定ではあるまいか?あと、札幌の「待合室」が不自然だ、本来はホームで待ち合わせするのがアリバイ工作においては出来がいいはずだ、と執拗に繰り返されているが、ここはある意味普通ではないだろうか。取引先にホームまで出迎えさせるというのはかえって不自然と思う。冬の札幌であることを考えると、野ざらしのホームでも、改札前でもなく、待合室はごく自然な設定と思う。最後になるが、お時さんは、なぜ、佐山と同行し、途中下車し、博多へ行き、といったことに納得したのだろうか?どのように事情を安田が説明したか、不明である。公認2号であるとしても、そこにはなんらかの説明がなければ普通は不審に思うはずだ。お時の役割が実はかなりのウエイト占めているが、お時はどの程度の説明を受けていたのだろう。もしかすると何も説明がないままに、命令のごとくやっていたのかもしれないが、亮子とまで落ちあって云々は、やはり不自然であろう。
点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4)) Amazon書評・レビュー: 点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4))より
4334030041
No.90
(5pt)

推理小説の最高傑作の1つ

「社会派」らしい松本清張の推理小説の傑作。記者出身らしく、官僚システムの汚職にからんだこの手の小説はさすがに迫力がある。一方、恋愛感情や殺意に至る感情描写は少なめで坦々と事実と推理で筆を進める手法だ。読む前の知識として線路と駅の話で、かなりややこしそうかも、という先入観をもっていたが、実際には普通に読めば普通に理解できるトリックだ。最後の最後まで読者はアリバイの謎に引きづられるが、種明かしは最後の最後で担当刑事から地元刑事への「手紙」で明かされる。地元刑事の鳥飼氏は42〜43歳の設定であるが、老刑事として扱われているが、当時の時代背景では42歳で老人だったのだろうかとふと自分の年齢と重ねてしまう。公務員なのだからもっと老齢の刑事もいたのではないか??さて、ゼロの焦点(テレビのみしか見ていないが)では、「録音放送」であったことが、「なぜこんなことにこれまで気が付かなかったのか!」ということで、肩すかしをくらった読者も多いと思うが、点と線では、まさに、飛行機利用がこれで、普通はもっと先に気が付いてもよさそうなものだ。もっとも、乗船名簿の件で、最初から信じ切っていた、というのもあろうが、移動手段として飛行機は当然考えてもよさそうだ。また、石田部長に帯同出張者がいないという前提での思考もやや滑稽ではある。記者ならどこでも一人でいくのかもしれないが、部長クラスが一人で北海道の各局をまわるということ自体が普通のサラリーマンには不自然な前提だ。しかしながら、上記の指摘はあまりにも些細であり、この作品全体の価値を下げるものではない。尚、色々な出版社から出版されているようだが、新潮社が版権を持っているようで、一番安いのでおすすめだ。いまどきワンコインで読める傑作は少ないだろう。他のコメントで、果物屋が夜11時まではやってないだろう、という指摘があるが、本では9時過ぎ通過の設定だからあり得ない話ではないだろう。氏のことだから、実際にそのような店があったことに基づいた設定ではあるまいか?あと、札幌の「待合室」が不自然だ、本来はホームで待ち合わせするのがアリバイ工作においては出来がいいはずだ、と執拗に繰り返されているが、ここはある意味普通ではないだろうか。取引先にホームまで出迎えさせるというのはかえって不自然と思う。冬の札幌であることを考えると、野ざらしのホームでも、改札前でもなく、待合室はごく自然な設定と思う。最後になるが、お時さんは、なぜ、佐山と同行し、途中下車し、博多へ行き、といったことに納得したのだろうか?どのように事情を安田が説明したか、不明である。公認2号であるとしても、そこにはなんらかの説明がなければ普通は不審に思うはずだ。お時の役割が実はかなりのウエイト占めているが、お時はどの程度の説明を受けていたのだろう。もしかすると何も説明がないままに、命令のごとくやっていたのかもしれないが、亮子とまで落ちあって云々は、やはり不自然であろう。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.89
(5pt)

推理小説の最高傑作の1つ

「社会派」らしい松本清張の推理小説の傑作。記者出身らしく、官僚システムの汚職にからんだこの手の小説はさすがに迫力がある。一方、恋愛感情や殺意に至る感情描写は少なめで坦々と事実と推理で筆を進める手法だ。読む前の知識として線路と駅の話で、かなりややこしそうかも、という先入観をもっていたが、実際には普通に読めば普通に理解できるトリックだ。最後の最後まで読者はアリバイの謎に引きづられるが、種明かしは最後の最後で担当刑事から地元刑事への「手紙」で明かされる。地元刑事の鳥飼氏は42〜43歳の設定であるが、老刑事として扱われているが、当時の時代背景では42歳で老人だったのだろうかとふと自分の年齢と重ねてしまう。公務員なのだからもっと老齢の刑事もいたのではないか??さて、ゼロの焦点(テレビのみしか見ていないが)では、「録音放送」であったことが、「なぜこんなことにこれまで気が付かなかったのか!」ということで、肩すかしをくらった読者も多いと思うが、点と線では、まさに、飛行機利用がこれで、普通はもっと先に気が付いてもよさそうなものだ。もっとも、乗船名簿の件で、最初から信じ切っていた、というのもあろうが、移動手段として飛行機は当然考えてもよさそうだ。また、石田部長に帯同出張者がいないという前提での思考もやや滑稽ではある。記者ならどこでも一人でいくのかもしれないが、部長クラスが一人で北海道の各局をまわるということ自体が普通のサラリーマンには不自然な前提だ。しかしながら、上記の指摘はあまりにも些細であり、この作品全体の価値を下げるものではない。尚、色々な出版社から出版されているようだが、新潮社が版権を持っているようで、一番安いのでおすすめだ。いまどきワンコインで読める傑作は少ないだろう。他のコメントで、果物屋が夜11時まではやってないだろう、という指摘があるが、本では9時過ぎ通過の設定だからあり得ない話ではないだろう。氏のことだから、実際にそのような店があったことに基づいた設定ではあるまいか?あと、札幌の「待合室」が不自然だ、本来はホームで待ち合わせするのがアリバイ工作においては出来がいいはずだ、と執拗に繰り返されているが、ここはある意味普通ではないだろうか。取引先にホームまで出迎えさせるというのはかえって不自然と思う。冬の札幌であることを考えると、野ざらしのホームでも、改札前でもなく、待合室はごく自然な設定と思う。最後になるが、お時さんは、なぜ、佐山と同行し、途中下車し、博多へ行き、といったことに納得したのだろうか?どのように事情を安田が説明したか、不明である。公認2号であるとしても、そこにはなんらかの説明がなければ普通は不審に思うはずだ。お時の役割が実はかなりのウエイト占めているが、お時はどの程度の説明を受けていたのだろう。もしかすると何も説明がないままに、命令のごとくやっていたのかもしれないが、亮子とまで落ちあって云々は、やはり不自然であろう。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.88
(5pt)

個人的回顧的感想

考えてみれば初めて読んだのが中学の頃なので、本書が世に出てから10年は経っていない事になるが、その頃の私にとって北海道も東京も福岡も外国のように遠い存在だった。

そういった意味で鳥飼刑事が国鉄香椎駅から西鉄香椎駅周辺を行ったり来たりする項を読んでいた時、どんな所なのだろうと想像し、胸を高鳴らせたものだ。

その後、5年程して映画(昭和33年製作東映)を観る機会があり、ビジュアル的に満足したが、それでも一度行ってみたいなと思っていた。

その映画を観てから20年以上経った頃、所用で福岡に行く機会があり、時間が出来たので、いよいよ香椎方面へ出向いた。JR(当時は国鉄)香椎駅前には果物店があり、小説にも映画にも出ているので、一致していることに、ある意味驚いた。

ここから海岸の方へ6〜7分歩くと西鉄香椎駅に着く。成る程と独り言を吐く。鳥飼がこの距離を歩く調査をしたところ、6〜7分と書いていた。合っているのが嬉しい。

そこから香椎海岸を目指すが心中を装った場所には当時の面影はなく、コンクリートの護岸に無数のテトラポットが散在していた。大型スーパーまで出来ていて、――ずいぶん、さびしい所ね と登場人物に言わしめた感慨はない。現在はなお変貌が激しく、地図を見ると、香椎海岸沖はアイランドシティが出来ていた。

前置きが長すぎた。「点と線」である。昭和46年の時点で当事つき合っていた女性に感想を求めたところ、飛行機に辿り付くのが遅いと云われたので、現在の読者に本書の良さを理解出来るか危惧感がある。

文学なら時代を超えた共感が得られるが、推理小説でアリバイ崩しがメインだと難しい。ただ鳥飼重太郎という一人の老練な刑事の魅力は消えないはずだ。

少し前、テレビでビートたけしが鳥飼役をやっていたが、いささか違うのではないかという印象をもった。
点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4)) Amazon書評・レビュー: 点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4))より
4334030041
No.87
(5pt)

個人的回顧的感想

考えてみれば初めて読んだのが中学の頃なので、本書が世に出てから10年は経っていない事になるが、その頃の私にとって北海道も東京も福岡も外国のように遠い存在だった。

そういった意味で鳥飼刑事が国鉄香椎駅から西鉄香椎駅周辺を行ったり来たりする項を読んでいた時、どんな所なのだろうと想像し、胸を高鳴らせたものだ。

その後、5年程して映画(昭和33年製作東映)を観る機会があり、ビジュアル的に満足したが、それでも一度行ってみたいなと思っていた。

その映画を観てから20年以上経った頃、所用で福岡に行く機会があり、時間が出来たので、いよいよ香椎方面へ出向いた。JR(当時は国鉄)香椎駅前には果物店があり、小説にも映画にも出ているので、一致していることに、ある意味驚いた。

ここから海岸の方へ6〜7分歩くと西鉄香椎駅に着く。成る程と独り言を吐く。鳥飼がこの距離を歩く調査をしたところ、6〜7分と書いていた。合っているのが嬉しい。

そこから香椎海岸を目指すが心中を装った場所には当時の面影はなく、コンクリートの護岸に無数のテトラポットが散在していた。大型スーパーまで出来ていて、――ずいぶん、さびしい所ね と登場人物に言わしめた感慨はない。現在はなお変貌が激しく、地図を見ると、香椎海岸沖はアイランドシティが出来ていた。

前置きが長すぎた。「点と線」である。昭和46年の時点で当事つき合っていた女性に感想を求めたところ、飛行機に辿り付くのが遅いと云われたので、現在の読者に本書の良さを理解出来るか危惧感がある。

文学なら時代を超えた共感が得られるが、推理小説でアリバイ崩しがメインだと難しい。ただ鳥飼重太郎という一人の老練な刑事の魅力は消えないはずだ。

少し前、テレビでビートたけしが鳥飼役をやっていたが、いささか違うのではないかという印象をもった。


点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.86
(5pt)

個人的回顧的感想

考えてみれば初めて読んだのが中学の頃なので、本書が世に出てから10年は経っていない事になるが、その頃の私にとって北海道も東京も福岡も外国のように遠い存在だった。

そういった意味で鳥飼刑事が国鉄香椎駅から西鉄香椎駅周辺を行ったり来たりする項を読んでいた時、どんな所なのだろうと想像し、胸を高鳴らせたものだ。

その後、5年程して映画(昭和33年製作東映)を観る機会があり、ビジュアル的に満足したが、それでも一度行ってみたいなと思っていた。

その映画を観てから20年以上経った頃、所用で福岡に行く機会があり、時間が出来たので、いよいよ香椎方面へ出向いた。JR(当時は国鉄)香椎駅前には果物店があり、小説にも映画にも出ているので、一致していることに、ある意味驚いた。

ここから海岸の方へ6〜7分歩くと西鉄香椎駅に着く。成る程と独り言を吐く。鳥飼がこの距離を歩く調査をしたところ、6〜7分と書いていた。合っているのが嬉しい。

そこから香椎海岸を目指すが心中を装った場所には当時の面影はなく、コンクリートの護岸に無数のテトラポットが散在していた。大型スーパーまで出来ていて、――ずいぶん、さびしい所ね と登場人物に言わしめた感慨はない。現在はなお変貌が激しく、地図を見ると、香椎海岸沖はアイランドシティが出来ていた。

前置きが長すぎた。「点と線」である。昭和46年の時点で当事つき合っていた女性に感想を求めたところ、飛行機に辿り付くのが遅いと云われたので、現在の読者に本書の良さを理解出来るか危惧感がある。

文学なら時代を超えた共感が得られるが、推理小説でアリバイ崩しがメインだと難しい。ただ鳥飼重太郎という一人の老練な刑事の魅力は消えないはずだ。

少し前、テレビでビートたけしが鳥飼役をやっていたが、いささか違うのではないかという印象をもった。


点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.85
(5pt)

すばらしい作品!

初めて松本清張の作品を読んだ。今まではつまり読まず嫌い。何か古臭い感じがして敬遠してた。本作品を取ったのはどこかで聞き覚えのあるタイトルだったから。しかし、いざ読んでみるとそんな印象は一変、すごく読みやすい文章、惹きつける展開で夢中になって読んだ。途中、一点だけ「どうして?」と思ったのは、主人公がトリックを解明するのにただひたすら陸路しか思いつかないところ。今現在であればすぐに空路も思い当たるが、それは昭和30年代の庶民には考えられない交通手段だったのだろうか・・・それはともかく、最後の結論もよかったと思う。不朽の名作とはこういう作品のことだと思う。すばらしい作品に出会えたことに感謝。また、彼の作品を読んでみたいと思う。
点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4)) Amazon書評・レビュー: 点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4))より
4334030041
No.84
(5pt)

すばらしい作品!

初めて松本清張の作品を読んだ。今まではつまり読まず嫌い。何か古臭い感じがして敬遠してた。本作品を取ったのはどこかで聞き覚えのあるタイトルだったから。しかし、いざ読んでみるとそんな印象は一変、すごく読みやすい文章、惹きつける展開で夢中になって読んだ。途中、一点だけ「どうして?」と思ったのは、主人公がトリックを解明するのにただひたすら陸路しか思いつかないところ。今現在であればすぐに空路も思い当たるが、それは昭和30年代の庶民には考えられない交通手段だったのだろうか・・・それはともかく、最後の結論もよかったと思う。不朽の名作とはこういう作品のことだと思う。すばらしい作品に出会えたことに感謝。また、彼の作品を読んでみたいと思う。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.83
(5pt)

すばらしい作品!

初めて松本清張の作品を読んだ。今まではつまり読まず嫌い。何か古臭い感じがして敬遠してた。本作品を取ったのはどこかで聞き覚えのあるタイトルだったから。しかし、いざ読んでみるとそんな印象は一変、すごく読みやすい文章、惹きつける展開で夢中になって読んだ。途中、一点だけ「どうして?」と思ったのは、主人公がトリックを解明するのにただひたすら陸路しか思いつかないところ。今現在であればすぐに空路も思い当たるが、それは昭和30年代の庶民には考えられない交通手段だったのだろうか・・・それはともかく、最後の結論もよかったと思う。不朽の名作とはこういう作品のことだと思う。すばらしい作品に出会えたことに感謝。また、彼の作品を読んでみたいと思う。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.82
(5pt)

ファンになりました。

今回初めて松本清張作品を読みました。
ある新聞記者から勧められて読みました。
表現が読みやすいのでスラスラと読めました。
内容は実に面白く、巧妙な罠を読み解くのにあたかも読者である私自身が解明していっているような錯覚に陥り、頭使って賢くなってるような気がしてしまうほどでした。
よくもここまで裏を考えついたものだと書き上げた清張に敬意を表したいです。
他の作品も読んでみたいと思います。
点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4)) Amazon書評・レビュー: 点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4))より
4334030041
No.81
(5pt)

ファンになりました。

今回初めて松本清張作品を読みました。 ある新聞記者から勧められて読みました。表現が読みやすいのでスラスラと読めました。内容は実に面白く、巧妙な罠を読み解くのにあたかも読者である私自身が解明していっているような錯覚に陥り、頭使って賢くなってるような気がしてしまうほどでした。よくもここまで裏を考えついたものだと書き上げた清張に敬意を表したいです。 他の作品も読んでみたいと思います。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.80
(5pt)

ファンになりました。

今回初めて松本清張作品を読みました。 ある新聞記者から勧められて読みました。表現が読みやすいのでスラスラと読めました。内容は実に面白く、巧妙な罠を読み解くのにあたかも読者である私自身が解明していっているような錯覚に陥り、頭使って賢くなってるような気がしてしまうほどでした。よくもここまで裏を考えついたものだと書き上げた清張に敬意を表したいです。 他の作品も読んでみたいと思います。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.79
(5pt)

読ませる文章だ。

これはすごい。
あっというまに引きづり込まれて読み切ってしまった。

アイデアもいい。
人間ならば、誰しもがひっかかってしまうところに、ちゃんと刑事もひかかって、読者も一緒に苦悩できる。

さすがに有名なだけある。

一流の推理小説とは、こういうものなんだろう。
点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4)) Amazon書評・レビュー: 点と線―長編推理小説 (カッパ・ノベルス (11-4))より
4334030041