聖なる黒夜

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評判

聖なる黒夜の評価:

4.38/5点 レビュー 58件。 B ランク

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平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全56件 41〜56 3/3ページ
No.16
(5pt)

人と人がぶつかり、混ざり合い、溶け合うとき…

とにかく、下手な解説はいいから、一度読んでいただきたい作品です。
私自身、書評で知って読んで、世の中には出会うべくしてであった本と出会えず終いで終わる本があることを実感しました。そうであれば、この本と出会えた喜びを心から嬉しく思っています。
とはいえ、中身はそれほど純粋でも美しくもなく、本当に人間関係がどろどろとして、ひょっとすると途中で読むのが嫌になる人もいるかもしれません。しかし、ただただ読み進めていくうちに、なんともいえない人間の出会いの機微や哀しさ、残酷さそして愛しさ、雑多な感情が渦巻きます。
麻生刑事とサイバーヤクザ山内との初めての出会いも、その後の二人の長い確執の始まりでした。なぜ山内が暗闇の世界に足を踏み入れるようになったのか、それを知ると背筋が凍るような思いを禁じえません。自分の転落人生の元凶ともいうべき男に想いを向けてしまう、それは愛や恋等といった言葉では簡単に語れません。
二人はこの本以外にもRIKOシリーズにも出てきますが、その中でも、警察署から出てきた麻生さんを山内が車で迎えにきていたシーンは秀逸です。本から映像が抜き出て、私の想像力を掻きたてました。
作者の柴田よしきさんは、登場人物の描き分けもうまく、とくに脇役が巧く描けているので、ストーリーはとても読みやすく楽しめます。その作品に関して、楽しめるかどうかは別ですが。最後のシーンで、何もかも知ってしまった麻生刑事の心中を察すると、人間知らないですむことなら知らないほうがいいことも人生多々あるんだという気がします。とりわけ、知ってしまっても何の解決方法がない場合は。
結局、ぐだぐだと書き綴ってしまいましたが、読む本がないといっているあなたにぜひ読んでいただきたい。人の人生の深遠を知ってしまうかもしれません。
聖なる黒夜 Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜より
4048734113
No.15
(5pt)

今後の楽しみ

読者の多くは山内練というキャラクターを他の作品で読んでいたのだと思うけれど、実は私は他の作品を読まずにこれを読んだので、途中から山内がラストで死ぬのではないかとビクビクしていた。
迂闊な話だが、山内が柴田よしきの先行小説に登場していることを、まったく知らなかったのだ。
読みながら山内練の苦しみを思い、なんとか生きていてほしいと願い、たどり着いたラストでは、これが作者さんの精一杯のハッピーエンドなのかもしれないと思った。
読み方としては逆順かもしれないけれど、これから他の作品を読んで、そこに登場する山内練と会えるのを楽しみに思う。
聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)より
404342809X
No.14
(5pt)

ミステリーでもあり、恋愛小説でもある

たくさんの人々の過去や現在が縦横に織りなされて描かれる物語。
暴力団幹部韮崎が殺された事件の犯人を追う麻生警部が主人公だが、韮崎の愛人で昔麻生が強姦未遂で逮捕した過去がある山内練の物語とも言える。
登場人物の多くが辛い過去を背負っていて、その苦しみが丁寧に描かれている。
辛い話だけれど、自分的には読んで本当によかったと思っている。

ただ、同性愛に嫌悪感がある人はだめかもしれない。

聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)より
4043428081
No.13
(5pt)

山内練という存在

この『聖なる黒夜』を読んで、私は山内練の虜になりました。とても強いけれど脆く、大胆なのに繊細。柴田よしきさんが生み出した山内練というキャラクターは、とても魅力的です。是非読んでみてください。山内の他にも麻生、及川、韮崎、田村など、沢山の魅力的なキャラクターが出てきます。上下巻でボリュームがありますが、読み耽ってしまいました。また、文庫化の際に、番外編が収録されており、新しい山内練の世界を見られたことが嬉しかったです。
聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)より
404342809X
No.12
(5pt)

一気に読んでしまいました

上下巻で結構ページ数もあるこの「聖なる黒夜」は読み始めてから止まらなくなりとうとう一日と一晩で読み終えてしまいました
人間ドラマの要素とミステリーの要素がうまく絡まって続きが気になり気になり
ページをめくる手が止まりませんでした

柴田よしきさんの小説に出てくる登場人物一人ひとりがとても魅力的です
今回の主要人物である麻生と練は今までの柴田作品(RICOシリーズ、花咲シリーズなど)の中で登場していましたがこの二人にスポットをあてた作品が読めて本当に嬉しかったです

この本を読み終わった人、そしてこれから読む人はこの二人が出てくるシリーズも読むときっと面白さが倍増すること間違いナシです

この二人のその後の話が読めるのを私は楽しみに待っている次第です

この作品を読んでしまえばきっと柴田作品のとりこになってしまうはずです
実際私がそうなってしまったように・・・
聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)より
404342809X
No.11
(5pt)

圧倒的に面白い

冤罪や犯罪被害者など、重いテーマを盛り込みながら、濃密な人間ドラマとスリリングな犯人捜しの刑事サスペンスが見事に両立している。まさにエンタテインメントの鏡のような作品に拍手を送りたい。
本作は、「RIKOシリーズ」など筆者の先行作品の外伝的な位置づけになり、それらのキャラクターのファンへのサービス的な意味合いもありそうだが、まったくそういう「おまけ感」はない。
主人公の刑事・麻生やライバルにして盟友の及川、敵役の山内練ら、登場人物が実に魅力的。麻生はハードボイルドの要素をたっぷり持った少しはみ出した刑事だし、山内練は過去に深い闇を抱える優男。

個人的には、かなりどぎつい男同士のラブシーンの描写が何度かあるのは嫌だったが、ページをめくる手を止める理由にはまったくならなかった。
聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)より
404342809X
No.10
(4pt)

この暗さにはチョット耐えられないなあ・・・

密度の濃い作品です.書き込まれた人物のディテールも確かだし,ストーリーメイキングもしっかりしていますから,まず第1級のエンタテイメント作品であることは間違いないと思います.しかし私個人としては,全体に漂う「暗さ」にチョット耐えられなかったというのが,素直な感想です.何というか救いが感じられない.登場人物の全員が背負っている過去が暗すぎます.趣向は違うかもしれませんが,大沢有昌氏の新宿鮫シリーズの類似を感じるのですが,大沢作品にはない暗さを感じてしまいました.
聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)より
4043428081
No.9
(5pt)

転落?

RIKOシリーズや花咲慎一郎シリーズでおなじみの「山内錬」を主人公に据えた一作。本筋は、山内錬のパートナーである韮崎誠一が殺され、その犯人をつきとめるミステリー。しかし前シリーズでちらほら散見していた山内錬がどうして今の彼になったのかというもうひとつの主題に目が向いてしまう。ナイーブな理工系学生がどうして「ヤクザ」と関わりをもち、自らも「若頭」になっていったのか?その答えが明らかになる。
この「聖なる黒夜」を読んだあと、もう一度RIKOシリーズや花咲慎一郎シリーズを読み直すと、違う世界が見えるかもしれない。
聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)より
4043428081
No.8
(5pt)

出会えてよかったと思える物語。

聖なる黒夜はすでに持っていたのですが、文庫になると聞きためらいなく買いました!…しかも、この文庫本には限定短編が!!!聖なる黒夜を知ったのが最近の為、諦めていたんですが…凄く嬉しかったです!この短編の為だけでも本を買う価値がありますが…本編ももちろん素晴らしい!私は練と龍太郎の虜になりました。とくに山内練というキャラクターに出会えて本当に幸せです。悲しいような優しい気持ちになれる物語です。是非読んでみてください。
聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)より
4043428081
No.7
(5pt)

泥のなかの透明な哀しみ

とびきり善くできた小説。偶然,この本と出会った人は,幸運だと思えるくらい。
 過去と現在。いくつもの事件,出来事が,長く尾を引きながら交錯する。それらの出来事は,利害関係の打算,夫婦や恋人や愛人との愛欲と執着,そしてどうしようもない心のすれ違いや行き違い,コインの表と裏のような,強さと弱さ,満たされることと乾くことと,複雑に絡み合っている。
 複雑に絡み合ったものを,読みやすく,飽きさせないように,しかも軽薄で薄っぺらにならないように書く筆者の力はすごい。
 とくに,異性間,同性間の愛欲の,ドロドロした矮小さと透明な哀しさとかすかに見え隠れする崇高さとが,印象深く,心を打つ。素晴らしい作品。
聖なる黒夜 Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜より
4048734113
No.6
(5pt)

合点がいきました

今まで、RIKOシリーズや花咲慎一郎シリーズを読んでいて、柴田作品ファンに多い、熱狂的な「山内練」の人気が分からなかった私が、この作品を読んで、初めてみんなの気持ちがよく分かりました。
主役2人について、丁寧に描かれていて、どうして落ちていったのかが痛いほど分かり、分厚い本ですが、一気に読めました。
読んだ後は、余韻に浸り、心に響く一作となりました。
聖なる黒夜 Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜より
4048734113
No.5
(4pt)

嵐のような小説

今までに読んだことのない、まるで嵐のような作品だった。次々と展開されるストーリーは息をもつかせない。人間の絆という糸が複雑に絡み合い、どこでどう繋がっているのか、真相を知るたびに驚きの連続だった。人に弱みを見せない強がっている人間こそ、実は人にやさしくなぐさめられたいと願っている人間なのではないだろうか。その心の弱さが見えたとき、読む人は胸を揺さぶられるに違いない。この本に込められた作者の思いは限りなく深く、重い。
聖なる黒夜 Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜より
4048734113
No.4
(5pt)

冤罪

冤罪の怖さ、それを仕組む人間の傲慢さ、醜さ。
落ちていく仕組まれた心やさしき人。
もし自分がこのような目にあったら生きていけるのだろうか。
世を恨み、憎み自暴自棄になってしまう。
それでも日々は続いていく。
それは幸福なのか、不幸なのか。
聖なる黒夜 Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜より
4048734113
No.3
(5pt)

すばらしい恋愛小説

RIKOシリーズを読む前にこちらを読んだけれども、十分楽しめます。この作品の魅力は何と言っても、山内 練。読む程に彼に惹かれます。ありふれた表現ながら著者は稀代のストーリーテラーとの言葉がしっくりくると思います。人物描写が素晴らしい。個人的にはこれを恋愛小説として読みましたが、他の方はどう読まれるんでしょうか?
聖なる黒夜 Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜より
4048734113
No.2
(4pt)

恋愛小説なのかな?

ミステリーといった様でも有り、恋愛小説といった様でもあり、内容がシンプルにできていません。そこがこの物語にはまってしまう、作者の手なのでしょうか。
初めてこの作者の作品を読みました。どうやら登場人物が他の作品にもかぶっているらしいことが、読書後に判明しました。
初心者でもまったく抵抗無くのめりこんでいける作品です。勧善掌握ではないこの世の中を、それぞれ登場人物の観点から描き出して、奥の深い作品に仕上がっています。といったら大袈裟かな・・・。
面白いです!!とにかく読んでみてください。
聖なる黒夜 Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜より
4048734113
No.1
(4pt)

謎が少し解けました

村上緑子シリーズのファンの方は、必ず読んでください。山内練と春日組とのいきさつ、麻生警部との出会い?などの疑問が解消されます。賛否両論あるでしょうが、私は山内練にもひかれる部分が大いにあります。
この本の楽しさ・暗さは、シリーズを読んでからでないと伝わってこないと思います。
聖なる黒夜 Amazon書評・レビュー: 聖なる黒夜より
4048734113