香具師の元締・羽沢の嘉兵衛、腕利きの殺し屋・岩淵の又蔵、殺しの現場を見た小女おみよ、白痴だが働き者の平次郎。

三島由紀夫邸を寸分違わず模倣した変奇な館に、運命を手繰り寄せられた男女。

上泉伊勢守、髪を失った若侍、叛逆の忍び、仇討ちの若妻。絶品、佳品の四大長編! 昭和50年から54年刊行の四大長編を収録。

上泉伊勢守、髪を失った若侍、叛逆の忍び、仇討ちの若妻。絶品、佳品の四大長編! 昭和50年から54年刊行の四大長編を収録。

「自由のありがたみを思いださせるために宣戦布告する。私は容赦しない」―マスコミは、その男をフリーダム・キラーとよんだ。

50年前、日本画家・香山風采は息子・林水に家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。

祇園まつりを2日後に控えた日、大雲院の屏風絵「竹林猛虎図」が年ごとに消えつつあるという不思議なうわさが広まった。

交通事故で死亡した親子の死体がいつのまにか遺体安置所から消え失せた―誰かの悪戯だろうと報じる新聞記事を、不気味な予感とともにうけとめた人々がいた。

法医学者は、『法』に仕える。何人にも偏らず、また屈せず、如何なるときにも中立を保ち、冷静にメスをふるわなければならない。

沢田加奈子、南村かおる、伊地知友江、足立由紀子の四人は、四年前、K女子大学にそろって入学した親友同士。

清水寺の谷底にある音羽の滝、そこで女性の死体が発見された。クラブ経営者中森那美江だった。

大正末期から昭和初期は、探偵小説の第一次黄金時代だった。

『姉さん、助けて…はやく、はやく戻って来て。

ソ連の侵攻で崩壊寸前のノルウェー救援に独り踏み止まる米空母戦闘群―深く穿たれたフィヨルドにその巨体を潜めて反撃の機をうかがう空母ジェファーソンにソ連北洋艦隊の、さらにはバルチック艦隊の空母部隊が迫る。

あの金に侵された者は狂い始める。

嵯峨敏也は悪夢にうなされていた…。多重人格と判断した入絵由香の恐るべき夜叉の顔をまのあたりにしたからだ。

恵沢大理学部教授嘉島が殺害された。

新宿歌舞伎町で酔いつぶれた「おっぺ」こと小川兵介は、見馴れぬ場所で目を覚ました。

姫子は十三歳。登校拒否の中学二年生。

九州の水郷都市で、一年に三件の老女失踪事件が起こった。彼女たちは失踪中の記憶を喪失したまま、じきにひょっこり戻ってきた。

笹谷美緒が宿泊していた壱岐のペンションのログハウスで、男性客三人組のうちの一人が殺害され、一人がその直前に無断で島を後にしていた。

ジェフリー・ブルーノは走る列車の中で目を覚まし、そこで言いようのない恐怖感を感じた。

謎と笑いの被害者捜し。

名手フィッシュの編み出した“シャーロック”ならぬ“シュロック”・ホームズ。

デザイナーの卵・アマンダはあるとき母親から、出生時に産院で別の赤ん坊と間違えられたことがあると、聞かされる。

「J・Mを殺したのは誰か?」。私が読んだ患者の原稿は、その一文で結ばれていた。

アメリカ南部の島ジェイムズ島にあるメイナード邸で、不可解な“事件”が頻発する。

都内の女子大生・桂木亜沙美が誘拐された!友人の栗村夏樹は、誘拐直前、亜沙美に会っていたことから、事件を追うことに。

私立探偵・橋本が受けたある依頼―。それは、二年前に突然引退した女優・白石由加里を捜すこと。

殺害されたトラベルライターの貸金庫から発見された箱根細工の箱。

人生に倦んで自殺を決意した佐々木貢は福井県・東尋坊へ向かった。

「魔の四面体」―パネラ、テオ、ドーコンボー、ミネルヴァという四つの恒性に囲まれた死の海域である。

わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

夢野久作の未完の長篇童話「白髪小僧」の続編として、著者が書き記した妖しくも美しい幻想の世界。

昭和五年七月。豪華客船・箱根丸は、横浜を出港、倫敦に向けて旅立った。

日本アマチュア魔術協会の新作発表会で、小道具の人形の“首”が盗まれた。