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死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録



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【この小説が収録されている参考書籍】
死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録 (メディアワークス文庫)

死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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No.1:
(8pt)

死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録の感想

メディアワークス文庫はライト傾向ながらもミステリ好きが好む仕掛けを入れてくる作品がたまにある。そんな本を引き当てると嬉しく思う。本書はそんな1冊。
どういう系統の本なのか、実は帯や裏表紙に書かれてしまっている。Amazonの表紙画像には書かれていない。そこがメインとして印象に残る人もいればそうじゃない人もいるので、版元としてはネタバレではなく敢えてPR材料として明記して宣伝している模様。

あらすじは、死の瞬間を幻視してしまう主人公と、幻視によってもうすぐ死ぬことになる女性の2人が、幻視の運命を変えようと行動し人助けをする話。
幻視の設定がユニークで面白い。死が訪れる現場で被害者だけの動きが映像でリピート再生されます。まだまだ未来の死の場合は映像が半透明で薄く、死が近い程色濃く現実的に映る。横断歩道で映像が見えれば交通事故と想定できる感じです。この特性を手がかりにどんな死が訪れるのか想像し先回りして対処する流れです。

男女の出会いから始まり、誰かの死を回避する為に共闘する姿は青春模様でよい。
まぁなんというか読書中は、女性の鈴さんがとても良い人で万能過ぎるし、主人公は鬱屈してたり会話が寒く感じて、キャラまわしはラノベっぽいというかレーベル通りなどなど、ひっかかる点が多かった。ですが、読み終わってみれば気になる点がプラスに転じる。総じて面白く楽しめました。特に事故回避シーンの緊迫感は文章の筆が乗っているというか勢いあって惹き込まれました。

仕掛けに関しては話のメインではないのですが、ある程度想定していたのに、そうきたか!と意表を突かれました。ただこれは少し反則技では、、、でも有名なミステリ作品でも似たような前例があるからアリなのか。もう少し設定の補強があればよかったのになと思う次第。ここら辺はネタバレで書きます。

結末もよいので、ライトノベルも許容範囲のミステリ好きにはおすすめな作品です。

▼以下、ネタバレ感想

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