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さとり世代探偵のゆるやかな日常



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【この小説が収録されている参考書籍】
さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫 く 49-1 nex)

さとり世代探偵のゆるやかな日常の評価: 5.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

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No.1:
(5pt)

「さとり世代探偵のゆるやかな日常」の感想

この作品は、「第1回新潮ミステリー大賞」の最終候補作となったものの、大賞は取れませんでしたが、新潮文庫nexより刊行されたという事です。

前座(?)となる短編四編と、話のメインとなる第五話目の中編「流霊島(りゅうれいとう)事件」、そして最後の第六話目に短編という構成の、全六話の連作ミステリかと思いながら読みましたが、長編と考えた方が面白いし、わかりやすいのかも知れません。

と言うのも、最初の四編の短編が、あまりにもバカバカし過ぎます。
アヤタこと田中綾高と灯影院(ほかげいん)の二人が、大学に探偵同好会を設立すべく、彼らの周辺で起こった日常の謎を解こうとしますが、灯影院の探偵ぶりは、見事にハチャメチャですし、その上、灯影院のボケにアヤタが面白くない突っ込みを入れるという展開が続くので、途中でイヤになって、なかなかページが進みませんでした。
でも、二つほどは、私の笑いの壺に入った話もありましたが・・・。

それでも、第5話で、彼ら二人だけの探偵同好会に、頼み込んで入会してもらった坂本先輩の実家があるという流霊島に行き、そこで起きる事件がそれまでの雰囲気を一変させ、(それまでがダメだったということもあり)ちょっと良い感じで話が進んでいきましたし、探偵役である灯影院が、やっと事件の解決となるような推理を展開するので、それなりに楽しめました。

ところが、最終話の短編で、アヤタと灯影院の共依存的な関係が明らかになり、そこで、前半の謎解きが、なぜハチャメチャだったのかということがわかってきます。
前半の短編部分では、途中で投げだしてしまおうと何度も思いましたが、読後は、こういう謎の設定もありかな・・・と言う気もしてきました。

トラ
WFY887SY

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