照柿

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評判

照柿の評価:

4.00/5点 レビュー 109件。 B ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全96件 61〜80 4/5ページ
No.36
(4pt)

人を狂気に駆り立てるものは何?

全く異なる家庭環境ながら幼少の頃を一緒に過ごした二人が主人公です。
優等生として育ち刑事をしている合田雄一郎、荒れた少年期を経て工場の熱処理工程で働く野田達夫。
合田雄一郎がひょんなことで出くわした電車への飛び込み事故をきっかけに、18年振りに再開した合田雄一郎と野田達夫、そこに絡む佐野美保子。

全編を通じて一貫しているのが猛暑とそれを表現する「照柿」色。

こんな筈じゃなかったと思いながら悶々とする毎日を過ごす二人の心理が細かに描写されています。

猛暑の中、ただでさえ日常にうんざりしている人は、何処にでもいます。
著者の描写力にすっかり飲み込まれ、ほんの小さなきっかけが、人を狂気に駆り立てる様子に、途轍もない恐怖を感じました。

きっと、自分は大丈夫だろうかと思いながら、読み進める読者も少なくないでしょう。

優れた作品ではありますが、気楽に読書を楽しみたい人には勧められない作品です。

照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.35
(4pt)

人を狂気に駆り立てるものは何?

全く異なる家庭環境ながら幼少の頃を一緒に過ごした二人が主人公です。
優等生として育ち刑事をしている合田雄一郎、荒れた少年期を経て工場の熱処理工程で働く野田達夫。
合田雄一郎がひょんなことで出くわした電車への飛び込み事故をきっかけに、18年振りに再開した合田雄一郎と野田達夫、そこに絡む佐野美保子。
全編を通じて一貫しているのが猛暑とそれを表現する「照柿」色。
こんな筈じゃなかったと思いながら悶々とする毎日を過ごす二人の心理が細かに描写されています。
猛暑の中、ただでさえ日常にうんざりしている人は、何処にでもいます。
著者の描写力にすっかり飲み込まれ、ほんの小さなきっかけが、人を狂気に駆り立てる様子に、途轍もない恐怖を感じました。
きっと、自分は大丈夫だろうかと思いながら、読み進める読者も少なくないでしょう。
優れた作品ではありますが、気楽に読書を楽しみたい人には勧められない作品です。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.34
(4pt)

真夏の狂気

「マークスの山」の会田刑事 再登場。
評価は分かれるのかな?
マークスの山でも、そうでしたが、刑事物として読むと、真夏の暑さそのままの、ジリジリ、ドロドロ感に辟易してしまうかもしれませんし、派手さもありません。
しかし、刑事物の枠を越えた、骨太な人間ドラマであることは間違いありません。



照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.33
(4pt)

真夏の狂気

「マークスの山」の会田刑事 再登場。
評価は分かれるのかな?
マークスの山でも、そうでしたが、刑事物として読むと、真夏の暑さそのままの、ジリジリ、ドロドロ感に辟易してしまうかもしれませんし、派手さもありません。
しかし、刑事物の枠を越えた、骨太な人間ドラマであることは間違いありません。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.32
(5pt)

圧巻、の一言に尽きる。

現代版「罪と罰」のフレーズに惹かれて読み始めたのだが、私の中では高村薫はドストエフスキーを超えた。私が現代日本社会に生きる人間だから共感しやすいというのもある。しかしそれ以上に、作家高村薫の描写力はロシアの文豪をしのぐほど圧倒的なのである。まず達夫の勤める熱処理工場での描写。単に精緻であるだけでなく、大型炉の発する熱と醸し出される陰鬱な空気が肌で感じられるのだ。また再開した達夫と雄一郎が飲み交わす場面。達夫は幼少期にふすまの隙間から父の座敷を覗き込むのだが、そのとき見えた光景を回想する。朽ちてゆく食物の発する鮮やかな色彩の描写とその様をとらえる高村薫の洞察力に鳥肌が立った。また彼女の人間への視線も有無を言わさぬものがある。ラスコーリニコフは思想上の理由で不条理殺人を犯したが、同じ不条理でも達夫のそれには納得させられてしまった。突如変調をきたした炉、女を自殺へと追いやった父への屈折した思い、葡萄色の目をした美保子への情欲、自分とは別次元にいる雄一郎への嫉妬、追い込まれるかのように不眠不休を続ける精神と肉体、そしてキュビズム、キュビズム・・・・突然の出来事ではなかった。それは少しずつ狂い始めていたのである。雄一郎と達夫の歪んだ過去が明らかになる場面も、それだからこそ感慨を催す電話ボックスの場面も圧巻。そして何よりも膨大な下調べを毎回断行し、一度世に出した本であっても推敲を重ね、小説と真摯に向き合う高村薫に、ただただ平伏すばかりである。
照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.31
(5pt)

圧巻、の一言に尽きる。

現代版「罪と罰」のフレーズに惹かれて読み始めたのだが、私の中では高村薫はドストエフスキーを超えた。私が現代日本社会に生きる人間だから共感しやすいというのもある。しかしそれ以上に、作家高村薫の描写力はロシアの文豪をしのぐほど圧倒的なのである。まず達夫の勤める熱処理工場での描写。単に精緻であるだけでなく、大型炉の発する熱と醸し出される陰鬱な空気が肌で感じられるのだ。また再開した達夫と雄一郎が飲み交わす場面。達夫は幼少期にふすまの隙間から父の座敷を覗き込むのだが、そのとき見えた光景を回想する。朽ちてゆく食物の発する鮮やかな色彩の描写とその様をとらえる高村薫の洞察力に鳥肌が立った。また彼女の人間への視線も有無を言わさぬものがある。ラスコーリニコフは思想上の理由で不条理殺人を犯したが、同じ不条理でも達夫のそれには納得させられてしまった。突如変調をきたした炉、女を自殺へと追いやった父への屈折した思い、葡萄色の目をした美保子への情欲、自分とは別次元にいる雄一郎への嫉妬、追い込まれるかのように不眠不休を続ける精神と肉体、そしてキュビズム、キュビズム・・・・突然の出来事ではなかった。それは少しずつ狂い始めていたのである。雄一郎と達夫の歪んだ過去が明らかになる場面も、それだからこそ感慨を催す電話ボックスの場面も圧巻。そして何よりも膨大な下調べを毎回断行し、一度世に出した本であっても推敲を重ね、小説と真摯に向き合う高村薫に、ただただ平伏すばかりである。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.30
(5pt)

読みごたえ十分

文庫化にはいつも大幅改稿する高村先生、今度の照柿も事前にハードカバーを読み直してから挑みました。
書き直し部分は思ったより(失礼)多くなかったものの、何故ここを書き直したか?などと検討しながら読むのもまた一興。もちろん何度読んでも読みごたえ十分の力作であり、男の仕事と女に対するどろどろとした情念をよくもここまで深く描いたな、といつも感心してしまう。書いたのが昔なので古臭さは否めないが、それでも十分楽しめると思います。
照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.29
(5pt)

読みごたえ十分

文庫化にはいつも大幅改稿する高村先生、今度の照柿も事前にハードカバーを読み直してから挑みました。
書き直し部分は思ったより(失礼)多くなかったものの、何故ここを書き直したか?などと検討しながら読むのもまた一興。もちろん何度読んでも読みごたえ十分の力作であり、男の仕事と女に対するどろどろとした情念をよくもここまで深く描いたな、といつも感心してしまう。書いたのが昔なので古臭さは否めないが、それでも十分楽しめると思います。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.28
(4pt)

かなり重たい作品です。

良く取材も行われているようで力作なのだろうが、この作品は良くも悪くも読者を選ぶと思う。 個人的な感想でいえば、あまり好きな作風ではない。 なにより、ストーリーはそれほど複雑でもないが、描き方が暗く、重い。動機のはっきりしない殺人事件を描くためには、仕方の無いことかもしれないが、人間の描き方もネガティブな感情をこれでもかという感じで書いているので、逆に、その人物像が判りづらいような印象なのだ。 それがまた集中力を奪って行くので、読み終えるのにかなり苦痛を感じてしまった。
照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.27
(4pt)

かなり重たい作品です。

良く取材も行われているようで力作なのだろうが、この作品は良くも悪くも読者を選ぶと思う。 個人的な感想でいえば、あまり好きな作風ではない。 なにより、ストーリーはそれほど複雑でもないが、描き方が暗く、重い。動機のはっきりしない殺人事件を描くためには、仕方の無いことかもしれないが、人間の描き方もネガティブな感情をこれでもかという感じで書いているので、逆に、その人物像が判りづらいような印象なのだ。 それがまた集中力を奪って行くので、読み終えるのにかなり苦痛を感じてしまった。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.26
(5pt)

読み応え十分の傑作です

10年以上前に単行本が出たとき読んだ作品ですが、今回例によって全面改稿ということなので再読しました。非行歴はあるものの社会人になってからは人並みに生きてきた野田達夫が殺人を犯すまでの過程と、達夫の幼なじみである合田雄一郎が達夫への嫉妬に駆られて刑事の道を踏み外していく様が、現在・過去、東京・大阪と舞台を変えながら丁寧に描かれていきます。達夫の狂気も雄一郎のエゴも、どうしてここまで書けるのかというくらい現実感があり、以前と変わらぬ迫力を感じました。大雨の中、達夫が公衆電話から雄一郎に電話をかけてくるラストシーンは感動的です。
照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.25
(5pt)

読み応え十分の傑作です

10年以上前に単行本が出たとき読んだ作品ですが、今回例によって全面改稿ということなので再読しました。非行歴はあるものの社会人になってからは人並みに生きてきた野田達夫が殺人を犯すまでの過程と、達夫の幼なじみである合田雄一郎が達夫への嫉妬に駆られて刑事の道を踏み外していく様が、現在・過去、東京・大阪と舞台を変えながら丁寧に描かれていきます。達夫の狂気も雄一郎のエゴも、どうしてここまで書けるのかというくらい現実感があり、以前と変わらぬ迫力を感じました。大雨の中、達夫が公衆電話から雄一郎に電話をかけてくるラストシーンは感動的です。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.24
(4pt)

タイトルの色をした小説

おそらく万人が楽しめる小説ではないと思います。
描写も、ストーリーも、背景も、何もかもがドロリと濃密で、
文章から目が離せなくなるような引力があるわけではなく、どちらかといえば冗長な展開で
読み途中でも置いておけるのですが、
時間をおいて続きを読み出したときに、登場人物や背景や色や音や触感のようなものをすぐに思い出せるほど深い余韻が記憶にこびりつきます。

どこか達観した結末は腑に落ちるものの、登場人物には理解が及びきらず
読後感もあまりいいとはいえません。
そこも含めて濃厚な読み応えがあるとは思います。

あとがきでドストエフスキーに喩えられていましたので、サスペンスよりは人間の精神の彼岸に興味のある方(?)によりお勧めの作品だと思います。
工場の描写は下知識がなくとも想像するに足る描写がされていますので問題ないですが、
美術の知識が多少あった方がとっつきやすくなると思います。

ハードカバーの書評を読んで文庫化を待ちわびていたのですが
大幅加筆をする作家さんだったんですね・・・今度ハードカバーを別途読み直します。
文庫ではだいぶ描写を削いでいるらしいので、理解の及びきらなかった箇所が多少明らかになることを期待して。



照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.23
(4pt)

タイトルの色をした小説

おそらく万人が楽しめる小説ではないと思います。
描写も、ストーリーも、背景も、何もかもがドロリと濃密で、
文章から目が離せなくなるような引力があるわけではなく、どちらかといえば冗長な展開で
読み途中でも置いておけるのですが、
時間をおいて続きを読み出したときに、登場人物や背景や色や音や触感のようなものをすぐに思い出せるほど深い余韻が記憶にこびりつきます。
どこか達観した結末は腑に落ちるものの、登場人物には理解が及びきらず
読後感もあまりいいとはいえません。
そこも含めて濃厚な読み応えがあるとは思います。
あとがきでドストエフスキーに喩えられていましたので、サスペンスよりは人間の精神の彼岸に興味のある方(?)によりお勧めの作品だと思います。
工場の描写は下知識がなくとも想像するに足る描写がされていますので問題ないですが、
美術の知識が多少あった方がとっつきやすくなると思います。
ハードカバーの書評を読んで文庫化を待ちわびていたのですが
大幅加筆をする作家さんだったんですね・・・今度ハードカバーを別途読み直します。
文庫ではだいぶ描写を削いでいるらしいので、理解の及びきらなかった箇所が多少明らかになることを期待して。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.22
(5pt)

体液が染み出してきそうな濃密さ

高村薫の作品の中でこの作品が最も好きです。警察小説・犯罪小説としても読めるのでしょうが、人間誰しもが持つ心の闇や情念、狂気が織り成す極めて濃厚な青春小説ではないかと思います。この作品で主人公・合田雄一郎のもつ理性・欲望・情熱・狂気・論理が切ないトーンを伴って狂おしく迫ってきます。それは『マークスの山』にはなかった、真の合田雄一郎像です。それもこれももう一方の主人公である野田達夫の描写が極めて秀逸であるがために引き出されたものかもしれません。そしてもう一人、佐野美保子。どこにも救いがなく、暗く、しかし狂気を孕んだエネルギーはタイトルの照柿のカラートーンとなって完結します。全く素晴らしい作品です。
照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.21
(5pt)

体液が染み出してきそうな濃密さ

高村薫の作品の中でこの作品が最も好きです。警察小説・犯罪小説としても読めるのでしょうが、人間誰しもが持つ心の闇や情念、狂気が織り成す極めて濃厚な青春小説ではないかと思います。この作品で主人公・合田雄一郎のもつ理性・欲望・情熱・狂気・論理が切ないトーンを伴って狂おしく迫ってきます。それは『マークスの山』にはなかった、真の合田雄一郎像です。それもこれももう一方の主人公である野田達夫の描写が極めて秀逸であるがために引き出されたものかもしれません。そしてもう一人、佐野美保子。どこにも救いがなく、暗く、しかし狂気を孕んだエネルギーはタイトルの照柿のカラートーンとなって完結します。全く素晴らしい作品です。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.20
(5pt)

モナリザ

高村薫の単行本 照柿は1994年に出版された。その際の衝撃は 単行本のレビューに書いたものである。12年を経て 全面改稿されて文庫で本書が出た。

 高村は 単行本を文庫化するに際し 書き直すという作業をほぼ毎回行っている。「神の火」「リビエラを撃て」「マークスの山」等。小生は かような作家は 寡聞にして他に知らない。あえて言うなら 村上春樹は 短編を長編に書き直すという作業を行っている。但し 高村のように 同じ作品をリライトするわけではない。今回の「照柿」にしても 8ヶ月もの時間を掛けて 書き直したという。
 「発表された以上 その本は作者の手を離れる」という意見もあるが 高村の遣り方はその対極にあるわけだ。

 
 レオナルドダビンチは モナリザを完成させるのには相当年月をかけたらしい。旅先にも常に携帯し 常に手を入れたという話は有名である。高村の姿勢は どこか このエピソードに似ている気がする。そこには「作品に対する誠意」とかいう綺麗事では済まされない 一種の「怨念」のようなものも感じないこともないではないか。

 凄い作家だと思う。
照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.19
(5pt)

モナリザ

 高村薫の単行本 照柿は1994年に出版された。その際の衝撃は 単行本のレビューに書いたものである。12年を経て 全面改稿されて文庫で本書が出た。
 高村は 単行本を文庫化するに際し 書き直すという作業をほぼ毎回行っている。「神の火」「リビエラを撃て」「マークスの山」等。小生は かような作家は 寡聞にして他に知らない。あえて言うなら 村上春樹は 短編を長編に書き直すという作業を行っている。但し 高村のように 同じ作品をリライトするわけではない。今回の「照柿」にしても 8ヶ月もの時間を掛けて 書き直したという。
 「発表された以上 その本は作者の手を離れる」という意見もあるが 高村の遣り方はその対極にあるわけだ。
 
 レオナルドダビンチは モナリザを完成させるのには相当年月をかけたらしい。旅先にも常に携帯し 常に手を入れたという話は有名である。高村の姿勢は どこか このエピソードに似ている気がする。そこには「作品に対する誠意」とかいう綺麗事では済まされない 一種の「怨念」のようなものも感じないこともないではないか。
 凄い作家だと思う。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X
No.18
(4pt)

大作だが、言葉を弄びすぎ。

上下2巻。単行本のときには手がでなかったが、文庫になり、やっと手にした(単行本では持ち運びに重いため)。「文庫化にあたり大幅改訂」ということだが、あまり気にせず、読んだ。結果は・・・一気に読了。ストーリーが面白い、というよりは濃密でドロドロした展開に目が離せなくなった、という感じ。ストーリー自体より、登場人物の非常に克明な心理描写、キーワードである「夏」の「照柿」色、これでもかという猛暑、盛夏の時期設定、これらで物語をぐいぐい引っ張っていく力強さ、さすがである。
 一方、登場人物の心象風景で言葉をいたずらに使いまわして弄んでいる、という感じが否めない。もっとストレートに力強い描写ができないか。それだけが残念。
照柿〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿〈上〉 (新潮文庫)より
4101347212
No.17
(4pt)

大作だが、言葉を弄びすぎ。

 上下2巻。単行本のときには手がでなかったが、文庫になり、やっと手にした(単行本では持ち運びに重いため)。「文庫化にあたり大幅改訂」ということだが、あまり気にせず、読んだ。結果は・・・一気に読了。ストーリーが面白い、というよりは濃密でドロドロした展開に目が離せなくなった、という感じ。ストーリー自体より、登場人物の非常に克明な心理描写、キーワードである「夏」の「照柿」色、これでもかという猛暑、盛夏の時期設定、これらで物語をぐいぐい引っ張っていく力強さ、さすがである。
 一方、登場人物の心象風景で言葉をいたずらに使いまわして弄んでいる、という感じが否めない。もっとストレートに力強い描写ができないか。それだけが残念。
照柿(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 照柿(上) (講談社文庫)より
406275245X