(短編集)
天使たちの場所
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ヴェネツィア、ハワイ、シンガポール…。外国を舞台にした短編6編。どれも男たちの暗く、刹那い、ハードボイルドな短編。短編がうまい作家だけに、どれも外国の空気感が漂う佳作に仕上がっている。次の2作が秀逸。 『空が変わるまで』。フランスの空の下、親友との邂逅にとまどうカメラマンの心象が刹那い。 『サリーの微笑』。広大なアメリカ大陸を車で旅する父子。大学生の息子と父との寡黙で男臭い触れ合いが、ある意味究極のハードボイルドか。 | ||||
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ヴェネツィア、ハワイ、シンガポール…。外国を舞台にした短編6編。どれも男たちの暗く、刹那い、ハードボイルドな短編。短編がうまい作家だけに、どれも外国の空気感が漂う佳作に仕上がっている。次の2作が秀逸。 『空が変わるまで』。フランスの空の下、親友との邂逅にとまどうカメラマンの心象が刹那い。 『サリーの微笑』。広大なアメリカ大陸を車で旅する父子。大学生の息子と父との寡黙で男臭い触れ合いが、ある意味究極のハードボイルドか。 | ||||
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表題作をはじめ、外国を舞台にした6つの短編集。これまでの人生の中で、何かを置き忘れてきた主人公たちが、その何かを見つけていく・・・。そんなハードボイルドちっくな物語たち。それは読者である自分の中の大切なものを思い出させてくれるような。古傷がうずくような。それでいて応援歌だったりするような。 | ||||
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表題作をはじめ、外国を舞台にした6つの短編集。 これまでの人生の中で、何かを置き忘れてきた主人公たちが、その何かを見つけていく・・・。そんなハードボイルドちっくな物語たち。 それは読者である自分の中の大切なものを思い出させてくれるような。 古傷がうずくような。それでいて応援歌だったりするような。 | ||||
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この一瞬の環境は明日もその後も続くわけもなく、今宵一夜の充足は今宵限りのものでしかない。それが旅であり、非日常的な落ち着きのない、人生の断片なのだ。 この小説集は、どれも海外でのそうした断片を捉えた、いわば落ち着きのないそのタイミングだけの物語である。海外旅情小説集と言ってもいいほどその日だけのその場所だけでの物語なのである。もっとも小説というのは海外の旅の途上のものを扱ったものに限らず、ある意味でどれも旅程途中の物語と言ってしまえるのかもしれないが。 香納諒一は『梟の拳』『た去るが如く』で長編作家としての揺るぎなき存在を読者に与えた後、短編小説集ばかりを続けざまに出し、これはその3作目なのだが、その中で感じられたのは、短編という極めて厳しい!創作条件が作者に要求するさまざまな状況が作者自身をより研ぎ澄ませてきたとの実感である。この短編集でも作者の個性、新しい局面がより浮き上がってきたのは明らかなように思う。 個人的には『サリーの微笑』が良かった。あとがきで作者自らが解説しているように、実在のモデルの存在を感じさせるほどの登場人物の存在感が良かった。二十歳頃の海外の放浪の経験を日記でも記録でもなく、こうした形で表現できる作家というのが羨ましくなるような短編集であった。十勝川の静けさにもよく似合った本だった。 | ||||
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