莫大な財産をもてあましている大富豪・宮島勉。彼と青年秘書・田ノ倉は、とんでもない遊びを思いついた。

「神戸の悪党」と名乗る人間から、ビール会社、銀行などに送られた脅迫状。それに続く巧妙な現金強奪事件。

超能力者の老人を訪ねた美智。身辺をいいあてた彼の正体は!?見知らぬ少女が「お母さん」と母を呼ぶのを目撃した娘の困惑。

銃身を短く切り落とした、アメリカ製の銃。死体のそばの、ふしぎなメモ。

これは究極のパロディか，抱腹絶倒のメタフィクションか！　大学に内緒で小説を発表している唯野先生は，グロテスクな日常を乗り切りながら，講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが…．「大学」と「文学」という2

謎の男、ケイキとともに海に映る月の光をくぐりぬけ、高校生の陽子がたどりついたのは地図にない国―巧国。

容赦なく襲いかかる妖魔に水禺刀で応え、裏切りに疲れた旅の果て、陽子は唯一の親友となる半獣の楽俊と出会う。

閉ざされた中庭（パティオ）が惨劇の始まり 一族を次々襲う奇怪な死。

「あなたは前世で私の恋人だったの」。謎の少女・小織の一言を手がかりに、失った記憶を探し始める。

次々と惨殺されるシャーロキアン。

薔薇屋敷とも、月夜邸とも呼ばれる豪邸には奇妙な噂が囁かれていた。狼男が住んでいるというのだ。

昭和8年。東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。

昭和8年の暮れ、渡良瀬遊水池から他殺体があがった。そして、もう一体。

3度にわたる、7年にもおよぶ兵隊暮らしの原体験を礎に『蛍の河』で直木賞を受賞して以来、営々として戦争小説を紡いできた戦争文学の第一人者が、82歳のいまもなお心気横溢、兵隊と戦場生活を語り継ぐ。

涼子は京都・祇園の一流クラブ・ホステス。美貌と知恵を武器に政財界人、文化人と交渉をもって、活躍する野望を抱いていた。

婚約者・敬子とともに中原市を訪ねた伊島。

謎深き美女に翻弄される美術研究員。それは運河の街アムステルダムで始まっていた…。

明治中期、土佐・火振村の名家、道祖土家に十八で嫁いできた蕗。

若い女性の髪、脚、腕などが何者かによって切り取られる怪事件が街を襲う。いびつな夢だ。

ベトナム戦争から生還し、アメリカで再起を果たしたジェスが手に入れた念願のマイホームには、地下室へ降りる階段があった。

新宿の高層ビル街で五十名以上の死傷者を出す爆破事件が発生した。

10年ぶりに西小路家に呼び集められた7人の男女…。

中堅保険会社に勤める5人のOL。条件のよい結婚に策略を巡らす美人のリサ。

恐怖の“人狩りゲーム”、戦慄の生体兵器テロ、狂乱の陵辱劇。待望の最新長編アクション。

400年の歴史を持つ浄土真宗妙見派の京都・龍遠寺。天空の星を写しとるとされる謎の庭園は、さまざまな解釈がなされている。

早瀬里佳子の娘、藍子が置き手紙を残し家出をした。

おかしいわね、薔薇だけは、溶けるのよ。根が、だんだん溶けて、花も溶けて、なくなってゆくの…。

作家の中岡昌作が講師を務める「万葉散歩」講座の一行が訪れた潮来の公園で、参加者の山際房江が絞殺体で発見された。

英国国会議事堂の時計塔、ビッグ・ベンの改修工事中、壁の中からミイラ化した死体が発見された。

地下鉄丸ノ内線の車内で若い男が刺殺された。男は「セコ」という謎の言葉を残して死んだ。

戦争の足音が忍び寄る昭和7年。

警視庁捜査一課に所属する清水刑事の恋人・広田みや子がスキー場で殺された。

"Ｄ種犯罪者"と呼ばれる重罪人たちを追って宇宙を駆けめぐる銀河スナイパー・百万分の一（パーミリオン）のネコ。

ぼく片桐稔は、ある日、姉の家で何者かに頭を殴られ、一ヶ月間意識不明に陥る。

暗号、死体消失……船上の怪事件 氷川丸一等船室から、タイタニック号沈没の際持ち出された謎の原稿が盗まれた。

八丈島沖に密やかに寄り添い浮かぶ月島と竹取島。

電波オタクの予備校生が聴いた不思議な隠語「カチカチドリを秋葉原で飛ばせ」の謎（盗聴）、猫マニアの恋人をもつサラリーマンに宿る殺意（猫部屋の亡者）、姑に対する憎しみをエスカレートさせる妻の心理を追う（表題作）等、日常の中に潜む恐怖を描く戦慄の7編。