東京島

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評判

東京島の評価:

2.99/5点 レビュー 188件。 D ランク

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平均点2.99pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全98件 61〜80 4/5ページ
No.38
(3pt)

感情移入して読む小説ではないけど

桐野さんは「OUT」など、いくつかの作品を読んでおり、気になる作家の一人です。
今回は新聞の書評から、壮絶なサバイバル物語かと思いましたが、読後の感想はまったく違っています。
全体を通して、読者と人物たちとの距離を離している、感情のつながりを故意に?持てなくなしているように思います。登場人物は現実(文明)社会では日の目を見ることのない人たちばかり。そんな人たちの集まりでも、それなりにリーダーや役割などがうまれてくる、スポットライトがあてられる。本来なら相当悲惨な設定にも関わらず、どこかコミカルな雰囲気さえも漂う、現実社会への皮肉に満ちた作品に感じました。現実社会に戻れば、まるで価値のない人間のようにみられそうな人たちが、東京島では子どもたちの先生として、一人一人大切な島民として個人の社会的役割や人の重みが与えられている。一方の主人公はこれまた現実社会にも適応し、文明からの享受を受けて平穏に暮らしている。
私にとっては考えさせられる作品でした。
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.37
(3pt)

感情移入して読む小説ではないけど

桐野さんは「OUT」など、いくつかの作品を読んでおり、気になる作家の一人です。
今回は新聞の書評から、壮絶なサバイバル物語かと思いましたが、読後の感想はまったく違っています。
全体を通して、読者と人物たちとの距離を離している、感情のつながりを故意に?持てなくなしているように思います。登場人物は現実(文明)社会では日の目を見ることのない人たちばかり。そんな人たちの集まりでも、それなりにリーダーや役割などがうまれてくる、スポットライトがあてられる。本来なら相当悲惨な設定にも関わらず、どこかコミカルな雰囲気さえも漂う、現実社会への皮肉に満ちた作品に感じました。現実社会に戻れば、まるで価値のない人間のようにみられそうな人たちが、東京島では子どもたちの先生として、一人一人大切な島民として個人の社会的役割や人の重みが与えられている。一方の主人公はこれまた現実社会にも適応し、文明からの享受を受けて平穏に暮らしている。
私にとっては考えさせられる作品でした。
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021
No.36
(3pt)

島民は、ここで自分の存在意味に答えをだそうとしているようだ

事前情報が何も無いまま読んだら・・・
うわー なんだこれー・・ これが桐野ワールド?!
読中はリアルに想像できる表現が多用されているので、まるで自分がこの無人島で
生活している錯覚に陥って、気分が悪くなることもある。
極限の中の生活は、やはり平和に生きているものからしたら刺激が強すぎる。
へびを食べたり、とかげを食べたり、、性的な表現、、
無人島で生きていても、生まれてしまう格差、争い、事件
強いのは、女?男?
武器になるのは、ナイフ?知恵?策略?
夢破れ、ヤンキー崩れ、親に捨てられ、仲間に捨てられ、女を捨てかけ、、
スポットがあたらないような人々が、何の数奇かここに集まり、共同体が生まれ。
島民は、今まで考えてもいなかった自分が生きる意味を、何もない熱帯の島で
どんなささいな理由でもいいから、もがき探しているように思えた。
清子は女を武器にし、裏切り、さらにしっぺがえしをくらい、今度は母体を武器にしたたかにチャンスを狙う。
変な能力を持ったものたちも、それが自分に与えられた道と信じ、進む。
読中は、うわ〜・・・・ ひく・・・  でしたし、
32人もいれば一部の人物名がちんぷんかんぷんで覚えきれない・・・でしたが、
読みきると、かなり印象に残る作品だと思いました。けっこうこれ大事かも。
(読んでもすぐ、どんな内容か忘れることが多い自分です・・)
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.35
(3pt)

島民は、ここで自分の存在意味に答えをだそうとしているようだ

事前情報が何も無いまま読んだら・・・
うわー なんだこれー・・ これが桐野ワールド?!
読中はリアルに想像できる表現が多用されているので、まるで自分がこの無人島で
生活している錯覚に陥って、気分が悪くなることもある。
極限の中の生活は、やはり平和に生きているものからしたら刺激が強すぎる。
へびを食べたり、とかげを食べたり、、性的な表現、、
無人島で生きていても、生まれてしまう格差、争い、事件
強いのは、女?男?
武器になるのは、ナイフ?知恵?策略?
夢破れ、ヤンキー崩れ、親に捨てられ、仲間に捨てられ、女を捨てかけ、、
スポットがあたらないような人々が、何の数奇かここに集まり、共同体が生まれ。
島民は、今まで考えてもいなかった自分が生きる意味を、何もない熱帯の島で
どんなささいな理由でもいいから、もがき探しているように思えた。
清子は女を武器にし、裏切り、さらにしっぺがえしをくらい、今度は母体を武器にしたたかにチャンスを狙う。
変な能力を持ったものたちも、それが自分に与えられた道と信じ、進む。
読中は、うわ〜・・・・ ひく・・・  でしたし、
32人もいれば一部の人物名がちんぷんかんぷんで覚えきれない・・・でしたが、
読みきると、かなり印象に残る作品だと思いました。けっこうこれ大事かも。
(読んでもすぐ、どんな内容か忘れることが多い自分です・・)
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021
No.34
(3pt)

設定を生かし切れなかった感あり

 孤島に閉じこめられた31人の男と一人の女!しかも40過ぎで小太り。出だしは最高にスリリング。意地悪な設定はさすが桐野さん。だが、なんだか都合良くいろんな人が流れ着いちゃう。孤島の閉塞感に、作家自身で嫌気がさしちゃったのだろうか。ハプニングが多すぎて、とっちらかった小説になった。チキとチータの独白で強引に完結させた力業だけは、さすが。
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.33
(3pt)

設定を生かし切れなかった感あり

 孤島に閉じこめられた31人の男と一人の女!しかも40過ぎで小太り。出だしは最高にスリリング。意地悪な設定はさすが桐野さん。だが、なんだか都合良くいろんな人が流れ着いちゃう。孤島の閉塞感に、作家自身で嫌気がさしちゃったのだろうか。ハプニングが多すぎて、とっちらかった小説になった。チキとチータの独白で強引に完結させた力業だけは、さすが。
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021
No.32
(3pt)

微妙な作品

久しぶりに桐野夏生さんの小説を読みましたが、何人かのレビュアーの方が期待はずれだったといっているように、かなり微妙な作品ではあります。三十人余りの若い男性の中に、女性はただ一人、しかも46歳。彼女は年齢的にも微妙ですが、しかしある意味でこれは設定としては絶妙なのかもしれません。女性主人公がもっと若ければ、まったく別の物語になっていたでしょう。
登場するのがいずれも共感の持てない(持ちようがない)人物ばかり、しかも醜悪に醜悪に描かれています。そういう意味では徹底しています。まあ、無人島に流れ着いたのだから、清潔でいられるわけもないでしょうが。昨日(2009年1月5日)の朝日新聞に載っている福岡伸一さんとの対談で、桐野さんは「性的に追いかけられるのも怖いですが、女がいると秩序が乱れるから、と『異物』を抹殺しようとする男だけの社会の怖さ。それを書きたいと思いました」と語っています。
なるほど。しかし、女性はときによると男性をこのような醜い存在と見ているのかもしれないと思うと、逆に怖くなってしまいます。うーん、やっぱり微妙だ…
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.31
(3pt)

微妙な作品

久しぶりに桐野夏生さんの小説を読みましたが、何人かのレビュアーの方が期待はずれだったといっているように、かなり微妙な作品ではあります。三十人余りの若い男性の中に、女性はただ一人、しかも46歳。彼女は年齢的にも微妙ですが、しかしある意味でこれは設定としては絶妙なのかもしれません。女性主人公がもっと若ければ、まったく別の物語になっていたでしょう。
登場するのがいずれも共感の持てない(持ちようがない)人物ばかり、しかも醜悪に醜悪に描かれています。そういう意味では徹底しています。まあ、無人島に流れ着いたのだから、清潔でいられるわけもないでしょうが。昨日(2009年1月5日)の朝日新聞に載っている福岡伸一さんとの対談で、桐野さんは「性的に追いかけられるのも怖いですが、女がいると秩序が乱れるから、と『異物』を抹殺しようとする男だけの社会の怖さ。それを書きたいと思いました」と語っています。
なるほど。しかし、女性はときによると男性をこのような醜い存在と見ているのかもしれないと思うと、逆に怖くなってしまいます。うーん、やっぱり微妙だ…
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021
No.30
(3pt)

無人島に中年女性が一人。

文明から切り離された無人島を設定におき、人間の身勝手さ、醜悪さを書いた作品。
遭難者は、大きく日本人グループと、中国人グループとにわかれているのだが、日本人はただなんとなく救助を待ち、その日を暮らすという受身な生き方をしている。
一方、中国人グループは、生活力・生命欲にあふれており、自分たちで積極的に行動する。
その対比は、面白かった。
頭でばかり考え、みなが右に同じじゃないと安心できない日本人が、気温や食べ物にさほど苦労しない無人島に遭難したら、いがいとこんな感じなのかもしれないなとは思いました。
けどなぁ・・。とにかく清子が好きになれません。身勝手すぎる・・・。
隆がかわいそうだ。(作者は精神の弱さが死をまねいたってかいてたけど)
ワタナベが、助けを呼ばないのはしょうがないにしても、清子はひどすぎるだろう。
身勝手だろうと、そういう人間が強いってテーマなんだろうか。後味悪いです。
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.29
(3pt)

無人島に中年女性が一人。

文明から切り離された無人島を設定におき、人間の身勝手さ、醜悪さを書いた作品。
遭難者は、大きく日本人グループと、中国人グループとにわかれているのだが、日本人はただなんとなく救助を待ち、その日を暮らすという受身な生き方をしている。
一方、中国人グループは、生活力・生命欲にあふれており、自分たちで積極的に行動する。
その対比は、面白かった。
頭でばかり考え、みなが右に同じじゃないと安心できない日本人が、気温や食べ物にさほど苦労しない無人島に遭難したら、いがいとこんな感じなのかもしれないなとは思いました。
けどなぁ・・。とにかく清子が好きになれません。身勝手すぎる・・・。
隆がかわいそうだ。(作者は精神の弱さが死をまねいたってかいてたけど)
ワタナベが、助けを呼ばないのはしょうがないにしても、清子はひどすぎるだろう。
身勝手だろうと、そういう人間が強いってテーマなんだろうか。後味悪いです。
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021
No.28
(3pt)

たんなるエログロにならないのが桐野夏生の力量

桐野さんの作品だから読むけど正直、あらすじを読んだだけで気が滅入りました
「無人島で、数十人の男の中に女が一人」ですよ?いやでもエログロ系の話を想像しちゃいます。
さらに1ページ目でいきなり明らかになるのですが、この女っていうのが「46歳」なんです。
若い男たちがこの唯一の女をめぐって、サバイバル・・・・。
この設定、思いついてもなかなか書けるもんじゃない。
よっぽどうまくやらないとB級のエログロ小説にしかならないのに、そこはやっぱり桐野夏生!!
人間の欲、醜さ、非常事態で発狂していく様子が色濃く描かれ、
女性の図太さ、計算高さ、したたかさは憎たらしいくらいよく出ています。
女の汚い内面を描かせたらこの人ほどうまい作家はいません。
サバイバルよりも人間の人間らしい面がどんどん壊れていく過程に読み応えを感じました。
非常時もみんな仲良く協力しあって・・・なんてのは幻想。
「他人より自分」。これが現実なのかもしれない。
もし、自分がこの状況に置かれたら、彼らのようにはならないと私は言い切ることができません(>_<)やっぱりワタナベみたいなキャラクタ−は必須ですね(ニヤリ)
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.27
(3pt)

たんなるエログロにならないのが桐野夏生の力量

桐野さんの作品だから読むけど正直、あらすじを読んだだけで気が滅入りました
「無人島で、数十人の男の中に女が一人」ですよ?いやでもエログロ系の話を想像しちゃいます。
さらに1ページ目でいきなり明らかになるのですが、この女っていうのが「46歳」なんです。
若い男たちがこの唯一の女をめぐって、サバイバル・・・・。
この設定、思いついてもなかなか書けるもんじゃない。
よっぽどうまくやらないとB級のエログロ小説にしかならないのに、そこはやっぱり桐野夏生!!
人間の欲、醜さ、非常事態で発狂していく様子が色濃く描かれ、
女性の図太さ、計算高さ、したたかさは憎たらしいくらいよく出ています。
女の汚い内面を描かせたらこの人ほどうまい作家はいません。
サバイバルよりも人間の人間らしい面がどんどん壊れていく過程に読み応えを感じました。
非常時もみんな仲良く協力しあって・・・なんてのは幻想。
「他人より自分」。これが現実なのかもしれない。
もし、自分がこの状況に置かれたら、彼らのようにはならないと私は言い切ることができません(>_<)やっぱりワタナベみたいなキャラクタ−は必須ですね(ニヤリ)
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021
No.26
(3pt)

この作者の作品は初めて読みました。

率直に言うと、テーマがぶれていると感じました。作者がいったい何を描きたいのかがまるでまでわからない。男性性と女性性の対比が肝なのかと思ったけれど、それにしては主人公の思考回路に支離滅裂な部分が多くて一貫性があるとは言いがたいし・・・。
極限状態におかれた人々の心理や行動が次々に移り変わっていく様には説得力があっただけに、単なる冒険小説で終わってしまっている点が非常に残念です。また、作者が力尽きてしまったかのような投げやりなラストには思わず苦笑してしまいました。筆力はあるだけに残念です。
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.25
(3pt)

この作者の作品は初めて読みました。

率直に言うと、テーマがぶれていると感じました。作者がいったい何を描きたいのかがまるでまでわからない。男性性と女性性の対比が肝なのかと思ったけれど、それにしては主人公の思考回路に支離滅裂な部分が多くて一貫性があるとは言いがたいし・・・。
極限状態におかれた人々の心理や行動が次々に移り変わっていく様には説得力があっただけに、単なる冒険小説で終わってしまっている点が非常に残念です。また、作者が力尽きてしまったかのような投げやりなラストには思わず苦笑してしまいました。筆力はあるだけに残念です。
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021
No.24
(3pt)

かなり期待したのですが・・・

 桐野氏の久々の新刊ということで、かなり、ものすごく期待したのですが・・・
 物語自体は悪くないと思います。しかしながら、いつもキレが感じられません。少し余興でもしようか?といった軽い気分で作ったような作品に感じます。
 次回作に期待します。
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.23
(3pt)

かなり期待したのですが・・・

 桐野氏の久々の新刊ということで、かなり、ものすごく期待したのですが・・・
 物語自体は悪くないと思います。しかしながら、いつもキレが感じられません。少し余興でもしようか?といった軽い気分で作ったような作品に感じます。
 次回作に期待します。
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021
No.22
(3pt)

ミステリーではない

無人島で次々と事件が起こって、最終的に隆とカスカベの死因も解き
明かされるのかと思って読み進んだが、
結局最初から最後まで清子を中心とした漂流者の無人島での生活記が描かれている。
全体のストーリーを楽しむというよりは、人間の欲望を包み隠さず表現された無
人島生活の日誌を楽しむといった印象。
誰一人住んでいない南の島での生活をときに憧れたりするものだが、
現実は何も知恵がないと過酷で退屈な生活になることが容易に想像できる。
なんかこの続きがありそうな感じもする。
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.21
(3pt)

ミステリーではない

無人島で次々と事件が起こって、最終的に隆とカスカベの死因も解き
明かされるのかと思って読み進んだが、
結局最初から最後まで清子を中心とした漂流者の無人島での生活記が描かれている。
全体のストーリーを楽しむというよりは、人間の欲望を包み隠さず表現された無
人島生活の日誌を楽しむといった印象。
誰一人住んでいない南の島での生活をときに憧れたりするものだが、
現実は何も知恵がないと過酷で退屈な生活になることが容易に想像できる。
なんかこの続きがありそうな感じもする。
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021
No.20
(3pt)

東京島を読んで

 私が初めて体験した桐野作品は『リアル・ワールド』で、当時青春真っ盛りの私にとって、余りの読後感の後味の悪さにショックを受けてしまい、それ以来桐野作品からは距離を置いていました。
 そんな私も年齢を重ね、ある程度社会の汚い部分も知ってしまったので、今回内容に惹かれ久々に桐野作品に挑戦してみました。その結果やっぱり悪かったです、後味。
 と言っても、あの頃感じた後味の悪さとはまた種類が違って、『リアル・ワールド』の時は見事に世界間に飲み込まれた結果の後味の悪さでしたが、今回は肩透かしを食ったという意味での後味の悪さです。もっとぶっ飛んだ、この人にしかできないような発想を期待していたのですが、特に珍しい展開も無く、ラストも作者のしてやったり感が見え隠れして何となくイラッとしてしまいました。
 好きになれる登場人物も一人もいませんでしたし、これが本来の人間のあるべき姿だと言ってしまえば、それまでなのかも知れませんが、やっぱり私は例え綺麗ごとであっても救いのある物語を求めているのだなぁ、とそういう気付きを与えてくれてありがとうという意味での星3つです。
東京島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 東京島 (新潮文庫)より
4101306362
No.19
(3pt)

東京島を読んで

 私が初めて体験した桐野作品は『リアル・ワールド』で、当時青春真っ盛りの私にとって、余りの読後感の後味の悪さにショックを受けてしまい、それ以来桐野作品からは距離を置いていました。
 そんな私も年齢を重ね、ある程度社会の汚い部分も知ってしまったので、今回内容に惹かれ久々に桐野作品に挑戦してみました。その結果やっぱり悪かったです、後味。
 と言っても、あの頃感じた後味の悪さとはまた種類が違って、『リアル・ワールド』の時は見事に世界間に飲み込まれた結果の後味の悪さでしたが、今回は肩透かしを食ったという意味での後味の悪さです。もっとぶっ飛んだ、この人にしかできないような発想を期待していたのですが、特に珍しい展開も無く、ラストも作者のしてやったり感が見え隠れして何となくイラッとしてしまいました。
 好きになれる登場人物も一人もいませんでしたし、これが本来の人間のあるべき姿だと言ってしまえば、それまでなのかも知れませんが、やっぱり私は例え綺麗ごとであっても救いのある物語を求めているのだなぁ、とそういう気付きを与えてくれてありがとうという意味での星3つです。
東京島 Amazon書評・レビュー: 東京島より
4104667021