「短編の名手」と文芸評論家・細谷正充氏絶賛 切なくて、心ゆさぶられる はぐれ者たち… 「おまえ、“泣き丸”だよな」少年時代の渾名（あだな）で呼ばれ、銀行支店長の丸太滋雄はぎょっとした。

終電過ぎの街で一人の若い娘が消えた、ありふれた話――。

刑事くずれの探偵・鬼束啓一郎は、ヤクザの次男坊・仁科英雄に依頼され、謎の殺し屋“ミスター”を探すことになった。

新署長赴任の朝。署の正面玄関前で、容疑者を連行中の刑事が雑居ビルから狙撃された。

中本警部補率いる警視庁捜査一課第三班は猛者ぞろい。事件解決に銃など不要。

警察OBの越沼が殺された。頭蓋骨が切断され、脳味噌に王冠のように釘を植えつけられて。

新宿を二分する勢力の抗争が激化した！　 暴力団の顔となった高校恩師の西沖。

Ｋ・Ｓ・Ｐ特捜部の沖幹次郎は突然の人事でチーフをはずされた。新チーフはキャリア警部の村井貴里子。

黒幕の遺した一通のメモが政財界を揺るがした。

無聊(ぶりょう)を託(かこ)つ探偵・鬼束は、刑事だった時に逮捕した男が、水死したことを知る。

日航機墜落事故から十年、かつて警察官として遺体確認の現場指揮を執った父の突然の死。

凍てついた早朝の高校校庭で、警備員の桜木が女子生徒の全裸死体を発見した。

金になることなら何でもやる、元凄腕の興行師・金円友。ハマのマル暴で、一番ごつく、一番気が荒いといわれた元刑事・流一。

出会いはうめききしむ街。傷つくのは怖くない。

“犯罪被害者家族の集い”に参加した女性2人の惨殺死体が、東中野の教会で発見された。

五年前に愛を交わしながらも突然姿を消した女、瞭子と偶然の再会を果たした弁護士の栖本誠次は、翌朝、彼女の死を知った。

バーのマスター斎木章の裏の顔は、盗みのプロ。一年前のヤマで相棒と恋人を失い、いまは傷心の日々を送っている。

インターネット心中で妻の恭子を失い、ネット古本屋を営む「私」は、心中事件を追っていた旧知のライター、小杉の切断死体を発見する。

死にかけた海辺の町にもちあがった空港建設計画。町は真っ二つに割れていた。

あの夏、僕はまだ子供で、どこにむかってどんな一歩を踏み出せばいいのかさえわからずにいた。

7年前に行方不明になった少女の遺留品が発見され、県警捜査一課の都筑は捜査を再開。

「わたしの横に天使がいた。」ヴェネツィアで拾った、謎めいた絵本。

噛ませ犬。現役時代、武藤順次はそう呼ばれた。

記憶を無くし満身創痍の状態で、横浜中華街の安ホテルの一室で目覚めた“俺”。

今度の依頼はどこかキナ臭い。

“やつはヤクザで、おまえは警官なんだ" 会うはずのなかった世界が交わる街。