19世紀後半、ロンドンの外れの巨大なごみ捨て場。

月桂樹の館で暮らす男の子ジェームズ。

穢れの町は炎に包まれ、堆塵館は崩壊した。

巨きな魚の腹の中。

古い邸宅を改造した不思議な集合住宅“望楼館”。他人の愛したものを盗み、収集する“ぼく”をはじめ、住人に奇妙な人物ばかり。

コロナのパンデミックで隔離生活を強いられた一年余り。

高名な博物学者で牧師のサンダース師による世紀の大発見。

ロサンゼルスに住む黒人青年アイゼイアは‶ＩＱ〟と呼ばれる探偵だ。

図書館の書架に住まうE・A・スミスは、推理作家E・A・スミスの複生体である。

国家犯罪捜査局の元凄腕長官ヨハンソン。脳梗塞で倒れ、命は助かったものの麻痺が残る。

不治の病を宣告された母は、誰より愛するひとり娘を見守り続けるためにある選択をする。

ヴィクトリア朝、ロンドン。

「君を殺す」―大量殺戮の季節が生んだ、復讐の誓いとふたりの訣別から半世紀が経った。

いたるところから恐怖は我々を狙っている。

マルドゥック市の中枢部に食い込んだハンターは、共感(シンパシー)をもって新興勢力を〈クインテット〉に引き入れ、戦力を拡大していく。

ある激しい雪の夜、一人の男がストックホルム郊外の鉄道線路沿いで保護された。

映画「怪物はささやく」原作 カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞ダブル受賞! 怪物は真夜中過ぎにやってきた。

専門を持たない「何でも屋」エンジニアの文椎の武器は、ささやかなITテクニックと仕事仲間と正義感。

ロサンゼルスのスラム街「ザ・ボクシズ」で、犯罪組織に所属する十五歳の少年イースト。

周囲を雪と氷に覆われた山。両親の車に乗っていた五歳の少女は、外に出て……次の瞬間消えていた。

かつて『奇想天外』という雑誌があった。

今、新たな潮流として注目を浴びている華文（中国語）ミステリ。

「あなたの人生の物語」を映画化した「メッセージ」で、世界的にブレイクしたテッド・チャン。待望の最新作品集がついに刊行。

無数の凶兆が世界に顕現し、地獄の扉が開いた。

幼い娘が想像した「バームキン」を宣伝に使ったスーパーマーケットの社長、だが実体のない「バームキン」がひとり歩きしてしまい、世間を大騒ぎさせることに……『バームキンがいちばん』。

旅先で見つけた一冊の書物。そこには19世紀にスコットランドの村で起きた悲惨な出来事が書かれていた。

英国で90万部突破、シリーズ累計250万部超のベストセラー警察小説がついに日本上陸。

1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

昔、文字は本当に生きていたのだと思わないかい? 秦の始皇帝の陵墓から発掘された三万の漢字。

ポルノ小説のゴーストライター、エド・トップリスの苦悩は、締切が近づいてもまったく書けないこと。

世紀の奇書『熱帯』に惹かれ、秘密を解き明かさんと集まった“学団”によるソウダイなる追跡劇。