パラサイト・イヴ

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パラサイト・イヴの評価:

3.29/5点 レビュー 78件。 B ランク

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平均点3.29pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全115件 61〜80 4/6ページ
No.55
(4pt)

限界に挑戦した小説

小説には色々なジャンルがありますが、特に好き嫌いが別れる分野に『ハードSF』があります。
これが嫌われる理由のひとつに、下地となる知識と興味が必須、ということがあるのではないでしょうか。
文章でのみ伝える以上、筆者と読者の間に単語に対する共通認識が必要となります。
『遺伝子』と書いてことが済むのは、読者が漠然とでも遺伝子という言葉とその意味を知っていて成り立ちます。

さて、本作『パラサイトイヴ』ですがそういう意味では、筆者の前にはとてつもない困難が立ちふさがっていたことかと思います。
よほど興味がある人でなければ、本作に登場する単語の数々は「何のことやらさっぱり」という事態に成りかねません。
当然ながら小説として物語を読者に楽しませる上で、通俗的でない単語には『説明』が必要となります。
説明を回避する手法も当然あるでしょうし、より文章として楽しめる書き方に留めるということもあります。
ですが、本作においてそれらの手法を取り入れると、また違った小説となったことと思います。
ありていに言ってしまうと、あらすじはB旧ホラー映画のそれです。
要するに、映画版の為体、ご覧の有様という感じです。

瀬名氏の最大の功績は、説明に真っ向から勝負を挑んだことかと思います。
これら説明を退屈な代物にせず、楽しめる部分とし、その細部の拘りによって荒唐無稽な話に命を吹き込んでいらっしゃいます。
だからこそ、この話は小説で楽しめる物で、映像に頼ることなく文字で為しえたということに賞賛を送りたく思います。
前半部からストーリーと平行して続く、楽しめる説明。
中盤から怒濤のごとく盛り上がりを見せる物語。
ラストは賛否両論あるでしょうが、個人的にはあの結末でなければ、それこそB旧映画になってしまったと思います。

この話は小説で読んでこそ面白い、と思います。
映画版を観て小説を読んでらっしゃらない方に、特にお勧めいたします。
パラサイト・イヴ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (新潮文庫)より
4101214344
No.54
(4pt)

圧倒的なスケール

車を運転中に突然、意識を失い電柱にぶつかり脳死してしまった妻・聖美。大学で薬学の研究をしている利明は妻の肝を譲り受け、観察をすることを決意する。当時の近代医学の最高峰を描いた臓器移植と壮大なSF染みたテーマが渾然一体と融和した傑作ホラー作品。

筆力に脱帽した。薬学と医療の専門用語をふんだんに取り入れたにも関わらず、状況を喚起させ、前へ前へと読ませる。私は文系人間で、本来こういった小説は毛嫌いする人間であるにも関わらず、である。これで処女作なのだから、天才と呼ばざるを得ない。

ただ、ラストはSF定番のオチで、謎は謎のまま終わってる点はどうなのだろう。

パラサイト・イヴ Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴより
4048728628
No.53
(4pt)

圧倒的なスケール

車を運転中に突然、意識を失い電柱にぶつかり脳死してしまった妻・聖美。大学で薬学の研究をしている利明は妻の肝を譲り受け、観察をすることを決意する。当時の近代医学の最高峰を描いた臓器移植と壮大なSF染みたテーマが渾然一体と融和した傑作ホラー作品。

筆力に脱帽した。薬学と医療の専門用語をふんだんに取り入れたにも関わらず、状況を喚起させ、前へ前へと読ませる。私は文系人間で、本来こういった小説は毛嫌いする人間であるにも関わらず、である。これで処女作なのだから、天才と呼ばざるを得ない。

ただ、ラストはSF定番のオチで、謎は謎のまま終わってる点はどうなのだろう。

パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫)より
4043405014
No.52
(4pt)

圧倒的なスケール

車を運転中に突然、意識を失い電柱にぶつかり脳死してしまった妻・聖美。大学で薬学の研究をしている利明は妻の肝を譲り受け、観察をすることを決意する。当時の近代医学の最高峰を描いた臓器移植と壮大なSF染みたテーマが渾然一体と融和した傑作ホラー作品。

筆力に脱帽した。薬学と医療の専門用語をふんだんに取り入れたにも関わらず、状況を喚起させ、前へ前へと読ませる。私は文系人間で、本来こういった小説は毛嫌いする人間であるにも関わらず、である。これで処女作なのだから、天才と呼ばざるを得ない。

ただ、ラストはSF定番のオチで、謎は謎のまま終わってる点はどうなのだろう。

パラサイト・イヴ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (新潮文庫)より
4101214344
No.51
(4pt)

理系作家瀬名氏のデビュー作、面白いです

理系作家によるSFホラーとして話題になったベストセラー作品にして、著者のデビュー作長編です。
今読み返してみても、専門知識に裏打ちされた世界観と、緻密に練り上げられたプロットのバランスがうまく取れているいい作品だと思います。
その一方で、人物造形や心理描写といった語り部としての力量は今一つとも感じられる点がありますが、次々に提示される知識(うんちく)やどんどん積み重ねられていく論理による圧倒的なスピード感の前に、難なく最後まで読みきってしまいます。
デビュー以降の瀬名氏の作家としての変遷を俯瞰してみると、デビュー当時の長編作品(パラサイト・イブ及びブレイン・ヴァレー)では先端科学技術を前面に押し出した壮大な構想に基づくSFホラー、その後の短編作品(ハルや第9の日)や長編作品(デカルトの密室)では人間の心をテーマにした哲学的SF、というように明らかな主要テーマの移行が見られるように思います。
あくまでも私見ですが、瀬名氏の場合、長い取材・準備期間を使って知識とロジックで組み上げたような、いわば理系のレポート系の長編作品(すなわちパラサイト・イブ及びブレイン・ヴァレー)の方が、断然出来が良いように思います。
最近のロボットものの短編作品を読んでいると、どうしても肝心なところでモノガタリの迫力が足りず、悩める主人公に感情移入できないまま終わってしまうのです。
他の作品についての所感はそれぞれの作品の書評にコメントしましたので、興味のある方はぜひそちらもご一読ください。
パラサイト・イヴ Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴより
4048728628
No.50
(4pt)

理系作家瀬名氏のデビュー作、面白いです

理系作家によるSFホラーとして話題になったベストセラー作品にして、著者のデビュー作長編です。
今読み返してみても、専門知識に裏打ちされた世界観と、緻密に練り上げられたプロットのバランスがうまく取れているいい作品だと思います。
その一方で、人物造形や心理描写といった語り部としての力量は今一つとも感じられる点がありますが、次々に提示される知識(うんちく)やどんどん積み重ねられていく論理による圧倒的なスピード感の前に、難なく最後まで読みきってしまいます。
デビュー以降の瀬名氏の作家としての変遷を俯瞰してみると、デビュー当時の長編作品(パラサイト・イブ及びブレイン・ヴァレー)では先端科学技術を前面に押し出した壮大な構想に基づくSFホラー、その後の短編作品(ハルや第9の日)や長編作品(デカルトの密室)では人間の心をテーマにした哲学的SF、というように明らかな主要テーマの移行が見られるように思います。
あくまでも私見ですが、瀬名氏の場合、長い取材・準備期間を使って知識とロジックで組み上げたような、いわば理系のレポート系の長編作品(すなわちパラサイト・イブ及びブレイン・ヴァレー)の方が、断然出来が良いように思います。
最近のロボットものの短編作品を読んでいると、どうしても肝心なところでモノガタリの迫力が足りず、悩める主人公に感情移入できないまま終わってしまうのです。
他の作品についての所感はそれぞれの作品の書評にコメントしましたので、興味のある方はぜひそちらもご一読ください。
パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫)より
4043405014
No.49
(4pt)

理系作家瀬名氏のデビュー作、面白いです

理系作家によるSFホラーとして話題になったベストセラー作品にして、著者のデビュー作長編です。
今読み返してみても、専門知識に裏打ちされた世界観と、緻密に練り上げられたプロットのバランスがうまく取れているいい作品だと思います。
その一方で、人物造形や心理描写といった語り部としての力量は今一つとも感じられる点がありますが、次々に提示される知識(うんちく)やどんどん積み重ねられていく論理による圧倒的なスピード感の前に、難なく最後まで読みきってしまいます。
デビュー以降の瀬名氏の作家としての変遷を俯瞰してみると、デビュー当時の長編作品(パラサイト・イブ及びブレイン・ヴァレー)では先端科学技術を前面に押し出した壮大な構想に基づくSFホラー、その後の短編作品(ハルや第9の日)や長編作品(デカルトの密室)では人間の心をテーマにした哲学的SF、というように明らかな主要テーマの移行が見られるように思います。
あくまでも私見ですが、瀬名氏の場合、長い取材・準備期間を使って知識とロジックで組み上げたような、いわば理系のレポート系の長編作品(すなわちパラサイト・イブ及びブレイン・ヴァレー)の方が、断然出来が良いように思います。
最近のロボットものの短編作品を読んでいると、どうしても肝心なところでモノガタリの迫力が足りず、悩める主人公に感情移入できないまま終わってしまうのです。
他の作品についての所感はそれぞれの作品の書評にコメントしましたので、興味のある方はぜひそちらもご一読ください。
パラサイト・イヴ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (新潮文庫)より
4101214344
No.48
(5pt)

ミトコンドリアの恐怖

読了後の感想は,「素晴らしい」のひと言に尽きる.何がそんなに素晴らしいかというと,本書の執筆当時,著者が理系の大学院生だったことが信じられないぐらい,情景,人物,心理が緻密に描写されている点である.またホラー小説としての完成度も非常に高く,読者を恐怖のどん底に引きずり込んでいく.その当時,著者は生化学の研究を行っている大学院生であり,その状況から事故で亡くなった愛妻の肝細胞を培養するというストーリー展開を着想したのであろう.本書では,生化学の難解な専門用語が多用されているが,それは些事に過ぎず,ストーリーの理解を妨げることはない.メディカルミステリーの分野を確立した海堂尊氏と比較すると,描写力の点では,著者(瀬名秀明氏)の方が1枚も2枚も上手ではなかろうか.ただ,海堂氏は医療業界の持つ問題点を読者に提示し,世論を盛り上げ,問題を解決していこうという姿勢であり,その点は非常に尊敬している.兎にも角にも,未読の方は,ぜひミトコンドリアの恐怖を味わっていただきたい.
パラサイト・イヴ Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴより
4048728628
No.47
(5pt)

ミトコンドリアの恐怖

読了後の感想は,「素晴らしい」のひと言に尽きる.何がそんなに素晴らしいかというと,本書の執筆当時,著者が理系の大学院生だったことが信じられないぐらい,情景,人物,心理が緻密に描写されている点である.またホラー小説としての完成度も非常に高く,読者を恐怖のどん底に引きずり込んでいく.その当時,著者は生化学の研究を行っている大学院生であり,その状況から事故で亡くなった愛妻の肝細胞を培養するというストーリー展開を着想したのであろう.本書では,生化学の難解な専門用語が多用されているが,それは些事に過ぎず,ストーリーの理解を妨げることはない.メディカルミステリーの分野を確立した海堂尊氏と比較すると,描写力の点では,著者(瀬名秀明氏)の方が1枚も2枚も上手ではなかろうか.ただ,海堂氏は医療業界の持つ問題点を読者に提示し,世論を盛り上げ,問題を解決していこうという姿勢であり,その点は非常に尊敬している.兎にも角にも,未読の方は,ぜひミトコンドリアの恐怖を味わっていただきたい.
パラサイト・イヴ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (新潮文庫)より
4101214344
No.46
(5pt)

ミトコンドリアの恐怖

読了後の感想は,「素晴らしい」のひと言に尽きる.何がそんなに素晴らしいかというと,本書の執筆当時,著者が理系の大学院生だったことが信じられないぐらい,情景,人物,心理が緻密に描写されている点である.またホラー小説としての完成度も非常に高く,読者を恐怖のどん底に引きずり込んでいく.その当時,著者は生化学の研究を行っている大学院生であり,その状況から事故で亡くなった愛妻の肝細胞を培養するというストーリー展開を着想したのであろう.本書では,生化学の難解な専門用語が多用されているが,それは些事に過ぎず,ストーリーの理解を妨げることはない.メディカルミステリーの分野を確立した海堂尊氏と比較すると,描写力の点では,著者(瀬名秀明氏)の方が1枚も2枚も上手ではなかろうか.ただ,海堂氏は医療業界の持つ問題点を読者に提示し,世論を盛り上げ,問題を解決していこうという姿勢であり,その点は非常に尊敬している.兎にも角にも,未読の方は,ぜひミトコンドリアの恐怖を味わっていただきたい.
パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫)より
4043405014
No.45
(5pt)

ミトコンドアが積極的に自らの遺伝子を核に送り込んだという可能性もあるということです。

脳死をした妻の肝臓の細胞をひそかに培養。 ところがその細胞が爆発的に増殖、分化し意思を持って動き始める。 彼女の目的は? 交通事故で脳死となった妻の死を受け入れられない永島。 腎移植を成功させたいと願う吉住。 腎臓の移植を拒む中学生の麻里子と、かつて自分の腎臓を提供することに躊躇した麻里子の父。 永島の下について実験に打ち込んでいる大学院生の浅倉。 登場人物一人一人の心の動きや行動が丁寧に描かれていて、場面展開もスムーズなので厚い本なのに最後まであきません。 夜更けの実験室の奇妙な感覚と、化け物がひそかに生まれて我が身を増殖させている恐怖。 とても面白かったです。
パラサイト・イヴ Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴより
4048728628
No.44
(5pt)

ミトコンドアが積極的に自らの遺伝子を核に送り込んだという可能性もあるということです。

脳死をした妻の肝臓の細胞をひそかに培養。 ところがその細胞が爆発的に増殖、分化し意思を持って動き始める。 彼女の目的は? 交通事故で脳死となった妻の死を受け入れられない永島。 腎移植を成功させたいと願う吉住。 腎臓の移植を拒む中学生の麻里子と、かつて自分の腎臓を提供することに躊躇した麻里子の父。 永島の下について実験に打ち込んでいる大学院生の浅倉。 登場人物一人一人の心の動きや行動が丁寧に描かれていて、場面展開もスムーズなので厚い本なのに最後まであきません。 夜更けの実験室の奇妙な感覚と、化け物がひそかに生まれて我が身を増殖させている恐怖。 とても面白かったです。
パラサイト・イヴ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (新潮文庫)より
4101214344
No.43
(5pt)

ミトコンドアが積極的に自らの遺伝子を核に送り込んだという可能性もあるということです。

脳死をした妻の肝臓の細胞をひそかに培養。 ところがその細胞が爆発的に増殖、分化し意思を持って動き始める。 彼女の目的は? 交通事故で脳死となった妻の死を受け入れられない永島。 腎移植を成功させたいと願う吉住。 腎臓の移植を拒む中学生の麻里子と、かつて自分の腎臓を提供することに躊躇した麻里子の父。 永島の下について実験に打ち込んでいる大学院生の浅倉。 登場人物一人一人の心の動きや行動が丁寧に描かれていて、場面展開もスムーズなので厚い本なのに最後まであきません。 夜更けの実験室の奇妙な感覚と、化け物がひそかに生まれて我が身を増殖させている恐怖。 とても面白かったです。
パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫)より
4043405014
No.42
(4pt)

ヒトとミトコンドリアの奇妙な関係。秀逸なSFホラー。

原核細胞が真核細胞へ進化するとき、ミトコンドリアという別の生命体が取り込まれます。それによって真核生物は莫大なエネルギーを得ることが、可能になり、大型化が可能になりました。ミトコンドリアはヒトとはまったく個別のDNAをもち、卵子の細胞質で遺伝してゆく母系遺伝を行います。個体の中に全く別の生命体が共存し、助け合っていることは、珍しくありませんが、ミトコンドリアのように生物の根幹に入り込んでいる例は珍しいといえます。また、ミトコンドリアはアポトーシス(自然死)の重要な鍵を握っており、生かすも殺すもミトコンドリア次第なのです。そんなふしぎなミトコンドリアと生物の関係を、大切な人との死別、なんとしてもその人の部分、細胞だけでも生かし続けたいという人の情念を結びつけた快作だとおもいます。ラストがややトーンダウンしてしまい残念ですが、作者のデビュー作にして代表作といえる作品です。
パラサイト・イヴ Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴより
4048728628
No.41
(4pt)

ヒトとミトコンドリアの奇妙な関係。秀逸なSFホラー。

原核細胞が真核細胞へ進化するとき、ミトコンドリアという別の生命体が取り込まれます。それによって真核生物は莫大なエネルギーを得ることが、可能になり、大型化が可能になりました。ミトコンドリアはヒトとはまったく個別のDNAをもち、卵子の細胞質で遺伝してゆく母系遺伝を行います。個体の中に全く別の生命体が共存し、助け合っていることは、珍しくありませんが、ミトコンドリアのように生物の根幹に入り込んでいる例は珍しいといえます。また、ミトコンドリアはアポトーシス(自然死)の重要な鍵を握っており、生かすも殺すもミトコンドリア次第なのです。そんなふしぎなミトコンドリアと生物の関係を、大切な人との死別、なんとしてもその人の部分、細胞だけでも生かし続けたいという人の情念を結びつけた快作だとおもいます。ラストがややトーンダウンしてしまい残念ですが、作者のデビュー作にして代表作といえる作品です。
パラサイト・イヴ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (新潮文庫)より
4101214344
No.40
(4pt)

ヒトとミトコンドリアの奇妙な関係。秀逸なSFホラー。

原核細胞が真核細胞へ進化するとき、ミトコンドリアという別の生命体が取り込まれます。それによって真核生物は莫大なエネルギーを得ることが、可能になり、大型化が可能になりました。ミトコンドリアはヒトとはまったく個別のDNAをもち、卵子の細胞質で遺伝してゆく母系遺伝を行います。個体の中に全く別の生命体が共存し、助け合っていることは、珍しくありませんが、ミトコンドリアのように生物の根幹に入り込んでいる例は珍しいといえます。また、ミトコンドリアはアポトーシス(自然死)の重要な鍵を握っており、生かすも殺すもミトコンドリア次第なのです。そんなふしぎなミトコンドリアと生物の関係を、大切な人との死別、なんとしてもその人の部分、細胞だけでも生かし続けたいという人の情念を結びつけた快作だとおもいます。ラストがややトーンダウンしてしまい残念ですが、作者のデビュー作にして代表作といえる作品です。
パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫)より
4043405014
No.39
(5pt)

圧倒的リアル感

細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアが人間に反乱を起こすという筋書きのSFホラー作品。作者が東北大薬学部出身の理系の作家なので、専門用語が非常に多く、文章が多少難解なきらいはあるが、その分、生々しい描写のリアルさは圧倒的。後半ストーリーが急展開を迎え、一気にハリウッド映画のような展開に移行していく。以降、ストーリーの流れが多少駆け足過ぎた感じはするが、全体を見るとホラーとしての仕上がりは一級品。現在はブックオフ等で安く廉価版を入手できる。是非お勧めの一冊。
パラサイト・イヴ Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴより
4048728628
No.38
(5pt)

圧倒的リアル感

細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアが人間に反乱を起こすという筋書きのSFホラー作品。作者が東北大薬学部出身の理系の作家なので、専門用語が非常に多く、文章が多少難解なきらいはあるが、その分、生々しい描写のリアルさは圧倒的。後半ストーリーが急展開を迎え、一気にハリウッド映画のような展開に移行していく。以降、ストーリーの流れが多少駆け足過ぎた感じはするが、全体を見るとホラーとしての仕上がりは一級品。現在はブックオフ等で安く廉価版を入手できる。是非お勧めの一冊。
パラサイト・イヴ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (新潮文庫)より
4101214344
No.37
(5pt)

圧倒的リアル感

細胞内でエネルギーを生産するミトコンドリアが人間に反乱を起こすという筋書きのSFホラー作品。作者が東北大薬学部出身の理系の作家なので、専門用語が非常に多く、文章が多少難解なきらいはあるが、その分、生々しい描写のリアルさは圧倒的。後半ストーリーが急展開を迎え、一気にハリウッド映画のような展開に移行していく。以降、ストーリーの流れが多少駆け足過ぎた感じはするが、全体を見るとホラーとしての仕上がりは一級品。現在はブックオフ等で安く廉価版を入手できる。是非お勧めの一冊。
パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫)より
4043405014
No.36
(4pt)

東北大学薬学部出身の瀬名秀明氏の作品

日本では作家は文系というイメージが強いかもしれないが、著者は東北大学薬学部を卒業した理系作家。 従来の作家では考えつかないような「ミトコンドリア」を背景に物語が展開していく。 文章はとても整理されており、個人的には読みやすかった(専門語が難解ということを除いて)。 物語はゆっくりと進んでいくが、ラストは少し唐突な印象を受けたのでもう少しスローペースでもよかったかも。 かなり有名な1冊でよく売れている分、古本屋などでは普通に100円で入手できたりする。特に文庫にこだわらずハードカバーが良いという方は一度探してみると案外簡単に見つかる。大学の博士課程まで進んだ著者の文章は、とても洗練されており今でもその文体を参考にさせていただいている。 文章を書くのが苦手という方には、一度、瀬名氏の文章を読んでみることをおすすめしたい。 書くということについてとても多くのことを学べ、尚且つストーリーも面白い。
パラサイト・イヴ Amazon書評・レビュー: パラサイト・イヴより
4048728628