神無き月十番目の夜

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神無き月十番目の夜の評価:

4.59/5点 レビュー 41件。 A ランク

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平均点4.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全132件 121〜132 7/7ページ
No.12
(5pt)

星6つ。

ひとことで言って、素晴らしくよく書けている時代小説だと思う。歴史には公の記録としては残されず、年代すら定かではない、ある『事件』の伝承。その少なすぎる資料を基に書かれた小説だとは思えぬほど話が理詰めに進行し、息を殺して読まなければならない箇所があるほどに鬼気迫るものがある。感情論に頼らず、起こったことだけが極めて淡々と綴られているにもかかわらず、江戸時代初期の政や農民の暮らしの、色や音や匂い、水の冷たさまでもがまざまざと感じられ、物語が破滅的な内容だけに、読み進めるほどに哀しさと恐ろしさが募っていった。正直言ってこれを読むまでは全く知らなかった事件だが、読後は並々ならぬ興味が湧いた。心に深く刺さる本である。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.11
(5pt)

星6つ。

ひとことで言って、素晴らしくよく書けている時代小説だと思う。歴史には公の記録としては残されず、年代すら定かではない、ある『事件』の伝承。その少なすぎる資料を基に書かれた小説だとは思えぬほど話が理詰めに進行し、息を殺して読まなければならない箇所があるほどに鬼気迫るものがある。感情論に頼らず、起こったことだけが極めて淡々と綴られているにもかかわらず、江戸時代初期の政や農民の暮らしの、色や音や匂い、水の冷たさまでもがまざまざと感じられ、物語が破滅的な内容だけに、読み進めるほどに哀しさと恐ろしさが募っていった。正直言ってこれを読むまでは全く知らなかった事件だが、読後は並々ならぬ興味が湧いた。心に深く刺さる本である。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.10
(5pt)

星6つ。

ひとことで言って、素晴らしくよく書けている時代小説だと思う。歴史には公の記録としては残されず、年代すら定かではない、ある『事件』の伝承。その少なすぎる資料を基に書かれた小説だとは思えぬほど話が理詰めに進行し、息を殺して読まなければならない箇所があるほどに鬼気迫るものがある。感情論に頼らず、起こったことだけが極めて淡々と綴られているにもかかわらず、江戸時代初期の政や農民の暮らしの、色や音や匂い、水の冷たさまでもがまざまざと感じられ、物語が破滅的な内容だけに、読み進めるほどに哀しさと恐ろしさが募っていった。正直言ってこれを読むまでは全く知らなかった事件だが、読後は並々ならぬ興味が湧いた。心に深く刺さる本である。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.9
(5pt)

歴史の闇から大事件を掘り起こす

時代は1602年、徳川家康が江戸幕府を開く前年である。長く続いた戦国時代も終わりを告げ、中世から封建の世への過渡期だった。舞台は、常陸の国の小生瀬という小さな村。中世期、一種独特な自治体制が敷かれてきた。小さな山村が、時代の変革に翻弄された結果、とんでもない事態に追い込まれてしまう、その過程が克明に描かれている。平穏な暮らしを望む村人たちと、徳川による封建体制のなかで自らの保身だけしか考えない役人たちとの亀裂が思わぬ方向に向かい、最後は武装蜂起、一村皆殺しという戦慄すべき事態を迎えてしまう。実際にあった話を元にしている。作者は、歴史の闇に葬られた大事件を掘り起こし、戦慄すべき作品に仕立て上げた。私は茨城県出身なので、馴染みのある地名が色々出てくる。小生瀬というのは、有名な袋田の滝の近くにある。特に興味深く読ませていただいた。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.8
(5pt)

歴史の闇から大事件を掘り起こす

時代は1602年、徳川家康が江戸幕府を開く前年である。長く続いた戦国時代も終わりを告げ、中世から封建の世への過渡期だった。舞台は、常陸の国の小生瀬という小さな村。中世期、一種独特な自治体制が敷かれてきた。小さな山村が、時代の変革に翻弄された結果、とんでもない事態に追い込まれてしまう、その過程が克明に描かれている。平穏な暮らしを望む村人たちと、徳川による封建体制のなかで自らの保身だけしか考えない役人たちとの亀裂が思わぬ方向に向かい、最後は武装蜂起、一村皆殺しという戦慄すべき事態を迎えてしまう。実際にあった話を元にしている。作者は、歴史の闇に葬られた大事件を掘り起こし、戦慄すべき作品に仕立て上げた。私は茨城県出身なので、馴染みのある地名が色々出てくる。小生瀬というのは、有名な袋田の滝の近くにある。特に興味深く読ませていただいた。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.7
(5pt)

歴史の闇から大事件を掘り起こす

時代は1602年、徳川家康が江戸幕府を開く前年である。長く続いた戦国時代も終わりを告げ、中世から封建の世への過渡期だった。舞台は、常陸の国の小生瀬という小さな村。中世期、一種独特な自治体制が敷かれてきた。小さな山村が、時代の変革に翻弄された結果、とんでもない事態に追い込まれてしまう、その過程が克明に描かれている。平穏な暮らしを望む村人たちと、徳川による封建体制のなかで自らの保身だけしか考えない役人たちとの亀裂が思わぬ方向に向かい、最後は武装蜂起、一村皆殺しという戦慄すべき事態を迎えてしまう。実際にあった話を元にしている。作者は、歴史の闇に葬られた大事件を掘り起こし、戦慄すべき作品に仕立て上げた。私は茨城県出身なので、馴染みのある地名が色々出てくる。小生瀬というのは、有名な袋田の滝の近くにある。特に興味深く読ませていただいた。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.6
(4pt)

組織を統率することの難しさ

読み始めた瞬間から、緊張感が読者を捉えます。悪い予感を持ちながら読み進めるのは辛い作業でした。本書は一つの組織論としても読めると思いました。幕府の横暴ともいえる地検の沙汰が降りてくる。これに対して村が一丸になって立ち向かわなければならない。しかし、ちょっとしたボタンのかけ違いから村という組織の統率にほころびができ、そこから悲劇の奈落に落ちていく…危機的な状況におけるコミュニケーションの方法は、リーダーとしてのふるまいは、平常時とはおよそ異なるものである必要があるのか?考えさせられます。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.5
(4pt)

組織を統率することの難しさ

読み始めた瞬間から、緊張感が読者を捉えます。悪い予感を持ちながら読み進めるのは辛い作業でした。本書は一つの組織論としても読めると思いました。幕府の横暴ともいえる地検の沙汰が降りてくる。これに対して村が一丸になって立ち向かわなければならない。しかし、ちょっとしたボタンのかけ違いから村という組織の統率にほころびができ、そこから悲劇の奈落に落ちていく…危機的な状況におけるコミュニケーションの方法は、リーダーとしてのふるまいは、平常時とはおよそ異なるものである必要があるのか?考えさせられます。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.4
(4pt)

組織を統率することの難しさ

読み始めた瞬間から、緊張感が読者を捉えます。悪い予感を持ちながら読み進めるのは辛い作業でした。本書は一つの組織論としても読めると思いました。幕府の横暴ともいえる地検の沙汰が降りてくる。これに対して村が一丸になって立ち向かわなければならない。しかし、ちょっとしたボタンのかけ違いから村という組織の統率にほころびができ、そこから悲劇の奈落に落ちていく…危機的な状況におけるコミュニケーションの方法は、リーダーとしてのふるまいは、平常時とはおよそ異なるものである必要があるのか?考えさせられます。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149
No.3
(4pt)

全ての事柄が最悪の結末へと収束する

半農半武士の村で武士の心を持った農民達。幕府から派遣されてくる検地役人。もちろん正義は農民の側にあり、その心境は痛いほど伝わってくる。ただの百姓だと思い傲慢な態度をとって事務的に検地を遂行する役人が悪役なのだが、読んでいて僕はこの役人達の理屈も理解できてしまうのが辛かった(そういう風に書いてるからだと思うが)。役人も上司と部下がいて、村人にもリーダーや色々な立場のものがいる。各自がそれぞれの思いで自分を信じて行動する事によって、物語は最悪の結末へと収束していく。「始祖鳥紀」「雷電本紀」は勇気をくれるのと反対に、この物語は無力感が漂いひたすら哀しい。
神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (河出文庫―文芸コレクション)より
4309405940
No.2
(4pt)

全ての事柄が最悪の結末へと収束する

半農半武士の村で武士の心を持った農民達。幕府から派遣されてくる検地役人。もちろん正義は農民の側にあり、その心境は痛いほど伝わってくる。ただの百姓だと思い傲慢な態度をとって事務的に検地を遂行する役人が悪役なのだが、読んでいて僕はこの役人達の理屈も理解できてしまうのが辛かった(そういう風に書いてるからだと思うが)。役人も上司と部下がいて、村人にもリーダーや色々な立場のものがいる。各自がそれぞれの思いで自分を信じて行動する事によって、物語は最悪の結末へと収束していく。「始祖鳥紀」「雷電本紀」は勇気をくれるのと反対に、この物語は無力感が漂いひたすら哀しい。
神無き月十番目の夜 Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜より
430901156X
No.1
(4pt)

全ての事柄が最悪の結末へと収束する

半農半武士の村で武士の心を持った農民達。幕府から派遣されてくる検地役人。もちろん正義は農民の側にあり、その心境は痛いほど伝わってくる。ただの百姓だと思い傲慢な態度をとって事務的に検地を遂行する役人が悪役なのだが、読んでいて僕はこの役人達の理屈も理解できてしまうのが辛かった(そういう風に書いてるからだと思うが)。役人も上司と部下がいて、村人にもリーダーや色々な立場のものがいる。各自がそれぞれの思いで自分を信じて行動する事によって、物語は最悪の結末へと収束していく。「始祖鳥紀」「雷電本紀」は勇気をくれるのと反対に、この物語は無力感が漂いひたすら哀しい。
神無き月十番目の夜 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫)より
4094033149