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中国毒



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【この小説が収録されている参考書籍】
中国毒
中国毒 (光文社文庫)

中国毒の評価: 5.00/10点 レビュー 2件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

中国毒の感想

タイトルが全て物語っていますが、中国産の食品に対する安全性への警鐘を鳴らす作品です。それだけでは無く、当時の民主党政権への批判、官僚を代表とする国家への不信感等を、原因不明の病気の解明と、殺し屋による連続殺人を軸としたフィクションでエンタメに仕上げています。しかし、なぜこんなにもつまらないのか、理由は二つ。まずキャラクターの造形に背骨が無い。途中でブレ過ぎて、どんな人だか分からない。後、余りにもバタバタ人が死に過ぎる。B級臭さが半端ない。作者の熱い気持ちは伝わる、でも小説としての出来は良くないと思った。

なおひろ
R1UV05YV
No.1:
(6pt)

中国毒の感想

時事や登場人物等が中途半端に実在しており、ノンフィクションとは思えないリアル感満載は、当作家 いつもながらの作風。

当作品は、鳩山政権下で実際にあった韓国哨戒艦沈没事件や宮崎の口蹄疫、沖縄基地移転、サリン事件、警察庁長官狙撃事件なんかと絡ませて、このヤコブ病激増の真実を突き詰めていくというもの。

冒頭 ニューギニアで実際にあった笑い死病、その後 日本で起こる一見なんの関わりもない殺人事件が、どうやらクロイツフェルト・ヤコブ病と関係があるのではないかということを、曰くあるジャーナリストや警官、病院関係者が 関係者がどんどんと亡くなることから なんとなく気づき始め、調査していく中でつながっていき、真相を探っていくうちに、驚くべき真実が浮かび上がっていく。

とはいえ、中国が毒物の入った食品を輸出し続けていることは事実で、既に中国産がとんでもないものと忌避されてはいる。

とはいえ、分かりながらも市場に出回る毒食品、それをする中国はもちろん悪であるのは間違いないが、輸入品に対する国や納入業者の管理や意識の体制の不十分さもあるのではないだろうか。

とくに政府側としては、政治のカードとして押さえつけられ、軍事力でビビらされている現実。

わかってはいるものの、今更ながらに対外戦略(それが戦略と呼べるものなのか迎合なのかは別に)と称して必死に隠す政府や官僚の弱腰外交にも辟易とする。

人命に関わる食品である。

購入者側責任といっても、加工前の食品には産地明示義務が出来たが、加工品には未だに明示義務ない。

とはいえ、数年前 日本で大ブームになった、産地偽装はなにも中国だけではない所をみると、日本人のモラルも相当に低下してはいるのだが。。。

全てが、金や利権に関わるからこそ難しいのだが、もう少しなんとかしろよ!と言いたくなる、ある意味 結論の出ない後味の悪いテーマに対する追い打ち作品となっていたため、評価は低めとする。

とはいえ、単に読み物としては十分にスピード感も迫力も真実味もあり楽しめるので、そこは読み手に委ねられるのであろうが。  了

とも
4ND5R58B

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