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極北クレイマー
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極北クレイマーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 21~40 2/4ページ
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こんな本のどこがよいのか、僕には分からない。単なるドタバタで読むに堪えない。「チーム・バチスタの栄光」が出た時はこの著者のその後を期待したが、もう読むに堪えない。大鐘稔彦などとの差は歴然としている。手術はなさそうな腹痛の急患に抗生剤で様子を見ることが一体どの位あるだろうか。著者は虫垂炎や胆のう炎などを念頭に入れて書いたのかもしれないが、実際の臨床の場で腹痛患者の中に「手術をしない虫垂炎や胆のう炎の患者」が一体どの位いるのか、あなたは本当に理解しているのか、と著者に問いただしてみたくなる。著者は元外科医、現病理医だということだが外科をやっていたのは本当だろうかと疑いたくなる。医学は決してドタバタではない。今後は、もう少し謙虚に、誠実に医学を扱って欲しい。辿って来た道は違うが、同じ医学に携わる者として敢えて書かせていただいた。 | ||||
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現在の医療状況に対する筆者の考えを小説にして主張したものだと思います。医療関係者で、現在の医療の問題点について考えている人にとっては痛快に感じるのではないでしょうか。これは小説ですが、現実に同様のことが起こっています。医療関係者でなければ、そんなに面白くないかなと思っていたので、全体的に評価が高いのでびっくりしています。医療関係者以外の方も問題意識がかなり高いことがわかり、安心しました。 ミステリーではないので、間違えないようにしてください。 | ||||
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この作家の作品を読むのは「バチスタ」以来。「バチスタ」はベストセラーになり、映画、TVにもなり大成功したのだろう。しかし、その後の作品まで読もうとは思わなかった。医療物には興味はあるのだが、ストーリーも登場人物も漫画チックでは暇つぶしにしかならない。今回の「極北」は医療問題がテーマになっているのだろうと読んでみた。登場人物は相変わらず。「キャラが立っている」などと言われるのかもしれないが、リアリティーを犠牲にして特徴が誇張されていて、似顔絵のようでやはり漫画的。ストーリーは近年の医療を取り巻く事件、話題がつぎつぎに並べられている。病院とくに公立病院の赤字。医療事故。地方から医師を奪うことになった研修制度「改革」。医療機関の外部評価。救急医療の過酷さ。病院の老人ホーム化。etc.そういうとそんな事件もあったなとモデルになった事件が思い出されたり、この部分はあの街がモデルに使われているのだなと思えたりもする。扱われ方が間違っていたり、状況はますます悪化しているのかもしれないが、それだけ医療は社会の関心事でもある。推理小説よりは読む意味があるかもしれない。 間違った北海道弁だけは何とかして欲しい。漫画以下だ。 | ||||
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確かに、姫宮が登場するあたりまでは面白かったです。 医師である作者のウンチクが身上の小説であり、姫宮が快刀乱麻という感じで皮膚病患者をさばいていく描写は楽しめました。 しかし後半、医師のウンチクの矛先が、マスコミ、ジャーナリスト、患者、医療事故死者の遺族といった医学シロートに向けられた途端、私の頭のなかは??で一杯に。 どうやら善玉キャラらしい清川准教授(産婦人科医)の演説、医学にシロートな記者をピエロに仕立てて嘲弄する演説が作者の弁なのでしょう。 医学の利用者であり顧客である私のシロート目線からは、全く共感できない小説でした。 医学ウンチクは、ダメ医者、ダメ看護師、ダメ病院を茶化す描写に向けて欲しい。姫宮の描かれ方のように。医学シロートを医学ウンチクで茶化さないようにしてほしいです。 なお、作者の筆名「尊」をタケルと読ませるのはどうして? 日本武尊(ヤマトタケルノミコト)からの連想であれば、「尊」は「ミコト」のはず。前から気になっています。 | ||||
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エンタメになってるから読む気になる。マスコミのこととか。コメンテーターしてた人が書いたのだから、納得感あるよね。 | ||||
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話のふくらみがなく、小説として成立してません。 海堂さんの固定ファンでもなければ、楽しめないでしょう。 日本医療の問題提起がしたいなら、ブログにでも書けばいい。 やけに個性派な登場人物がでてきますが、鼻につくだけです。 ネーミングセンスもないので、ただただサムい。 そして、この作家はなぜ上下巻にいちいち分けて文庫を出すのか? 400ページの単行本を2冊に分けないでほしい。 | ||||
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「解説」で「夕張医療センター」を立ち上げた村上智彦さんが、書かれているのですが、「フィクションがノンフィクションになってしまった」という事実、しかも作者は、「最悪」を想定して書いているというところに、恐ろしさを感じます。 作品は、あくまでエンターテイメントで、面白おかしく誇張を交えて書かれています。 しかし、そこに書かれている事実は、現実の社会を見る時、笑っていられない薄ら寒さを感じます。 地域医療の問題にしても、医療事故の問題にしても、私たちの目の前にある決して虚構ではない事実です。 普通なら、絵空事として読めるエンターテイメントの小説が、何かザラザラとしたものを私たちの胸に残してゆくのは、笑っていられない事実だからでしょう。 その意味では、多くの人たちに「医療」の実態を知ってもらう良い作品です。 しかし、作者の作品中でも一番胸のザラザラ感を感じるのは、一番身近なテーマを書いた小説だからでしょう。 改めて作者が提起している「日本医療」の今後が心配になってしまう、そんな作品でした。 | ||||
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読み始めは、快調です。バチスタの時の万年講師を描写するように、北の果ての極北市に、今中良夫医師が赴任します。そこでどのような事件が起こり、どのようなテーマを根幹として、今回は盛り上げてくれるのかと、期待しました。 しかし・・・・上巻だけでなく、下巻の残りページも半分過ぎた頃になり、「ああ、今回は、何の意味も盛り上がりもなく、だらだらと終わるのかなー?もしかしたら、駄作?!」などと考えながら読み進めた結果・・・そのとおりにおわりました。w ストーリーについては、他の方が詳しく書いてくださっているので割愛します。 途中、ちょろちょろ、思わせぶりに、姫宮が登場したり、ジェネラル速水が声の出演をしたり、ジーンワルツの清川准教授までゲスト出演と、おやまあ、なんと2流の演出をするのかと、これまでの海堂作品を愛するものとしては、悲しい限りです。 あげく、最後のほうには、無理やりに次回作ではこの人達を使って、関連する続編いきますぞー的に、新しいキャラクターをぞろぞろと並べる・・・続編というより、この登場人物らをそれぞれ主人公として、この後3〜4作、別個に稼ぐ気なんだろーなあ、などとあからさまに感じられてしまいます。 つまり、作品としては、纏まりのない、ドタバタの顔見世興行です。夕張を取材して書いたとかあとがきにかかれていますが、まあ、そうなんでしょう。財政破綻した市と病院について、表面的な娯楽作品としてなら十分楽しめますが、作品には幹がなにも感じられません。 海堂尊の大ファンは、期待して読まないよう、ご注意ください。 ただの時間つぶしに軽く読める作品としてなら、それなりです。 | ||||
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海堂作品が好きで、これまで刊行されたほとんどの作品を読んできました。 バチスタシリーズの主人公たちを中心にして、徐々に拡大していく人物相関図を追いかけながら ここまでついてきましたが、この作品を読んでちょっと立ち止まってしまいました。 あまりにも広げすぎた風呂敷状態の人物相関図となってしまい、どうやってたたむのか(収拾する) のか不安になるとともに、作品自体の濃度がどんどん薄くなってきているようで残念です。 ジェネラル・ルージュ速水も隣町の救急センターにいるようですが、一度だけ救急患者移送について やりとりがあるだけですし、医療事故で告訴される三枝医師が「マドンナ・ヴェルデ」のマリア・ クリニックの院長先生の息子で清川教授と学友であることがわかりますが、それはサイドストリーに すぎません。 海堂作品にとっての新参者の主人公をオールスターキャストで固めたのはいいのですが、主体性のない 主人公に魅力がなく、過疎地医療問題あり、医療過誤問題あり、研修医制度問題ありで小説そのものの テーマが絞り込めてないため、読了後にきつねにつままれたような気がしました。 「イノセント・ゲリラの祝祭」あたりから中途半端な終わり方の小説スタイルに変わってきているよう です。「...つづく」よりもひとつの作品が「完」で終わる小説を読みたい私としては、読了時の満足感 が著しく不足する作品でした。 | ||||
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09年朝日新聞社から刊行された作品の文庫版 書かずにはいられなかったのでかなり長文になってしまいますが、ご容赦を・・・。 評者は生粋の北海道民。幼い頃は父親の転勤で、現在は自身の転勤で全道各地を転々としている。そんな評者にとって、小説の出来以前に、この作品で書かれる「北海道」に興醒めしてしまった。たとえそれが、極北市という「架空」の舞台であっても、だ。 架空の舞台であっても、小説の出来映え以前に最低限守るべきことはあると思う。 また、小説の出来映えもどうかと思う(理由は後述)。イライラしっぱなしの読書となった。 一点目は、方言。ほんの一例を挙げてみる。 「極北市民病院へようこそ。いんや、先生のようなご立派な方にお越しいただけて、職員一同大変喜んでおるっす。けんど・・・・・・」(上巻p12)。 「おーい、平松君はいるっすかあ?こっちさ、来てくれろ」(上巻p13) 「三階の階段曲がってすぐ、内科の奥っしょ(上巻p59)。」 「おるっす」「けんど」「くれろ」は北海道弁ではない。なまりのきつい道南沿岸部でもつかっていないはず。 「○○(っ)しょ」は確かに北海道弁で、助動詞の「○○でしょう」に該当する言葉だ。例えば、「あの建物が見えるっしょ?」といった、相手に確認を求めるような場面で使われることが多い言葉である。前記「内科の奥っしょ」は質問に対する答えとして使われているが、そういう使い方はしない。 この「○○っしょ」はある登場人物の口癖なのだが、こんな使われ方ばかりなのでイライラする。 二点目。極北市の商業施設はどれも独占企業なのか? この小説のモデルとなっている都市は、北海道の夕張市なのだが、こう書かれている。 「人口10万(上巻p30)」。 「スーパーは極北市に一軒。コンビに以外は、文房具店と本屋を兼ねた店が一軒、洋品店が一軒、酒屋が二軒、居酒屋が二軒、寿司屋が一軒。どこに行くにも車が必要(p35)。 人口10万でこの店舗数はあり得ないほど少ない。現実離れにも程がある。それとも、本州では人口10万でこの店舗数が常識なのか? 実際の夕張市の人口は、再建団体となった頃で約1万3千人。集落が分散しているし、近隣町村との距離もある。それでもまぁ、この人口であれば店の数もこんな感じで許される範囲のような気がする。 しかし、著者は人口を10万と書いている。これではどの店も独占企業だ。儲かって仕方がないだろう。 三点目。極北市はいったい北海道のどこに存在しているのか? 極北市という(北海道の)架空の都市を舞台としているが、札幌市という現実にある地名も出てくる。極北市から札幌市へは車で小一時間の距離(下巻p45)。で、極北市郊外に車を走らせるとそこにはオホーツク海(下巻p56)。是非、地図を見ていただきたい。 一体、極北市はどこにあるのか。極北市は、彷徨える湖ロプ・ノールなのだろうか。 それでも、小説自体がよければ、以上の点は、まぁしょうがない、と諦めるのだが、この作品は小説としてもおもしろいとは言えない。 結局、あの登場人物達は何の為に存在していたのか? 日本医療業務機能評価機構を呼んだ理由はなんだったのか。その謎は最後に書かれているが、評者はただの辻褄合わせだと思っている。結局この団体の無意味さを著者が主張したいばかりに登場させたが、それが物語上まったく活かせなかっただけだと思う。 理解できないこと、消化不良のことばかりだ。やっつけ仕事感が漂ってしようがない。 極北市の財政破綻後の職員達の行動を読むに至ったとき、後藤の生い立ちに何の意味があったのか、並木にそういう行動を取らせるに至った伏線や性格付けがされていたのだろうかと、思わず考えてしまった。 院長の行動には確かに伏線があるにはあったが、無理やりだろう。著者としては病院と行政の癒着を言いたいのかもしれないが、院長がそういう才覚のある人物のように描かれていたとは思えない。 たしかに、この作品にも、他のバチスタシリーズ同様、その作品の本筋で起こっている事件(出来事)の周辺で起きている出来事が次作への布石となっているという巧さはある。また、それに相応しい人も登場してくる。桜宮サーガと称される世界だ。本筋でおきていることよりもそっちのほうにばかり興味が行ってしまった。 著者はエンターテインメントを通じて医療行政の問題を多くの人に知らしめようと努力し、数多くの読者を得た。 批判されるのを承知で書くが、評者は著者の「おもしろい小説」を読むことによって医療の問題を知るのであって、医療の問題を知りたくて著者の小説を読むのではないと思う。 著者にはまだまだ書きたいことはあるだろうし、書く材料もあるはずだ。しかし、肝心の小説がおもしろくなければ、読者は著者の小説から離れていってしまうような気がしてならない。 | ||||
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本書は地域医療と産科医療の崩壊のフォーカスを当てた作品である。モデルは、夕張市民病院と福島県立大野病院産科医逮捕事件かな。非常勤外科医の今中が赤字の極北市民病院に赴任してから、ドタバタしながらも、何とかやっていく話である。今中目線で、この極北市民病院のダメダメさがすごくわかります。途中、バチスタシリーズでおなじみの白鳥の部下である姫宮が出てきます。地域医療は、極北市民病院ほどではないでしょうが、厳しい予算の中で医師が患者のために一生懸命にやっているんだろうなと推察します。 結末が中途半端すぎるかなと思います。病院をすくう救世主として、世良がやってくるところで終わっている。また、一生懸命病院のためにがんばっていた産科医の三枝が捕まったところで終わっている。続編を期待させるような終わり方だなとおもう。 | ||||
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財政破綻の危機的状況にある極北市。その中で赤字にあえぐ極北市民病院に、ひとりの外科医が やってきた。彼の名は今中良夫。さまざまな問題を内外に抱えたこの病院に、はたして未来は あるのか? 財政破綻した市。赤字に苦しむ市立病院。そして、いろいろ生じる医療関係の問題。それはまさに 現代社会が抱える問題だ。もうどこにも逃げ場がない。抜け出したくても道が見えない。医療現場の 混乱がひしひしと伝わってくる。この悲惨な状況からどう事態を好転させるのか?今中の行動に注目 したが、読んでいて絶望感だけしか感じなかった。「どこをどうすればいい」という、小手先だけの 対策はもはや通用しないのだ。ラストも、とても後味の悪いものになっている。弱いもの、貧しい ものは、切り捨てられる運命なのだろうか?やりきれない思いだけが残った。 | ||||
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医療行政の転換から疲弊し、崩壊する地域医療の問題を扱っています。 トリック要素がないだけに、正面から問題を捉えているなという印象を受け、 この問題に対する重大さが垣間見れました。 病院を支えつつも逮捕された三枝部長の 「一生懸命やっても、結局私みたいになるんじゃ、 後藤君の生き方が正しいんじゃないかと考えてしまった」 という言葉が非常に印象的でした。 後藤君は本作品の中で、適当に仕事をこなす「クズ医者」として 表現されている人物です。 もしも、医療従事者のモチベーションが低下したらどうなるのだろう、 っと思うと背筋が寒くなります。 この崩壊した病院がどう再建されるのか・・・ ぜひ続きが読みたいと思いました。 | ||||
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ワクワク感がでてくるのは70%くらい読み進んでから。それまで辛抱しましょう。軽やかな流れに包んで、最近の複数の医療問題に触れていくのですが、現場の者としてはニヤリ(あるいは同感と疲労感)、一般の方々にはちょっとピンとこないかも。海堂先生、まだまだたくさん作品を発表してくださいね! | ||||
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海堂先生の旧作を一通り読んで、今回この本を読みました。かつてのキャラクターもぽつぽつと出てきて、最後に世良先生が出てきて「おぉ〜!」と思ったら、はいお終い。。。いろんな謎がさっぱり解決されずに、すっごく消化不良です。 他の本でも謎を残して終わるケースは多かったが、イノセンスは続きがありそうで我慢できるが、今作は果たして続きがあるのだろうか?海堂先生はどの本から読んでも楽しめると言っていたが、本作はファン以外には厳しいと思います。せめて、あともう1章書いてくれればと切に思いました。 本作のレビューをみると、内容に比べて星の数が多い気がします。いかがでしょう? | ||||
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官僚主導による医療制度改革の煽りをくらい崩壊しつつある地方医療 そういった現実の社会問題をベースにしつつも、見事エンターテイメントに昇華されていました また、タイトルからもわかるように、クレーマー問題も絡めてきます ただ、本作にでてくる医療事故の遺族は、クレーマーではありません このあたりの捻りは流石だ 医療行為にはリスクはつきものだ ただ、そのリスクは場合によると命だ 遺族にとっては医療ミスではなく、たとえ医療事故だとしても割り切れないものがあるのはわかる 難しい問題であるとは思うが、訴えられる医師側としてはたまったもんじゃないだろう 一方的に、自分の要求ばかりをする品性の無い人間にはなりたくないものだ | ||||
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バチスタで圧倒されてから、ほとんど関連作品は読んでいます。でも、やはりバチスタがキャラクター設定では一番面白かったな、と思っていたら、極北クレイマーは久しぶりに「痛快」でした。 海堂作品で際立つ大学病院・医療事故・厚労省といったモチーフは素人には素直に楽しめるし、必ず「論理的」な思考をする人と「論理破綻しているね」な人が出てくるやりとりも面白いですよね。(余談ですが、一連の作品から自分も論理学に興味を持ち、論理的に話したいと思うようになりました。) それに加えて魅力的なのが、やはりパッシヴ・アクティヴフェーズの面白さ。言葉の選び方が的確なので、読者はやられっぱなしです。それが、今回の極北では、病院の査定者というキャラが思いっきり斬りまくってくれるので、電車内でクスッと笑ってしまうこと、数限り無でした。また、今までもう少し深く知りたかった姫宮嬢も活躍してくれ、満足がいきました(願わくばもっと!) 桜宮の「つめが甘いわね」が口癖な人物が「甘えん坊さん」を新たな口癖にして登場してきたと思われますが、彼女の敵は?京都には何が?斑鳩の狙いは???続編もかなり期待しています♪ | ||||
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どうも、先生の著作がこの頃面白くなくなってきました。現実の方が、怖い事件が増えてきたせいでしょうか。確かに、北海道というロケーションと夕張を連想させる雰囲気などは、興味深いのです。また、設定なんかもそれなりに引き込まれるんですが、いかんせん、先生から始まったドクターブームが、読者の口を肥えさせてしまったようです。ぜひ、次回作では、SFアドベンチャー的テイストの詩集をお願いします。 | ||||
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デフォルメされた北海道財政破綻都市の一病院で起こる ハチャメチャstory!! 十勝川をラフティングしているがの如く、楽しんで読めました。(マル) | ||||
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同著者の作品の面白さに引き込まれて「バチスタ」「ナイチンゲール」からずっと読んできたが、本作品はなかなか読み通すのに時間がかかった。人口10万人の赤字自治体の市立病院の問題を描いているのだが、最初から8割くらいまでは、モラルの低い職員、市との依存体制、地域老人福祉など様々な地域医療の側面を描いているものの、これまでの著者に期待するエンターテイメントさが少なく、途中で集中力が切れた。最後の展開で「ブラックペアン1988」の登場人物などもでてきて、やっと面白さがでてきたところで終幕と、若干ものたりなかった。 | ||||
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