流行歌を血で書きなぐり、情夫と共に無理心中を遂げた双子の姉。

「東奥日報」にて2013年10月4日から一年間連載された『幻想探偵社』を、単行本化にあたり大幅に加筆修正。

不思議な事が日常的に起こる「こよみ村」。地元中学の同窓会開催にあたり村役場まで乗り出す大騒ぎに。

青森の弱小芸能事務所に所属するものまね芸人、シロクマ大福、25歳。

出社すると会社が倒産していた。それを恋人に告げたら、出て行ってしまった(「竜宮電車」)。

市役所建設課に勤める新米女子職員の千秋はある日、給湯室で不思議なものを目にした。

探し物が得意なアズサは夏休みに帰郷し、元バイト先を訪れる。

なんと自分が、60歳で定年退職するなんて!これからの人生どうする? 関東近郊。

趣味はシリトリ。ちょっぴり学校に行きたくない高校生・スミレは、「不思議なもの」がよく見える。

謎の美女、猩子が営む日記堂。山奥に佇むこの店では、人に読ませる目的で書いたのではない「本当の日記」を売っている。

小蔵屋を営むお草は、新聞記者の萩尾の取材を手伝って以来、萩尾と、彼のライフワークである民俗学の師匠・勅使河原、その娘のミナホのことが気にかかっている。

「働くのはキライ」だけど、この賑やかなキッチンで働くのは悪くないかも? 新卒で入った会社を1年で辞め、無気力に過ごしていた28歳の米田亜美。

あの世とこの世の橋渡しを担う登天郵便局には死者が残して行く手紙や、 生者の書いた届けられない手紙がたどり着く。

浅草の一角で、町並みに溶け込むかのように佇む栗丸堂。最近店を継いだ若い主人の名は栗田仁という。

杜の都、仙台で暮らす村田カエデ27歳。ぽっちゃり体型の優しい彼氏あり。

たそがれ探偵社に持ち込まれた今回の依頼は、「友達の影が突然変わった」というもの。

高校二年生になった正太郎。

父・育雄が故郷の村長に当選し、中学二年生の奈央はこよみ村に移り住む。村には秘密の書「予言暦」があるという。

不思議なモノ、コトが生息するこよみ村。村長の娘・湯木奈央とボーイフレンドの溝江麒麟は今日も怪事件に首を突っ込む。

日本最古の神社の一つ、奈良・大神神社近くの河原で高校生が殺害された。

過去と未来の、どちらにお泊まりですか? 北日本のとある都市でひっそりと営業する『はなぞのホテル』。

地方都市のしがない学芸員として働く手島沙良は、仕事の途中で体長15センチの謎の小さなおじさんを発見する。

左大臣の姫が、何者かによって腹を食い破られ、路傍でこと切れていた。

会社員のフクミは、姉の舞子から父が心臓発作で入院したとの報せを受ける。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

大正情緒を引きずる昭和6年、1人の強欲成金が顔を赤いペンキで塗られた異様な死体となって発見された。

流行らない遠海神社の神さまは、自分の食い扶持を稼ぐため、人間の格好をして働いている。

小説家の端くれ・緒方司貴のもとに遠野から謎の宅配便が届いた。

杜の都、仙台にはかわいくてお天気屋な幽霊がいる。永遠の十七歳(なぜなら死んでいるから)お鈴さんである。

『捜さないでください。ごめんなさい。

伯爵家の次男坊である黛望（まゆずみ・のぞみ）は、報酬を取らずに探偵を請け負う酔狂な男。

空襲で市街の九割が焼けた青森。闇市を仕切る香具師の親分、江藤家の双子の令嬢が、惚れた男のため「魔法使ひ」に近づいた。

紅染まる遠野に恋の季節が訪れる! 座敷童子コンビが贈る平成あやかし譚。 季節は秋。

若だんな、そんなに頑張ってだいじょうぶ?両国を仕切る親分の提案で、大店の跡取り息子三人が盛り場での稼ぎを競うことに。

北日本のとある地方都市の一角に建つ、時間旅行者しか泊まることのできないなぞのホテル、「はなぞのホテル」。

中学3年生の滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。

「薫物御前は、良くねえ女だった。俺が見た訳じゃねえよ。

“新潟市一家溶解事件”そして謎めいた“手記”―。

「江戸が終わって20年。

妖怪の集まるところに笑顔あり！　笑って泣ける、平成あやかし譚―― 作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘」。

書店員がその年一番売りたい本を選ぶ書店大賞。今夜はその授賞式。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

中学生の弟・拓を養うため、元大物政治家・大堂剛の事務所で事務員として働く佐倉聖は大学三年生。

明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子店を開いた。

誰もがみんな、心に願いを秘めている。空を飛んでみたくて、妖になりたいという変わり者。

にぎやかなキャラクター達の織りなす楽しさ、軽妙さに加え、恐ろしい妖の要素で背筋がぞくっともさせられる、「明治・妖モダン」シリーズ絶好調の第2弾! 明治21年の東京・銀座。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。

久瀬学が嫌な胸騒ぎを覚えたその日、一人暮らし先のマンションにかつての親友で、三角関係のもつれから気まずい別れをしたままの金森信治が五歳のタケルを連れてやって来る。

どうかこの夜を恐れないでほしい。