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難民探偵



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【この小説が収録されている参考書籍】
難民探偵 (100周年書き下ろし)
難民探偵 (講談社文庫)

難民探偵の評価: 5.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

「難民探偵」の感想

文庫新刊の平台に並んでいたのを見つけたので買って来ました。
「就職難民」となった窓居証子の視点で話が進んでいきますが、その彼女がどうして就職難民になってしまったのかという話が、延々と続きます。
全部で425ページにわたる長い話なんですが、事件の概要がわかってくるのは、第4章の162ページ以降になって、難民探偵こと根深陽義が捜査に乗り出そうとするところから徐々に知らされてきます。
殺された人物は一人で、容疑者は二人のみ。
しかも、捜査に乗り出したにも関わらず、結局、難民探偵・根深陽義には犯人を(わかっているのだけれども、証拠が無いので)特定できないまま時間切れ寸前となるところで、窓居証子があることに気がついて(それが何かは書けません)、難民探偵が出した答えの根拠を見つけるという流れです。
このような事なら、警察の鑑識課でも発見できるような内容なので、ミステリとして真面目に読んでいくと、ちょっと肩すかしを食ったような気になってしまいます。
そのうえ、読者には犯人が特定できないというのも、ちょっといただけません。

でも、話の流れや本筋とは関係の無いセリフが楽しくって、ほぼ一気読みでした。いくつか私のツボにはまってしまった気に入ったセリフもあります。

もっとも、最初に書いたように、本書は文庫で買ったので、本腰を入れずに気楽な感じで読む分には、なかなか楽しい本だと思いましたが、これを単行本(税込み1728円)で買っていたら、ちょっとむかついていたかも知れないですね(笑)。

トラ
WFY887SY

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