ビロードの悪魔

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ビロードの悪魔の評価:

4.47/5点 レビュー 17件。 B ランク

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平均点4.47pt

Amazonレビュー一覧

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未読の方はご注意ください

全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(5pt)

歴史ミステリの傑作

ジョン・ディクスン・カーは、密室を中心とした不可能犯罪を得意とする作家であることから、これまでそうした本格ミステリ作品しか読んでいませんでしたが、後年力を注いだとされる「歴史ミステリ」作品を初めて読みました。
それは、良い意味で期待を裏切る傑作でした。

本作品は、1951年発表の作品で、カー名義では31作目となります。

1925年のこと。
58歳になる、ニコラス・フェントン「教授」は悪魔と契約を交わし、1675年にタイムスリップした。
精神状態は1925年のまま、当時生きていた26歳の同名の男性、ニコラス・フェントン「卿」の身体に転送されたのだった。
目的は、その一ヵ月後に起こるフェントン卿の妻、リディアの毒殺を未然に防ぐことだった…。

面白いのは時代設定で、タイムスリップした1675年の約10年後には名誉革命が勃発、イギリスは市民革命を成し遂げます。
日本でいえば、明治維新の直前、幕末の動乱期といったところでしょう。
保守派と新興勢力が覇権を争っていた時代とあれば、歴史ものとしてつまらない訳がありません。
主人公のフェントンがそうした時代のうねりに巻き込まれる中、剣術を用いた活劇としての展開が急テンポで進み、500頁を越す大部ながら、全く長さを感じさせない、ジェットコースター的作品になっています。

もちろん、ミステリ作家としての本分である「謎解き」の部分にも抜かりはありません。
毒殺を巡るトリックや事件の真相にも配慮が行き届いています。
また、悪魔との取引とタイムスリップというSF的な設定にも巧妙な仕掛けを施しており、一冊で「冒険活劇」「推理」「SF」の三要素が楽しめる、一大傑作となっていることを強調しておきます。

読み終わるのがもったいないと思えるほど、あっという間の歴史ミステリの旅でした。
「怪奇趣味」のカーが好みでない方でも、歴史ミステリに興味があれば、必読の一冊です。
ビロードの悪魔 (1965年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (1965年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JACELO
No.11
(5pt)

歴史ミステリの傑作

ジョン・ディクスン・カーは、密室を中心とした不可能犯罪を得意とする作家であることから、これまでそうした本格ミステリ作品しか読んでいませんでしたが、後年力を注いだとされる「歴史ミステリ」作品を初めて読みました。
それは、良い意味で期待を裏切る傑作でした。

本作品は、1951年発表の作品で、カー名義では31作目となります。

1925年のこと。
58歳になる、ニコラス・フェントン「教授」は悪魔と契約を交わし、1675年にタイムスリップした。
精神状態は1925年のまま、当時生きていた26歳の同名の男性、ニコラス・フェントン「卿」の身体に転送されたのだった。
目的は、その一ヵ月後に起こるフェントン卿の妻、リディアの毒殺を未然に防ぐことだった…。

面白いのは時代設定で、タイムスリップした1675年の約10年後には名誉革命が勃発、イギリスは市民革命を成し遂げます。
日本でいえば、明治維新の直前、幕末の動乱期といったところでしょう。
保守派と新興勢力が覇権を争っていた時代とあれば、歴史ものとしてつまらない訳がありません。
主人公のフェントンがそうした時代のうねりに巻き込まれる中、剣術を用いた活劇としての展開が急テンポで進み、500頁を越す大部ながら、全く長さを感じさせない、ジェットコースター的作品になっています。

もちろん、ミステリ作家としての本分である「謎解き」の部分にも抜かりはありません。
毒殺を巡るトリックや事件の真相にも配慮が行き届いています。
また、悪魔との取引とタイムスリップというSF的な設定にも巧妙な仕掛けを施しており、一冊で「冒険活劇」「推理」「SF」の三要素が楽しめる、一大傑作となっていることを強調しておきます。

読み終わるのがもったいないと思えるほど、あっという間の歴史ミステリの旅でした。
「怪奇趣味」のカーが好みでない方でも、歴史ミステリに興味があれば、必読の一冊です。
ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J81CUU
No.10
(5pt)

ミステリーといわれると困ります

なぜタイトルがこうなのか。
それは、ずばり複数のジャンルが
入り混じっているからなのでありまして。
そのため、推理性、トリックに関してはカーの作品にしては
あまり期待できないことだけは言っておきます。

したがって本格推理が好きな人は
この本は読まなくても良いでしょう。

しかし面白いのはミステリーの面ではなく
しばしば出てくる戦い、いわゆる決闘シーンで
とにかく読む手が止まらないぐらい面白いのです。
なのでページ数の多さはこのシーンがあるので
気にならない人は気にならないかと。

別の意味で面白い作品でした。
ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J81CUU
No.9
(5pt)

ミステリーといわれると困ります

なぜタイトルがこうなのか。それは、ずばり複数のジャンルが入り混じっているからなのでありまして。そのため、推理性、トリックに関してはカーの作品にしてはあまり期待できないことだけは言っておきます。したがって本格推理が好きな人はこの本は読まなくても良いでしょう。しかし面白いのはミステリーの面ではなくしばしば出てくる戦い、いわゆる決闘シーンでとにかく読む手が止まらないぐらい面白いのです。なのでページ数の多さはこのシーンがあるので気にならない人は気にならないかと。別の意味で面白い作品でした。
ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7)より
4150703574
No.8
(5pt)

推理小説の枠を離れ読み物として最高!推理小説ファンでなくても是非!

推理小説と言うよりも、読み物として最高クラス。今まで人に勧めて面白くなかったといった人はゼロ(中には推理小説嫌いの人も多数)。これを読んで推理小説、あるいはJ・D・カーに目覚めたと言う人もいるくらいだ。
 普通洋物の推理小説と言えば、殺人まで結構あったりして(カーでは50頁以上殺人が起こらないのは当たり前)、早く殺人起きろ、と願ったりするものだが、本作品ではいつの間にか頭の中から殺人事件など吹っ飛んでしまうほどの面白さ。文庫版とポケット版では違う(ちなみに自分は両方持っている)が600頁以上殺人は起こらないのに、それを補って余りある。と、いうか、いつの間にか主人公に感情移入し、殺人が起こらないのを願っていること請け合い。
 肝心の推理小説としては賛否両論だろうが、内容がこれ程面白ければ文句なし。
 ただJ・D・カーはこういった犯人はしない傾向にあったが、カーは狙ったように傾向を破りなおかつ今までの傾向をちゃんと守っているのが嬉しい。
 個人的にカーの五大傑作(ユダの窓、皇帝の嗅ぎ煙草入れ、貴婦人として死す、九つの答)
のひとつであり、三大娯楽作品(モンテクリスト伯、三国志演義)のひとつでもある。
 寝不足必至。読み始めは休日の前夜からが望ましい。
ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J81CUU
No.7
(5pt)

推理小説の枠を離れ読み物として最高!推理小説ファンでなくても是非!

推理小説と言うよりも、読み物として最高クラス。今まで人に勧めて面白くなかったといった人はゼロ(中には推理小説嫌いの人も多数)。これを読んで推理小説、あるいはJ・D・カーに目覚めたと言う人もいるくらいだ。 普通洋物の推理小説と言えば、殺人まで結構あったりして(カーでは50頁以上殺人が起こらないのは当たり前)、早く殺人起きろ、と願ったりするものだが、本作品ではいつの間にか頭の中から殺人事件など吹っ飛んでしまうほどの面白さ。文庫版とポケット版では違う(ちなみに自分は両方持っている)が600頁以上殺人は起こらないのに、それを補って余りある。と、いうか、いつの間にか主人公に感情移入し、殺人が起こらないのを願っていること請け合い。 肝心の推理小説としては賛否両論だろうが、内容がこれ程面白ければ文句なし。 ただJ・D・カーはこういった犯人はしない傾向にあったが、カーは狙ったように傾向を破りなおかつ今までの傾向をちゃんと守っているのが嬉しい。 個人的にカーの五大傑作(ユダの窓、皇帝の嗅ぎ煙草入れ、貴婦人として死す、九つの答)のひとつであり、三大娯楽作品(モンテクリスト伯、三国志演義)のひとつでもある。 寝不足必至。読み始めは休日の前夜からが望ましい。 
ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7)より
4150703574
No.6
(5pt)

これぞカー! これぞ歴史ミステリ!

カーの作品はどれも好きなのですが、わけても好きなのがこの作品です。
 いわゆる本格ミステリとは毛色のちがう歴史ミステリ。
 悪魔と契約して中世のイギリスにタイムスリップした主人公の目的は、ある貴婦人を非業の死から救うこと。彼女の夫として転生した主人公は、姿なき殺人者から美しい妻を守ろうとするのだが……!
 カーお得意のスリリングな描写で、息つく暇もなく次々と事件が起こります。また、歴史オタクのカーの緻密な中世ヨーロッパの風俗描写にも注目。
 これぞ、カー・ロマンティシズム! これを読まずして、歴史ミステリは語れません!
 
ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7)より
4150703574
No.5
(5pt)

これぞカー! これぞ歴史ミステリ!

カーの作品はどれも好きなのですが、わけても好きなのがこの作品です。
 いわゆる本格ミステリとは毛色のちがう歴史ミステリ。
 悪魔と契約して中世のイギリスにタイムスリップした主人公の目的は、ある貴婦人を非業の死から救うこと。彼女の夫として転生した主人公は、姿なき殺人者から美しい妻を守ろうとするのだが……!
 カーお得意のスリリングな描写で、息つく暇もなく次々と事件が起こります。また、歴史オタクのカーの緻密な中世ヨーロッパの風俗描写にも注目。
 これぞ、カー・ロマンティシズム! これを読まずして、歴史ミステリは語れません!
 
ビロードの悪魔 (1965年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (1965年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JACELO
No.4
(5pt)

これぞカー! これぞ歴史ミステリ!

カーの作品はどれも好きなのですが、わけても好きなのがこの作品です。
 いわゆる本格ミステリとは毛色のちがう歴史ミステリ。
 悪魔と契約して中世のイギリスにタイムスリップした主人公の目的は、ある貴婦人を非業の死から救うこと。彼女の夫として転生した主人公は、姿なき殺人者から美しい妻を守ろうとするのだが……!
 カーお得意のスリリングな描写で、息つく暇もなく次々と事件が起こります。また、歴史オタクのカーの緻密な中世ヨーロッパの風俗描写にも注目。
 これぞ、カー・ロマンティシズム! これを読まずして、歴史ミステリは語れません!
ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J81CUU
No.3
(4pt)

本は分厚いですが

歴史ロマン、ラブストーリー、そして意外な犯人と見どころ(読みどころ?)満載の傑作。カーのその他の作品と比べると、なぞ解きにあまり重点をおいていないか?長編だが読みやすいと思う。
ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7)より
4150703574
No.2
(4pt)

タイムスリップ

カーが歴史物でよく使ったタイムスリップもの
過去の毒殺事件を調べるために
悪魔に魂を売って過去にさかのぼれ!
魅惑的な婦人を毒殺から救うのだ!
ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (1981年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J81CUU
No.1
(4pt)

タイムスリップ

カーが歴史物でよく使ったタイムスリップもの過去の毒殺事件を調べるために悪魔に魂を売って過去にさかのぼれ!魅惑的な婦人を毒殺から救うのだ!
ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7) Amazon書評・レビュー: ビロードの悪魔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-7)より
4150703574