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【ハンナ・ティンティ】
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父を撃った12の銃弾の評価:
7.00/10点 レビュー 3件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
面白かったです。
じっくり読めた。
ミステリー、ロードノベル、成長物語、そして家族の物語
文芸誌の編集長を経て作家デビューしたというアメリカの女性作家の第三作。長編では本邦初訳となる本作は12歳の少女の成長物語であり、父と娘の絆の物語であり、父の過去と母の死の謎が明らかにされるミステリーでもある。12歳になったとき、ルーは父親であるホーリーとともにニューイングランドの小さな漁村に移ってきた。ここは亡き母の故郷でもあり、父が娘のためにそれまでの転居を繰り返した生活をやめ、落ち着いた暮らしを始めようとして選んだ土地だった。そこで漁師となったホーリーはいつも複数の銃を持ち、体には12個の銃痕があるという謎めいた存在だった。しかも、父娘が亡き母の母親、ルーの祖母であるメイベルに会いに行くと、メイベルは二人を家に入れるのを拒否した。そこには、母の死と父の隠された過去を巡る深い話があったのだ。12歳のルーが新しい環境でいじめにあいながらも自分を確立し、17歳の少女になっていく成長物語と、父の体に銃痕が刻まれた理由が交互に語られる構成で、そこに母が死んだ事件の謎が重なっていく。三つのストーリーがそれぞれに独立した重みをもちながらも、重なり合うことでさらに深さが生まれ、複雑で味わい深い物語になっている。さらに、アメリカ各地の大自然が生み出すドラマがスケールの大きさで強く印象に残る。昨年話題になった「ザリガニの鳴くところ」に心ひかれた方には絶対のオススメ。さらに、叙情ミステリーのファンにもオススメする。
じっくり読めた。