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三毛猫ホームズの騎士道



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三毛猫ホームズの騎士道の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

三毛猫ホームズの騎士道の感想

今の時代に読んでも気軽に楽しめるライトミステリ。
本書はドイツの古城を舞台としたユーモアある館ものミステリです。
シリーズ作品ですが本書から読んでも問題ありません。

やはり携帯電話のない時代のミステリは好みです。
古城の入り口となる橋が崩落し外部との連絡が途絶えた舞台。各人何かしらの目的を感じる怪しい関係者達。その中で発生する殺人事件。中世の処刑具まで現れて雰囲気は抜群でした。
シリーズ名にもなっている猫のバランスがいいですね。マスコット的な動き。皆が悩んだ所で示される猫からのヒント。こんな所に手がかりが!と、猫が見つけてくれる。雰囲気が壊れないヒントの出し方が巧いです。仕掛けや犯人や舞台の構成などしっかりミステリをしていて楽しめました。

egut
T4OQ1KM0
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

舞台のスケールは大きいけれど、気軽に手軽に楽しめる作品

ドイツの古城を舞台にしたクローズドサークル作品。
古城ならではの雰囲気や仕掛けが存分に活かされておりエンターテイメント性の高い一冊です。
シリーズの中でもスケールの大きい舞台のためか、映画の『ドラえもん』とか『クレヨンしんちゃん』に通じるような豪華さを感じます。
活発ながら捕らわれのヒロイン役もつとめる晴美、剣や斧を手にして中世の騎士さながら大暴れの石津、頼りないながら〆る所は〆る片山、おなじみのキャラクター達の個性も特に際立つ作品でした。

古城に閉じ込められ、血塗られた連続殺人が起こるというそれだけなら陰惨なストーリーも、赤川氏の手にかかれば相変わらず全編通してユーモアに溢れた明るい作風で安心して読めますし、小中学生にもおすすめですね。
(食事を用意していた使用人が殺された直後、大食漢の石津が「食事はどうなるんでしょう……」と心配するなどはもはやブラックジョーク寸前ですが)

このシリーズで最高傑作と言えば間違いなく一作目の『推理』なんでしょうけど、単純に面白いかどうかで言えば個人的にはこれが一番で、小学生の頃何度か読み返した一冊です。(このたびは20年ぶりぐらいに再読しました)
昔から私はクローズドサークルが好きだったんだと改めて感じましたね。


マリオネットK
UIU36MHZ

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