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志賀高原殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
志賀高原殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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本書は1989年8月に刊行された西村京太郎氏の162冊目の作品です。本書の終盤に登場する元刑事の私立探偵・橋本豊は自ら31歳になったと述べていますが、その21年後に書かれた「十津川警部 愛と祈りのJR身延線」では何と28歳と紹介されていますので、これは完全に西村氏が失念されているのか或いは細かい年齢の事などにはこだわらず全く気にされていないかのどちらかでしょうね。 警視庁捜査一課・清水刑事は何処となく暗い翳りを持つ恋人の広田みや子と共に志賀高原へとスキー旅行に出掛けたが、何と清水の目の前でみや子が何者かによって冷酷に射殺されてしまう。彼女が死ぬ間際に残した言葉「クロヒメに・・・・」の意味とは? 本書の序盤の主役・清水刑事は無惨に恋人を射殺された怒りから必死でリベンジの犯人捜しに邁進しますが、終盤には苛立ちと憤怒に駆られて行き過ぎた行動に出てしまって不名誉にも逮捕されてしまうのですね。この辺は十津川警部シリーズで準主役を務める人は必ずや最後にはろくな事にならないと言うジンクスがまたもや証明されましたね。本書の推理は最後に事件の全貌が明かされてみればそれ程に複雑でもなく割と単純なのですが、とにかく全部で死者が6人という「邪魔者はどいつもこいつもみんな消してしまえ」とばかりに、一人殺すも何人も殺すも同じ事で死刑されるのは一度だけと割り切ってでもいるみたいで本当に空恐ろしくふてぶてしい野郎で西村作品の中でも一二位を争うくらいの屈指の極悪人ではないかと思えますね。大筋では犯人の正体がわかっていながら中々逮捕に踏み切れない十津川警部の苛立ちが伝わって来ますし、清水刑事の憤怒に駆られた末の思わず手が出た行為の気持ちも完全に理解できますよね。それにしても自分を助ける為ならば少しも躊躇わずに冷酷に殺人を繰り返し、それで警察からまんまと逃げ切れると判断する犯人の心理はやはり何処か常軌を逸していると言えるでしょうけれど、最後に十津川警部がかなりの荒療治の罠で犯人を騙して遂に引導を渡した場面を読めて何とか溜飲を下げる事ができたので心底からスッキリとしましたね。 | ||||
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読んだのは2度目。 刑事の恋人になったのは,訳ありだからだったのだろうか。 事件は黒姫に鍵がある。 地理関係を理解しながら読むと面白いかも。 | ||||
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