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プリズンホテル・夏
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プリズンホテル・夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 101~113 6/6ページ
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ヤクザ屋さんが経営している任侠団体御用達ホテル。もうこれだけで普通ではありませんが、そこに登場するお客も任侠団体の皆様はもちろんの事、偏屈極道小説家やら執行猶予中のヒットマン・離婚寸前の夫婦・心中を考えている一家と「普通」なお客さんの方も一癖も二癖もあるような人々ばかり。遂には引越しを手伝ってくれる幽霊何ぞも登場してきて「普通の人」なんてほんの一握りしか出てきません。(除霊が出来るシェフとか・・・)(それも普通じゃないかも)(_| ̄|○||)笑いあり、涙あり、そして除霊あり(ぁとりあえず1巻だけを買ってみたのですが、その面白さにおもわず一気に読んでしまいました。陰鬱な気分で読み始めようとも、読後には気が晴れている事事間違いなし。お奨めです。 | ||||
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プリズンホテル夏椿や課課長の7日間以前のジェットコースター喜怒哀楽泣語小説MindWashには最高です精神的残業をしている方の電車の友 | ||||
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2週間の海外出張に、どんな本を持って行こうか、色々考えた末に、この本を購入しました。全4巻、あっという間に読破してしまいました。久し振りに、楽しくて、泣けて、そして高揚感を覚えました。読み終わってしまうのが寂しいという感覚を味わいました。人間の優しさというのは、こんなものなのだと改めて教えてくれた本でした。こんな優しさを自分も持ちたい。こんな優しさで、自分の周りの人にも接していきたい。浅田さん、こんな楽しい本を書いて下さって有り難うございます。 | ||||
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他の方々のレビューを読むと、もしかして私だけ?と思ったんですが、私はこの本で号泣しました。確かに主人公の義母に対する暴力は許せないし、キャラの濃い登場人物がいっぱい出てきて、ちょっと混乱しました。でも、4巻まで全て読破して、最後に主人公が今まで呼び捨てにし、足蹴にしてきた義母に対して「お母さん!」と叫ぶシーンは、今思い出すだけで涙がにじみます。浅田次郎さん独特の軽快な文体なので、4巻はあっという間に読めますし、笑いあり涙あり(私だけ?)のステキな作品です。プリズンホテル、ちょっと怖いけど泊まってみたいなぁ。 | ||||
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昔テレビドラマで見たものを思い出して懐かしい気分になりました。やくざが経営する「その筋の方」専用のプリズンホテルにやってくる個性豊かな「訳ありの方々」を巡る物語。非常にありがちで漫画チックな展開(幽霊も出てくるし)なので気軽に読めて楽しめること間違いなしです。背帯の「書き下ろし長編 悪漢小説」・・・悪漢小説って何よ?(笑) | ||||
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この作品における女性観は、「子供っぽい男性のワガママを、あたたかく包み込む究極の母性」…ではないでしょうか。殴る男やダメ男たちを、この小説に出てくる女性たちは小さな子供にするようにうけとめて、癒してくれる。男に都合が良すぎると言われたらそうかもしれないし、女性が虐げられている小説と言えばそうかもしれない。でも作者が表したいのは、それらを「小さなこと」とみなし超越している、女性(=母性)の魅力ではないでしょうか。(現実そんな女性がいるかはちょっと問題ですが;)シリーズ完結の「春」のダメ小説家のエピソードでは、まさにそれが表れています。舞台となる「奥湯元あじさいホテル」は、誰が呼んだか「プリズンホテル」。番頭さんには小指がない代わりに刺青かあり、バーテンは元ヒットマン、従業員がタガログ語を操るようなとんでもないホテルです。もちろんオーナーは、組長。春夏秋冬、プリズンホテルに宿泊するワケありの客たちと、ホテルの人々の交流を、笑いあり涙ありで送る人情ギャグ小説。気落ちしている時にもオススメです。おもしろいですよ~! | ||||
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「鉄道員」で日本中に感動の嵐を巻き起こした著者が書いた極道お笑い小説です。私は「鉄道員」の方は読んでいませんので、どんな内容かもよく知らないのですが、こちらは気楽に読んで笑えます。主人公の小説家は好きな女性を殴ることで愛情表現をするという、完全にロクデナシの男です。最初はこの主人公の傍若無人ぶりに嫌気もさしたのですが、そこを耐えて読んでいってください。笑えること請け合いです。ドラマにもなりましたが私は見ていませんでした。ドラマでは主人公を女性にしていました。主人公が頻繁に暴力をふるうからでしょうか?シリーズは全4冊あります。どれも大変面白くって私はオナカを抱えて笑いました。でもお子様向けではありませんのでご注意を…。 | ||||
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のっけから登場するドメスティック・バイオレンスも愛情表現の一種として許されてしまう、フシギな世界を描いたダメ男救済ファンタジー。「ダメな男」の「良さ」を理解できない女は、「ダメな女」として馬鹿にされ切り捨てられる。しかし「ダメな女」に救済措置はない。「いい女」カテゴリーに入るには、ダメな男にとことん尽くし、殴られても蹴られても耐え忍んで従うことしかない(らしい)。ダメ夫と離婚しようとする女(要するにまっとうな神経の女)などは説教のいいカモにされるのがオチ。解説を書いている草野光代は、これで「人生が豊か」になっちゃったというので少々お気の毒(どれだけ人生貧しかったやら)。男を小馬鹿にしている女を見下したい男、近頃の若い者に説教たれたい年輩者が読んだら面白いのかも。それ以外の人にとっては、トリビア的な暴力団の豆知識ぐらいしか読むところナシ。文章・構成はさすがに慣れているので、読み通すのは難しくない。ヒマつぶし向けとして、星1つが妥当なところ。 | ||||
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基本的にギャグ小説だが、文体が洗練されていて上品なのだ。不良少年、リストラ、生活苦、ヤクザの出入り、二流小説家と、素材のごった煮状態。そこにオカルト現象も加わって、てんこもりのちゃんこ鍋状態だ。 しかしここが作者の力量の真骨頂。ちゃんこ鍋とか鍋焼きうどんなんて、素材を喧嘩させちゃうととんでもなくまずいものになってしまう。うまく仕上げるには、相当な力量が要るのだ。また、登場人物のそれぞれが素っとぼけたギャグをかましながら、その実誠実さを芯に持っているあたりがニクイ。おかしさが、あるときはユーモアになり、ペーソスになり、ブラックジョークになり、複雑玄妙なあやを紡いでいく。 深みがありながら、娯楽小説として気軽に味わえる。 | ||||
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浅田次郎さんの著作の主人公ってみんなヘンですよね(笑)このプリズンホテルの主人公も相当変わり者です。はっきり言って最低です。でも不器用だけどなんだかほっておけない。どこか不完全な人たちが織り成すプリズンホテルでのさまざまな事件に、ぐいぐい引き込まれました。元気でますよ。電車など公共の場で読む方は、思いも寄らぬところでホロっときたり、ふきだしたりするので気をつけてくださいね。プリズンホテル、行って見たいなぁ・・・ | ||||
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初めてこの本を読んだとき、私の前には大きな壁が立ちふさがりました。私は女性です。主人公の小説家木戸孝之介が、育ての母富恵と当時愛人だった清子に対してふるう暴力をどうしても許せなかったのです。孝之介の数々のふるまいに、「このオヤジ、許せねぇ」怒りはつのり、本を投げうち、おもいっきり足でけりつけながら「このやろ、このやろー」と叫んでいました。本はもうぼろぼろです。続きを読むにはもう一冊買ってこないと……。プリズンホテル、このシリーズすべて読み終えた今、これはもしかして、作者にまんまとしてやられたぞ、というのが私の感想です。「怒り」って、けっこう出やすいんですね。しかし、その怒りの先には、これは実は秘密にしておきたいのですが、なにかこう、とてつもなくやすらぎにつながってゆく深い体験があるようです。いや、確かにあります。この本はそれをかいま見せてくれました。どうか皆さん、「怒り」の先まで進んでいってくださいよー。いや、まず「怒り」を徹底的にやってください、1冊といわず、4,5冊けりまくって、ぼろぼろにしちゃっていいですから。 | ||||
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一癖も二癖もある登場人物たちが二泊三日の温泉旅行。有名作家あり、心中希望の家族、ヒットマンに親分、退職離婚予定の夫婦と、どこをつついても話がひとつできてしまう面子。彼らが浅田次郎さんの手に掛かって、動き出すのだからつまらないはずはない。主人公はいったい何割が本人なのか、推測するのもファンにはたまらない楽しみだろう。 喜怒哀楽ありの娯楽小説の王道。磨き込まれた描写力で書かれる抱腹絶倒のストーリーがどこか心を暖かくしてくれるはず。 | ||||
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ひさびさの日本のピカレスク小説、と思ったが読んでみるとユーモア小説のようであった。やくざ、小説家、義理人情と盛り沢山の内容を、一癖ある登場人物たちが期待通りに演じてくれる。 | ||||
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