ビロードの悪魔
評判
ビロードの悪魔の評価:
4.47/5点 レビュー 17件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全35件 21〜35 2/2ページ
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ビロードの悪魔の評価:
4.47/5点 レビュー 17件。 B ランク
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それは、良い意味で期待を裏切る傑作でした。
本作品は、1951年発表の作品で、カー名義では31作目となります。
1925年のこと。
58歳になる、ニコラス・フェントン「教授」は悪魔と契約を交わし、1675年にタイムスリップした。
精神状態は1925年のまま、当時生きていた26歳の同名の男性、ニコラス・フェントン「卿」の身体に転送されたのだった。
目的は、その一ヵ月後に起こるフェントン卿の妻、リディアの毒殺を未然に防ぐことだった…。
面白いのは時代設定で、タイムスリップした1675年の約10年後には名誉革命が勃発、イギリスは市民革命を成し遂げます。
日本でいえば、明治維新の直前、幕末の動乱期といったところでしょう。
保守派と新興勢力が覇権を争っていた時代とあれば、歴史ものとしてつまらない訳がありません。
主人公のフェントンがそうした時代のうねりに巻き込まれる中、剣術を用いた活劇としての展開が急テンポで進み、500頁を越す大部ながら、全く長さを感じさせない、ジェットコースター的作品になっています。
もちろん、ミステリ作家としての本分である「謎解き」の部分にも抜かりはありません。
毒殺を巡るトリックや事件の真相にも配慮が行き届いています。
また、悪魔との取引とタイムスリップというSF的な設定にも巧妙な仕掛けを施しており、一冊で「冒険活劇」「推理」「SF」の三要素が楽しめる、一大傑作となっていることを強調しておきます。
読み終わるのがもったいないと思えるほど、あっという間の歴史ミステリの旅でした。
「怪奇趣味」のカーが好みでない方でも、歴史ミステリに興味があれば、必読の一冊です。