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ノーフォールト
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ノーフォールトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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インフォームドコンセントは、本来患者がこれから受ける治療を理解し、きちんと納得するために行われるものだと思いますが、現状は医師が将来起こりうるかもしれない訴訟を防ぐための説明になっているのではないかと感じることがあります。 本書は私が感じてきたこの点に、医療者側の視点から答えをくれる良書でした。 とかく難しくなりがちな医療系の話を、出産を経験した人ならばイメージがつきやすい身近な物語となっています。柊先生は理想のドクターです。 終盤に本書の主題が一気に表れ、大きな渦に巻き込まれるような感じでした。 皆様に読んでほしい素晴らしい本です。 | ||||
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とても、綺麗な状態のお品でした。迅速で誠意ある対応に感謝します。 | ||||
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女性として産婦人科の大切さと命の大切さが痛いほどわかります。 めっちゃ引き込まれて読んでしまいました。 | ||||
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主人公の女医さんが、大学病院の先生には珍しく人間味のある方で魅力的でした。病院の先生は普段感情的なこと(かわいそうだとかおきのどくだとか)を言わないので「口では言わないけど、本当はこう思って治療しているのかな」と、お医者さんの胸の内を推し量るのにも役立ちました(ちょうど通院中に読んでいたので)。 | ||||
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医師の立場から見た医療問題に関する小説ということで、特に手術や医師同士の緊迫したやり取りの場面などにリアリティを感じました。 また産婦人科を中心に、医師不足や訴訟リスクが現場の人間にどのような悪影響を与えているか、またそれらの問題に対する著者の考える 解決方法までが提示され、非常にわかりやすく具体的で、また考えさせられる内容でした。単なる小説以上の価値があると思います。 | ||||
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ネタバレありです。 ↓ ↓ ↓ 作家というお仕事は、私たち一般読者にただ面白い物語を提供することではなく 作家たる人が、命を懸けて訴えたいことを、エンターテーメントの形を借りて 何も知らない、関心のない人々に伝えることなのでしょう。 岡井先生は医者として多くの命を救い、多くの人の人生に貢献してきたことに 飽き足らず、産婦人科の現状を日本社会に訴え、そして制度改革に奔走されている。 産科医療保障制度は仕事柄、少しは耳にしていたが、こういう現状を改善するために 成り立ったものだとは知らなかった。 それにしても神様は、優秀な医者となるべき才能を岡井先生に授けただけじゃなく こんな名作を書ける作家の才能まで与えたのですね、ずるいです。 私が間抜けなのか、最後の手紙の差出人の「岡井って誰だ」としばらく 悩んでしまいました。 実に見事な構成です。 初めて岡井先生の作品を読みましたが、他の作品も当たってみます。 柊先生がハッピーエンドでほんとに良かった。 | ||||
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中古の可で買いましたが状態は非常に良かったです。 産婦人科、大学病院がどのような仕事をしているのか想像しやすい本だと思います。 | ||||
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胎児徐脈による緊急帝王切開 という語を聞いて、パッと分かる方は産婦人科勤務か、もしくはそれを経験した妊産婦のみだと思います。 まさにわたしはその手術を先日経験しました。 何気なく購入した本でしたが母子共々無事に済んだことを、産婦人科の先生方に改めて感謝できました。 多くの妊産婦さんたちに、この本を読んでもらいたいです。 | ||||
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サスペンスもしくはミステリーとしても、小説としても物足りないと感じざるを得ない。ただし、題材と著者の主張には訴えるものがあり、それが強く迫ってくる。 医療裁判は増加しているものの、医師(医療を提供する側)にとっても、患者(医療サービスを受け取る側)にとっても、日々の医療が貧しくなりつつあるのではという現在の状況下、本作は現在において最もその傾向が顕著に表れている産婦人科で起きうる症例を題材として、問題を提起している。 面白い小説も大切だが、強いメッセージを持った小説も重要である。評者は、上手いだけで訴えるものがない小説よりは、本書のように物足りない部分を持ちながらも、色々と考えさせられる作品を評価したいと思っている。著者のさらなる奮闘を期待する。 | ||||
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医者の世界は特別なんだっと思っていましたが、主人公の人間性にホッとしました。 ちょっと頭が良いだけで、普通の人なのですね。 作者岡井様に敬意を表します。 | ||||
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「ギネ」のドラマも見ていたので、奈智は藤原紀香さんのイメージで読みました。読みやすいながらも今の医療の構造的問題について考えさせられ、興味深く読みました。リアルな描写だと思いましたが、まさか多忙を極める現役産科医の先生が執筆されたとは驚きました。 来月出産予定の妊婦ですが、簡単にサインしたあの紙(無過失補償制度)にこんな背景があったとは。それでもまだ十分な制度とは言えないのですね。最善な結果に向けて努力した医師・患者とも救われる制度となっていって欲しいです。 | ||||
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先天性凝固因子障害。 まさか、こんな希少な疾患名が出てくるとは。 産婦人科問題が、リアルに絵ががれていて、引き込まれます。 Kindleでよみましたが、2冊分が1冊になっていて、お得でした。 | ||||
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産婦人科医師です。 大学産婦人科の教授が書いているだけあり、内容はとてもリアルで、すごく面白かったです。 ドラマ「ギネ」とは少し違いますが、内容としては大満足。すぐに読み終わってしまいました。 | ||||
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とても綺麗な状態でしかも迅速に届いたので大変ありがたかったです。毎日の通勤での楽しみが増えました。また是非お願いしたいなと思っています。 | ||||
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藤原紀香さんの大きな顔が目立ち、手に取りました。TVドラマの原作、産婦人科が舞台と言うことで、女性たちの人間模様を綴った作品かと思っていたら・・・かなり硬派な医療問題を扱っていました。自分の子どもが生まれてきた時の感動は、いつの間にか忘れていましたし、まして、支えていただいたお医者様のことはお顔も覚えていないような・・・。それが当たり前のことだと思っていましたが、本作を読むと、改めて母子ともに無事な出産を迎えることのありがたさが分かります。著者の岡井氏は現職の産婦人科医ということで、あとがき(その前に意外な登場の仕方もされますが)に本作執筆の意図が書かれています。私のような一般人には、現在の医師不足や医療過誤(事故?)の本質論は理解できませんが、こうした作品に触れることで、課題があることだけは認識できます。何より、患者と医師の信頼関係の構築を訴える姿勢には、とても共感できました。主人公の奈智が成長した次作を、ぜひ読んでみたいと思いますが、殺人的忙しさの著者に期待するのは酷でしょうか・・・ね。 | ||||
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著者は昭和大学に勤める現役産婦人科医。 初めて書く小説とは思えない巧みなストーリー展開で、最後まで読む者を引きつけて離さない。 岡井先生は「壊れゆく医師たち」においても産婦人科の厳しい現状を憂いておられた。 この先の日本の医療界に警鐘を鳴らすために書かれたものだと思う。 患者からの信頼も厚い柊奈智は、産婦人科医不足による過重労働が続いていた。 当直にあたった日、痛みを訴える患者徳本美和子を診察し、グレードAカイザーと呼ばれる非常に緊急度の高い帝王切開手術をする判断をする。 病棟医長の君島を呼び出すが、君島は夜間の若い外来患者に手間取り駆けつけるのが遅れる。 柊が手術をすることを決断し、無事子どもを取り出したものの、母体の出血が止まらずに危険な状態となる。 大量の輸血と、遅れて到着した君島の手によって縫合をし、手術は無事終了した。 その後も徳本美和子は原因不明の出血が続き、再び緊急手術をするものの死亡。 追いうちをかけるように遺族に訴訟を起こされ、被告となった柊は弁護士にもひどく追い詰められ、精神的にも不安定になっていく。 その後、物語は訴訟とその原因究明、柊の精神状態の変遷を軸に展開していく。 読み手に対して、医療界の現状を知らせたいという意図が表れるため、登場人物に語らせる内容がやや冗長だが、医療の現状を知る上では非常に有意義である。 悲しいことに病院とは付き合いが長いため、医療用語や薬剤については多少の知識があるが故に、否が応でも必要以上にスリルを味わいながら読んでしまった。 | ||||
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とにかく、現状で産科医療を支えていらっしゃる先生方に、頭が下がる思いである。この作品はフィクションだが、ここに描かれていることは現在の産科医療現場で実際におこっていることなのだ。24時間拘束され、緊張の連続。無事に生まれて当たり前。なにかトラブルがあれば、罪人として訴えられてしまう。そのような状況で、医師を続けていられるのは、ひとえに医師としてのプライド以外にはないと思う。とてもではないが、恐ろしくて私にはその責務を負うことはできない。あいかわらず、無理解な産科関連訴訟が繰り返されており、このような状況では、日本から産科医がいなくなる日はそう遠くない。 | ||||
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現場で苦悩する現役の産婦人科医師ならではの視点での小説です。現在の産婦人科、ひいては日本の医療を担うものの叫びのように心に響いてきます。 前半は特に読み応えがあり、これでもかといういいテンポで物語が進行していきます。後半部分はちょっと息切れしたような感じですが、それなりにまとまっています。 大学の教授という要職で多忙な中、よくこれだけの小説が書けたなと感服しきりです。 医療問題に興味のある方に特にお勧めします。 ただ一点難点をいえば、一番最後の無過失保証制度の説明のような手紙に託した文章は小説を台無しにしているので不要と思います。 | ||||
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多くの日本人(特に若い方)は人間が死ぬと言うことにリアリティを感じないと思われる。人間というものは適切に管理(治療)すれば全ては80−90年は命を長らえるものであり、それができないと言うことは何か不作為があったものと考える風潮が強いように思う。その不作為が起こるとされる場所が病院であり、それを行うものが医師である。そう考える方にとって、本書に取り上げられる症例(シチュエーション)はフォールト(不作為)と考えるであろう、しかし医学的には明らかにノーフォールトである。感情と科学がごちゃ混ぜになっているところに今日の医療訴訟における最大の問題点であると本書でも確認できる。しかし・・海外でエビデンスのあるオルガラン(新薬)の使用まで文句を付けてくるものなのかと・・・orzまた、女医を主人公にしているのも出産・育児・離婚といった女医が臨床医として生きていく問題点を浮き彫りにするために必要であったと思う。 | ||||
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多くの日本人(特に若い方)は人間が死ぬと言うことにリアリティを感じないと思われる。 人間というものは適切に管理(治療)すれば全ては80−90年は命を長らえるものであり、 それができないと言うことは何か不作為があったものと考える風潮が強いように思う。 その不作為が起こるとされる場所が病院であり、それを行うものが医師である。 そう考える方にとって、本書に取り上げられる症例(シチュエーション)はフォールト(不作為)と考えるであろう、 しかし医学的には明らかにノーフォールトである。 感情と科学がごちゃ混ぜになっているところに今日の医療訴訟における最大の問題点であると本書でも確認できる。 しかし・・海外でエビデンスのあるオルガラン(新薬)の使用まで文句を付けてくるものなのかと・・・orz また、女医を主人公にしているのも出産・育児・離婚といった女医が臨床医として生きていく問題点を浮き彫りにするために必要であったと思う。 | ||||
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