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極北クレイマー
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極北クレイマーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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この本で作者は、何が書きたいのだろう。 現在の地方病院の惨状? 産婦人科医に対する理不尽な仕打ち? ミステリー? 新キャラ紹介? どれにしても、中途半端感があると思います。 問題定義しておいて、さっぱり解決してないような…。 ハッキリ分かるのは、「このキャラたち使ってまた話書くからよろしくね!!」と、いう事。 一つよかった点は、この本のカバーの触り心地がスベスベしていて好きでした。 | ||||
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北海道極北市の市民病院を舞台に繰り広げられる様々な出来事。 どこの地方にもありそうな医師不足と、慢性、陳腐化した医療問題。 幸い非常勤の外科部長が派遣されたことで、病院内の雰囲気が少し変わったかに見え始めたが、厚生省役人医師が派遣されたのをきっかけに病院の態度が変わり始めたが、医療事故と絡み経営問題を含め新たな展開が起き始める。 一般文学通算856作品目の感想。2014/07/27 17:35 | ||||
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海堂作品は一連読んでますが、今回はなんだかいまひとつでした。 全てのキャラがいただけないし、ほぼ全員の話し方(特になぞの医療ジャーナリスト)にもイライラするせいか。 そして議題を財政破たんした地方都市の医療問題と産婦人科医逮捕事件と2つに拡散してしまい、その上なんちゃら機構の問題まで いれてしまったのはなぜなんでしょうか。 このイライラ感は実際の逮捕事件のなりゆきをひきずっているものなのかもしれませんが。 が、この問題を問いたいのならば、もう少し小説としても評価される書き方をしないと台無しかと。 実際に例の件に波及してか、お産医療の質の低下の犠牲となり、2人目という選択はしなかった身としてこの本に興味を持っていましたので。 産婦人科医の不足などが、出生率の低下に直結した例が実際にここにあるわけですし、出生率の低下は国力の低下につながりますので、 あの事件の内幕がこんなことだとしたら...。 出生率をあげたかったら、手当うんぬんより、お産の現状を向上すべしというのが出産体験者としての実感です。 テレビや映画になっている影響力の先生の作品ですから、もっと小説として魅力的にものになっていることを期待したのですが、もう遅いですねぇ。 | ||||
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週間朝日に連載された小説のようだが、連載当時の評判はどうだったのだろうか? これまで同様、既刊作中の人物が再登場する点がおもしろいが、出版社も違う作品で過去作とリンクさせることが妥当なのか? まして、週刊誌の連載小説でこれをやって許されるか? 氏の作品を読んだことがない多くの(週刊誌の)読者の困惑は、想像に難くない。 さらに、「続編に続く」的な結末に、相当数の読者が宙に放り出されたような気分を味わったはずだ。 独立したタイトルを冠する小説として、この一冊で完結することは必須であると、私は考える。 それでも★2つとしたのは、医療の現状を広く白日の下にさらけ出した功績を評価してのこと。 小説としての出来だけ見れば、★1つが妥当だと思う。 想像するに、「バチスタ」の執筆時点で「ブラックペアン」くらいまでの構想はあったのかもしれないが、それ以降の作品までは考えていなかったのではなかろうか? 登場人物の整合性などにも「無理矢理感」があるような気する。 海堂氏のファンなら楽しめるところがあると思うが、初見の人にはお勧めしかねる。 氏の小説としては、残念な出来と言わざるを得ない。 | ||||
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海堂氏の作品は今まで何冊も読んでいます。 奇想天外な展開に驚く結末がいつもの作品には感じられましたが、この作品は何が言いたいのか、 何のためのに謎めいた登場人物がいるのか、いまいちわからず、とても消化不良で終わった感じがします。 買わなくても良かったと思っています。 | ||||
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こんな本のどこがよいのか、僕には分からない。単なるドタバタで読むに堪えない。「チーム・バチスタの栄光」が出た時はこの著者のその後を期待したが、もう読むに堪えない。大鐘稔彦などとの差は歴然としている。手術はなさそうな腹痛の急患に抗生剤で様子を見ることが一体どの位あるだろうか。著者は虫垂炎や胆のう炎などを念頭に入れて書いたのかもしれないが、実際の臨床の場で腹痛患者の中に「手術をしない虫垂炎や胆のう炎の患者」が一体どの位いるのか、あなたは本当に理解しているのか、と著者に問いただしてみたくなる。著者は元外科医、現病理医だということだが外科をやっていたのは本当だろうかと疑いたくなる。医学は決してドタバタではない。今後は、もう少し謙虚に、誠実に医学を扱って欲しい。辿って来た道は違うが、同じ医学に携わる者として敢えて書かせていただいた。 | ||||
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確かに、姫宮が登場するあたりまでは面白かったです。 医師である作者のウンチクが身上の小説であり、姫宮が快刀乱麻という感じで皮膚病患者をさばいていく描写は楽しめました。 しかし後半、医師のウンチクの矛先が、マスコミ、ジャーナリスト、患者、医療事故死者の遺族といった医学シロートに向けられた途端、私の頭のなかは??で一杯に。 どうやら善玉キャラらしい清川准教授(産婦人科医)の演説、医学にシロートな記者をピエロに仕立てて嘲弄する演説が作者の弁なのでしょう。 医学の利用者であり顧客である私のシロート目線からは、全く共感できない小説でした。 医学ウンチクは、ダメ医者、ダメ看護師、ダメ病院を茶化す描写に向けて欲しい。姫宮の描かれ方のように。医学シロートを医学ウンチクで茶化さないようにしてほしいです。 なお、作者の筆名「尊」をタケルと読ませるのはどうして? 日本武尊(ヤマトタケルノミコト)からの連想であれば、「尊」は「ミコト」のはず。前から気になっています。 | ||||
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話のふくらみがなく、小説として成立してません。 海堂さんの固定ファンでもなければ、楽しめないでしょう。 日本医療の問題提起がしたいなら、ブログにでも書けばいい。 やけに個性派な登場人物がでてきますが、鼻につくだけです。 ネーミングセンスもないので、ただただサムい。 そして、この作家はなぜ上下巻にいちいち分けて文庫を出すのか? 400ページの単行本を2冊に分けないでほしい。 | ||||
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読み始めは、快調です。バチスタの時の万年講師を描写するように、北の果ての極北市に、今中良夫医師が赴任します。そこでどのような事件が起こり、どのようなテーマを根幹として、今回は盛り上げてくれるのかと、期待しました。 しかし・・・・上巻だけでなく、下巻の残りページも半分過ぎた頃になり、「ああ、今回は、何の意味も盛り上がりもなく、だらだらと終わるのかなー?もしかしたら、駄作?!」などと考えながら読み進めた結果・・・そのとおりにおわりました。w ストーリーについては、他の方が詳しく書いてくださっているので割愛します。 途中、ちょろちょろ、思わせぶりに、姫宮が登場したり、ジェネラル速水が声の出演をしたり、ジーンワルツの清川准教授までゲスト出演と、おやまあ、なんと2流の演出をするのかと、これまでの海堂作品を愛するものとしては、悲しい限りです。 あげく、最後のほうには、無理やりに次回作ではこの人達を使って、関連する続編いきますぞー的に、新しいキャラクターをぞろぞろと並べる・・・続編というより、この登場人物らをそれぞれ主人公として、この後3〜4作、別個に稼ぐ気なんだろーなあ、などとあからさまに感じられてしまいます。 つまり、作品としては、纏まりのない、ドタバタの顔見世興行です。夕張を取材して書いたとかあとがきにかかれていますが、まあ、そうなんでしょう。財政破綻した市と病院について、表面的な娯楽作品としてなら十分楽しめますが、作品には幹がなにも感じられません。 海堂尊の大ファンは、期待して読まないよう、ご注意ください。 ただの時間つぶしに軽く読める作品としてなら、それなりです。 | ||||
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海堂作品が好きで、これまで刊行されたほとんどの作品を読んできました。 バチスタシリーズの主人公たちを中心にして、徐々に拡大していく人物相関図を追いかけながら ここまでついてきましたが、この作品を読んでちょっと立ち止まってしまいました。 あまりにも広げすぎた風呂敷状態の人物相関図となってしまい、どうやってたたむのか(収拾する) のか不安になるとともに、作品自体の濃度がどんどん薄くなってきているようで残念です。 ジェネラル・ルージュ速水も隣町の救急センターにいるようですが、一度だけ救急患者移送について やりとりがあるだけですし、医療事故で告訴される三枝医師が「マドンナ・ヴェルデ」のマリア・ クリニックの院長先生の息子で清川教授と学友であることがわかりますが、それはサイドストリーに すぎません。 海堂作品にとっての新参者の主人公をオールスターキャストで固めたのはいいのですが、主体性のない 主人公に魅力がなく、過疎地医療問題あり、医療過誤問題あり、研修医制度問題ありで小説そのものの テーマが絞り込めてないため、読了後にきつねにつままれたような気がしました。 「イノセント・ゲリラの祝祭」あたりから中途半端な終わり方の小説スタイルに変わってきているよう です。「...つづく」よりもひとつの作品が「完」で終わる小説を読みたい私としては、読了時の満足感 が著しく不足する作品でした。 | ||||
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09年朝日新聞社から刊行された作品の文庫版 書かずにはいられなかったのでかなり長文になってしまいますが、ご容赦を・・・。 評者は生粋の北海道民。幼い頃は父親の転勤で、現在は自身の転勤で全道各地を転々としている。そんな評者にとって、小説の出来以前に、この作品で書かれる「北海道」に興醒めしてしまった。たとえそれが、極北市という「架空」の舞台であっても、だ。 架空の舞台であっても、小説の出来映え以前に最低限守るべきことはあると思う。 また、小説の出来映えもどうかと思う(理由は後述)。イライラしっぱなしの読書となった。 一点目は、方言。ほんの一例を挙げてみる。 「極北市民病院へようこそ。いんや、先生のようなご立派な方にお越しいただけて、職員一同大変喜んでおるっす。けんど・・・・・・」(上巻p12)。 「おーい、平松君はいるっすかあ?こっちさ、来てくれろ」(上巻p13) 「三階の階段曲がってすぐ、内科の奥っしょ(上巻p59)。」 「おるっす」「けんど」「くれろ」は北海道弁ではない。なまりのきつい道南沿岸部でもつかっていないはず。 「○○(っ)しょ」は確かに北海道弁で、助動詞の「○○でしょう」に該当する言葉だ。例えば、「あの建物が見えるっしょ?」といった、相手に確認を求めるような場面で使われることが多い言葉である。前記「内科の奥っしょ」は質問に対する答えとして使われているが、そういう使い方はしない。 この「○○っしょ」はある登場人物の口癖なのだが、こんな使われ方ばかりなのでイライラする。 二点目。極北市の商業施設はどれも独占企業なのか? この小説のモデルとなっている都市は、北海道の夕張市なのだが、こう書かれている。 「人口10万(上巻p30)」。 「スーパーは極北市に一軒。コンビに以外は、文房具店と本屋を兼ねた店が一軒、洋品店が一軒、酒屋が二軒、居酒屋が二軒、寿司屋が一軒。どこに行くにも車が必要(p35)。 人口10万でこの店舗数はあり得ないほど少ない。現実離れにも程がある。それとも、本州では人口10万でこの店舗数が常識なのか? 実際の夕張市の人口は、再建団体となった頃で約1万3千人。集落が分散しているし、近隣町村との距離もある。それでもまぁ、この人口であれば店の数もこんな感じで許される範囲のような気がする。 しかし、著者は人口を10万と書いている。これではどの店も独占企業だ。儲かって仕方がないだろう。 三点目。極北市はいったい北海道のどこに存在しているのか? 極北市という(北海道の)架空の都市を舞台としているが、札幌市という現実にある地名も出てくる。極北市から札幌市へは車で小一時間の距離(下巻p45)。で、極北市郊外に車を走らせるとそこにはオホーツク海(下巻p56)。是非、地図を見ていただきたい。 一体、極北市はどこにあるのか。極北市は、彷徨える湖ロプ・ノールなのだろうか。 それでも、小説自体がよければ、以上の点は、まぁしょうがない、と諦めるのだが、この作品は小説としてもおもしろいとは言えない。 結局、あの登場人物達は何の為に存在していたのか? 日本医療業務機能評価機構を呼んだ理由はなんだったのか。その謎は最後に書かれているが、評者はただの辻褄合わせだと思っている。結局この団体の無意味さを著者が主張したいばかりに登場させたが、それが物語上まったく活かせなかっただけだと思う。 理解できないこと、消化不良のことばかりだ。やっつけ仕事感が漂ってしようがない。 極北市の財政破綻後の職員達の行動を読むに至ったとき、後藤の生い立ちに何の意味があったのか、並木にそういう行動を取らせるに至った伏線や性格付けがされていたのだろうかと、思わず考えてしまった。 院長の行動には確かに伏線があるにはあったが、無理やりだろう。著者としては病院と行政の癒着を言いたいのかもしれないが、院長がそういう才覚のある人物のように描かれていたとは思えない。 たしかに、この作品にも、他のバチスタシリーズ同様、その作品の本筋で起こっている事件(出来事)の周辺で起きている出来事が次作への布石となっているという巧さはある。また、それに相応しい人も登場してくる。桜宮サーガと称される世界だ。本筋でおきていることよりもそっちのほうにばかり興味が行ってしまった。 著者はエンターテインメントを通じて医療行政の問題を多くの人に知らしめようと努力し、数多くの読者を得た。 批判されるのを承知で書くが、評者は著者の「おもしろい小説」を読むことによって医療の問題を知るのであって、医療の問題を知りたくて著者の小説を読むのではないと思う。 著者にはまだまだ書きたいことはあるだろうし、書く材料もあるはずだ。しかし、肝心の小説がおもしろくなければ、読者は著者の小説から離れていってしまうような気がしてならない。 | ||||
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海堂先生の旧作を一通り読んで、今回この本を読みました。かつてのキャラクターもぽつぽつと出てきて、最後に世良先生が出てきて「おぉ〜!」と思ったら、はいお終い。。。いろんな謎がさっぱり解決されずに、すっごく消化不良です。 他の本でも謎を残して終わるケースは多かったが、イノセンスは続きがありそうで我慢できるが、今作は果たして続きがあるのだろうか?海堂先生はどの本から読んでも楽しめると言っていたが、本作はファン以外には厳しいと思います。せめて、あともう1章書いてくれればと切に思いました。 本作のレビューをみると、内容に比べて星の数が多い気がします。いかがでしょう? | ||||
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新聞の書評で褒めてあったので読んでみたが、書評だおれ。中盤良いところもあったが、終盤はドタバタで終わっている。 | ||||
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確かに海堂さんが書かれているのは現場からの実直な意見であり、医師から見た現状なんだと思います。 前作、『イノセント・ゲリラの祝祭』も、そうでしたよね。 『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ブラックペアン1988』までのミステリー色の濃い作品が私は好きでした。 この作品、まず今坂のキャラクターが伝わりにくい。 姫宮が出てきてピオ退治するシーンは、なかなか面白く、彼女の大活躍に大満足だったのですが、それも尻つぼみで撤退。 腐敗した市民病院の現状はリアルに描かれているのですが、三枝医師の逮捕、病院再建への解決策が見出されないまま話自体も尻つぼみで中途半端。 最後に救世主として現れた世良先生。 こんなキャラでした? それにこれがこの物語の結末だとしたら、お粗末すぎ…。 不完全燃焼のまま終わった感じです。 いつもの通り、あちらで見かけた人、こちらで見かけた人が登場します。 でも、この作品ぐらいから、なんだかそれさえしていればファンは読んでくれるだろう、満足してくれるだろうといった感じがしてしまいました。 とても残念です。 作者の思いと、読者の思いがすれ違ってしまっているのでしょうか。 | ||||
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ファンの方のレビューでは涙物の作品の様ですが、以外の方には読むに値しません。 半分までは問題が発生し解決の兆しが見え、なんとなく解決しテンポ良く進みますが、後半は尻窄み作品特有の恐怖が襲います。このページ数で全ての問題を解決出来る訳が無いと確信した時、心の底から怒りが混み上げてきて、そのまま終ります。本当に中途半端です。後半は内容と残りページを必ず比較するはずです。400ページ以上読ませておいてコレかよと思わずにはいられません。 個性有る登場人物の面々の活躍や変化、日本が抱える地方医療の問題、中央が絶対的な世の中の提示等、読み応えのある部分も確にあります。しかし何も解決しないで終る後半は、ファン以外の方には本当に涙ものです。物凄い脱力感が襲います。又悪役の女と監察医が登場すると、一気に作品としてのレベルが下がります。狙いすぎで狙いを外しているB級ドラマの様で、かなりクールダウンします。最後の救世主の登場も、ファンの方には悲鳴物の様ですが、以外の方には共感度ゼロで時既に遅しといった感じです。 海堂作品を一つ読んだだけで何が分かるんだとファンの方は言われるでしょうが、ファン以外の人間の率直な意見です。 | ||||
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