B:鉛筆と私の500日



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    初公開日(参考)2023年07月
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    B:鉛筆と私の500日

    2023年07月18日 B:鉛筆と私の500日

    コロナのパンデミックで隔離生活を強いられた一年余り。画家にして作家エドワード・ケアリーは毎日一枚の絵を描き、ツイッターに投稿していった。偉大な作家や芸術家、歴史上の人物、小説の登場人物、さらに人間だけではなく、動物や鳥、植物や建物、風景に至るまで描きに描いた500もの絵と、それにまつわる36のエッセイを本書に収録。ケアリーらしさ満載のイラスト集としても、時代を切り取るエッセイ集としても楽しめる一冊。(「BOOK」データベースより)




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    No.2:
    (5pt)

    すてきな鉛筆画の絵本

    コロナ禍で外出禁止となった一年(365日)の間に、
    著者エドワード・ケアリーさんは1日1枚鉛筆画を描き続けました。

    その鉛筆画365点を載せた本が英語で刊行されました。

    その一年が過ぎても、ケアリーさんは描き続けました。
    500点もの鉛筆画がたまりました。
    一日一枚の習慣が、勢い余って自然に500点まで描いてしまったようです。
    計500点全部の鉛筆画がイタリア語版として刊行されました。

    本書の日本語版にも、計500点の画全部が掲載されています。
    各画には数字が付されています。描き始めてから「何日目の画か」を示しています。

    「500日目」の画は「決然とした青年 その10」(278頁)。
    ケアリーさんの自画像です。
    ケアリーさんは、1970年の生まれ。
    「500日目」の時(2021年)、ケアリーさんは御年51歳になっていました。
    「決然とした青年」と自称してはいますが、顔の表情は不安そうです。
    右腕には、コロナ・ワクチンを打った後のテープが二つ。痛々しい画です。

    この決然とした青年の画は、
    1日目、100日目、150日目、200日目、250日目、300日目、352日目、400日目、450日目、そして「500日目」と計10枚、本書に載っています。

    365日目は、「2回目のワクチンを打った自画像」(216頁)となっています。
    385日目には「自画像。51歳の誕生日に」がありました。
    472日目にも「自画像。見慣れない器具と共に」があります。
    コロナの感染有無の検査棒が鼻の穴に差し込まれています。
    目はつぶっている画です。よく自画像が描けたものですね。

    ケアリーさんは、見えるものだけを描く画家ではありません。
    目に見えないものだって描いてしまうんです。

    11日目の「家の精霊 ブラウニー」とか、12日目の「メデューサ」なんて、
    この世に実在しないものでしょう。よく鉛筆画に描けたものです。

    それに、描く順序も支離滅裂です。
    15日目の「長靴をはいた猫」を描いた翌日に、
    「16日目 メアリ・ウルストンクラフト」の肖像画を描いています。

    「メアリ・ウルストンクラフト」って誰?
    巻末に、「画のキャプションの註」を訳者の古谷美登里さんが作ってくれたので、
    大助かりです。ウルストンクラフトは18世紀後半の思想家だそうです。

    360日目に描かれた「翡翠(かわせみ)」の画は、美登里さんへ捧げられています。
    謝辞の中にも、
    「さまざまな形で応援して私に絵を描かせてくれた方々」(279頁)の一人として、
    古谷美登里さんの名前が挙げられていました。

    この本の支離滅裂なように見える画の羅列の裏に、
    ケアリーさんを「さまざまな形で」応援した人たちが
    こんなにも大勢存在していたことを知りました。

    4日目の「猫のマーガレット」(15頁)にまで感謝しているケアリーさん。
    猫アレルギーの友人が救い出してきた猫だそうです。友人も偉い。

    人間だけでなく、鳥たち(40点も入っているそうです)や動物たちのような生き物たちまで、
    コロナ禍の日々を一緒に生き延びてきた仲間に入れるケアリーさん。

    ケアリーさんの物語は、不気味な「ヴァーチャル」(15頁)な世界のことのようでいて、
    不思議な温かみを感じられます。
    この世のすべてを慈しむケアリーさんのお人柄のせいなのでしょう。

    すてきな絵本になっています。
    B:鉛筆と私の500日Amazon書評・レビュー:B:鉛筆と私の500日より
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    No.1:
    (5pt)

    待望の、夢のような一冊

    2004年に『アルヴァとイルヴァ』で、ケアリーの立体造形に瞠目して以来、わたしは彼のイラストや彫塑作品に魅せられてきました。20年近くずっと。
    ですから、つらいパンデミックのあいだも、ケアリーがTwitterに載せてくれる、かわいかったり奇妙だったりする様々なスケッチだけは、嬉しくて仕方がありませんでした。365枚の絵にどんなにかなぐさめられ励まされたことでしょう。
    そのスケッチが(しかも作品は500点以上)36篇のエッセイとともに、一冊の本になったのです。
    どの絵もそれはそれは見事で、思わずため息をついたり、くすっと笑ってしまうものばかり。エッセイもそれぞれが得も言われぬ面白さ!
    もう一冊買って、お気に入りの絵に水彩絵の具で色をつけてみようか . . . それともBの鉛筆画のままで、一枚ずつ額に入れて飾ろうか、しばらくは本を矯めつ眇めつしながら、悩むことになりそうです。なんという贅沢で幸せな時間 . . . !

    原題は "B A Year in Plagues & Pencils "(B 疫病と鉛筆に刻まれた一年)
    『B:鉛筆と私の500日』という日本語版のタイトル、すばらしいです!!
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