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アテネからの使者



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【この小説が収録されている参考書籍】
アテネからの使者 (小学館文庫)

アテネからの使者の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

意外な掘り出し物

体裁はミステリーですが、謎解きを期待して読むとがっかりするでしょう。
事故死で片付けられた人妻の死の真相を巡る物語ですが、謎解きはほとんどありません。
探偵役はヘルメス・ディアクトロス(「神々の使者ヘルメス」の意味)と名乗るミステリアスな存在で、ユーモラスな印象を与えるものの、事件の真相や村人の秘密をどうやらいろいろ知っているらしい不思議なキャラクターです。
このアテネから来た調査員が事件の真相を追うパートと人妻の生前の物語が交互に語られますが、探偵のキャラクターに頼らずに、村の因習に縛られ追いつめられていく人妻の姿や、胡散臭い警察署長、死の影に怯える老人の姿が丹念に描かれ、物語を紡いでいきます。
事件の真相が明らかになったとき、人妻を殺害した犯人と、その死にもっとも責任があると探偵に裁かれる人物は別人ですが、読者はきっと罪とは何かと重く考えさせられるでしょう。
物語の幕切れは、明るさを感じさせ、さわやかな読後感を残すでしょう。
アテネからの使者 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:アテネからの使者 (小学館文庫)より
4094083588

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