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誰のための綾織の評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点8.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
禁じ手の妙
蛭(ヒル)女というなんとも陰鬱な雰囲気を感じさせる作中作のタイトル。蛭女の書の中では孤島に閉じ込められた女子高生たちが殺人事件に巻き込まれていきます。孤島の雰囲気と日本家屋が舞台の密室殺人。現場の廊下に残された蛭の徘徊を思わせる濡れた足跡の存在など。本格物の舞台設定とホラーの妖しさを足したコテコテの舞台がとてもワクワクしました。とはいえ、ガチガチのミステリと言うわけではなく、バカミスと言われても仕方がないニヤリと失笑するトリックが出てきたり、嫌な気分になる陰鬱な心情を読ませるシーンなど、色々な要素が絶妙なバランスで構成されている作品と言う印象でした。作品全体を通して実現した大仕掛けがありますが、これはこのアンバランスさで禁じ手を、禁じ手と思わせない世界観を作り、読者が許容できる不確かさの敷居を下げて実現されたのではないかと感じました。事情がある本書ではありますが、そのまま埋もれてしまうには勿体無い仕掛けと魅力に溢れた作品だと思いました。 ▼以下、ネタバレ感想
蛭(ヒル)女というなんとも陰鬱な雰囲気を感じさせる作中作のタイトル。
蛭女の書の中では孤島に閉じ込められた女子高生たちが殺人事件に巻き込まれていきます。
孤島の雰囲気と日本家屋が舞台の密室殺人。
現場の廊下に残された蛭の徘徊を思わせる濡れた足跡の存在など。
本格物の舞台設定とホラーの妖しさを足した
コテコテの舞台がとてもワクワクしました。
とはいえ、
ガチガチのミステリと言うわけではなく、
バカミスと言われても仕方がないニヤリと失笑するトリックが出てきたり、
嫌な気分になる陰鬱な心情を読ませるシーンなど、
色々な要素が絶妙なバランスで構成されている作品と言う印象でした。
作品全体を通して実現した大仕掛けがありますが、
これはこのアンバランスさで
禁じ手を、禁じ手と思わせない世界観を作り、
読者が許容できる不確かさの敷居を下げて実現されたのではないかと感じました。
事情がある本書ではありますが、
そのまま埋もれてしまうには勿体無い仕掛けと
魅力に溢れた作品だと思いました。
▼以下、ネタバレ感想