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珍妃の井戸



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珍妃の井戸の評価: 3.76/5点 レビュー 78件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全49件 41~49 3/3ページ
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No.9:
(4pt)

***こぢんまりな感じだけど***

「蒼穹の昴」の番外編。他作品のようなスケールを期待した方は物足りないかもしれません。この作品のみ読むと、イマイチ感情移入しにくいと思うので、必ず「蒼穹~」を読んだ後すぐに読むことをお勧めします。中国史でも結構ややこしい部類の時代なのに「蒼穹~」共に、巧く作品に昇華されてると思います。
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335
No.8:
(4pt)

大清国の末期の叫び

超大作『蒼穹の昴』の続編に近いものですが、皆が気になる前作の「春児」や「史了」のその後ではありませんので、ご注意を。ニューヨークタイムズのトムや光緒帝つきの御前太監・蘭琴、袁世凱などの7人が、珍妃殺害事件のそれぞれの「真実」を語る形でストーリーは進んでいきます。7人がみんな、語る事が全くかみ合わず、犯人探しをすることになったイギリス・ロシア・ドイツ・日本の責任者達は混乱するばかり。そして最後に、ついに彼らは光緒帝に拝謁して事件の真相を突き止めることになる・・・。その「真相」とは、戦争が生み出した残酷なものでした。浅田次郎さんらしく、ラストは言葉の美しさを上手く使って少しロマンチックに締めくくられています。『蒼穹の昴』の続きのストーリーを期待して読むとがっかりするかも知れませんが、これも「戦争」の残酷さを語った良い物語であると思います。
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335
No.7:
(4pt)

今回は...

傑作「蒼穹の昴」の続編ということで期待して読んだが、期待していた歴史物語の続きではなくミステリー小説に近いものだった。だが決してつまらなかった訳ではない。 形式は芥川龍之介の「藪の中」に似ている。進めば進むほど混沌としていく。何が何やらわからなくなってしまうが、最後には解答を残してくれている。 もう一つ、この物語には「蒼穹の昴」と同じく作者の歴史観ともいえる思想が盛り込まれている。これが好きか嫌いかは人其々。私は結構好きだけど、他の人はどうでしょうか?
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335
No.6:
(5pt)

蒼穹の昴の後日談~にとどまらない、推理小説

「蒼穹の昴」でその存在が、その後どうなっていったのか気になる光緒帝とその美しい妻の最後が、ここで明らかにされる。 「明らかにされる」というのは、本当は、どうかと言う問題もありますが、「蒼穹の昴」の登場人物にまた会えたことは嬉しい限りだと思います。 結論をかけないのが残念です。 まずは、大作「蒼穹の昴」をお読みになってから、ここに進むことをお奨めします。 
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335
No.5:
(5pt)

脱帽

浅田氏の才能には感服します。連休中の移動の折、たまたま手にしたのですが、同氏の構想力と作品力には再び脱帽しました。たしかにプロですね浅田氏は。似非プロの跋扈するこのご時世に、本物のプロの確かな技を見せて頂いた気分です。
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335
No.4:
(4pt)

浅田次郎による中国歴史もの

20世紀冒頭、清時代中国に起こった義和団事件による混乱の最中、光緒帝の妃“珍妃”が井戸に投げ込まれ殺されたといううわさをめぐって展開する。舞台は義和団事件から2年後の北京。英独日露という4カ国4人の貴族(それぞれ軍人、学者、外交官など)が真相を調査する。彼らの事情聴取により光緒帝と珍妃に関わった人々が一人語りで過去を語る部分と、貴族達の調査行動を書いた3人称でのパートが交互にあらわれるという構成。社交界の中国美人、米紙特派員記者、光緒帝の元高級宦官、袁世凱将軍、珍妃の姉、光緒帝の従弟、そして光緒帝自身・・・。各人それぞれの中で二転三転していく事件。真実はどこにあるのか?探索役となる4ヶ国4人の貴族の描き分け、聴取される登場人物の一人称パートでの語り口の違い、など著者の生き生きした文章が飽かせない。やがて明らかになる苦味を伴う結末、ラストの文章が美しく、悲しい(浅田次郎の真骨頂!)
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335
No.3:
(4pt)

推理小説のような

「蒼穹の昴」よりのキャラクターも登場し、冒頭よりの一人称が謎めいていて、どこか推理小説を読んでいるような雰囲気をも味合える。歴史小説と言うとむずかしそうなイメージもあるが、とても親しみやすい文体で、筋の面白さにぐいぐいと読者は惹き付けられること間違いなしの一品。 歯切れのいい一人称。果たして珍妃を殺したのは誰か? 「蒼穹の昴」を読んでる人も読んでいない人も、どちらの読者でも楽しめる小説。
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335
No.2:
(4pt)

推理小説のような

「蒼穹の昴」よりのキャラクターも登場し、冒頭よりの一人称が謎めいていて、どこか推理小説を読んでいるような雰囲気をも味合える。歴史小説と言うとむずかしそうなイメージもあるが、とても親しみやすい文体で、筋の面白さにぐいぐいと読者は惹き付けられること間違いなしの一品。 歯切れのいい一人称。果たして珍妃を殺したのは誰か? 「蒼穹の昴」を読んでる人も読んでいない人も、どちらの読者でも楽しめる小説。
珍妃の井戸 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸 (講談社文庫)より
4062750414
No.1:
(5pt)

思い切り泣いて下さい。

最初は誰が珍妃を殺したかの謎解きで読み進めていたのですが、結末に至ってはもう涙が止まりませんでした。珍妃の皇帝に対する想い、皇帝の血を吐くような珍妃への想い、戦争への憎悪、いろんな想いが胸に刺さってどうしようもなく悲しくて、今思い返してみても泣きそうになります。ひとがひとをここまで愛することが出来る、それはなんて尊いことなんだと思い知らされた一冊です。
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335

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