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ぼんくら



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ぼんくらの評価: 5.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

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No.1:
(5pt)

ぼんくらの感想

江戸深川の鉄瓶長屋。
「ぼんくら」な小役人・井筒平四郎は今日もお徳の煮売屋で舌鼓。
鉄瓶長屋は何の変哲のない、平和な長屋である。
しかし、ある夜八百富の太助が何者かに殺害されてしまう。
目撃者である妹・お露は「殺し屋が来て兄を殺した」と言う。
これを機に鉄瓶長屋では事件が相次ぎ、次々と店子が離れてしまう。
どうやら事件には裏があうようで―・・・

一見連作短編集のようで、実は一つの長編になります。
短編部分は物語の伏線・序章であり、真相へ向けて集結いていきます。
また、短編部分は江戸人情物のようですが、全編読むと時代ミステリーとなります。
江戸時代の暮らし・長屋・役人のシステム等々についても長ったらしくない程度に説明されており、勉強になります。
主要人物はどこか個性的で面白く、魅力的です。
子どもたちはとても可愛らしいです。
個人的には佐吉が好きです。
個性的な面々の中、普通に一生懸命なイイ奴だと思いましたが、烏を飼っているあたり、彼も個性的かもしれません(笑)
しかし、結末は好みではありません。
いまいち救われず、すっきりもしない結末を平四郎のように呑み込めません。
結末は好みがあると思います。

そもそも宮部みゆき氏の「三島屋シリーズ」を読み、スピンオフ作品「お文の影」に「ぼんくらシリーズ」の人物も関わると知り、本作を読了。
ミステリー色は「ぼんくらシリーズ」の方が強いと思いますが、個人的には「三島屋シリーズ」の方が好きです。
しかし、主要人物のその後は気になるので、続編も読もうかと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB

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