たましくる
- イタコ千歳のあやかし事件帖 (2)
- 事件帖 (68)
- 超常現象 (33)
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イタコで未亡人の若いお姉さんと、ひょんなことで知り合ったもそっと年上のお姉さんコンビの、 推理ミステリ短編集。 一つ一つの話はそんなに長くなく読みやすい。たまに現地の雑学なんかもでてきて、 情景描写も、特に一話が哀愁感じました。 女性二人が主役なので、百合かな?と期待したら、特にそういう描写はなかったです。 東川先生のライオンシリーズの時も思いましたが、別に女性コンビだからって、 ターゲット層をより広くとるためには(?)、 作者さんが好きでもない限り、百合は望めない感じでしょうか。 主人公の片方がイタコさんなので、若干幻想的描写がありますが、 基本的に、犯行方法や、推理の過程には、水を差しません。 ちょっとした気づきのきっかけになったり、ドラマ性をいい意味で若干感傷的にしたりするくらいな印象。 女性の生きづらさにスポットが当たってる感じなので、 例えば、第二話(便宜上)で、妻に不人情な事を言った夫を、 主人公の片方がぶっ飛ばす描写等は爽快で、 その話でゲストヒロインのある方が、その主人公にお礼を言った際は、 自分はすぐ何に対してのお礼が予想ついて、当たってました。 その描写は良かったんですが。 その一方で、不人情夫をぶっとばした同じ女性主人公が、 その話の、また別なゲストヒロインのある行為を責めたのは、 少しもやっとしました。 その存在をどうするかは、その存在を内包している人が、決めるしかないし、 決めるべきだと思います。 そこは他人がとやかく良心をふりかざして責めるべきではない。 その存在を、当人が、良く向き合える自信がない場合や、環境、日本の社会制度等、 様々な側面から、一概に、ある選択をした女性を、まさに、ほかでもないその選択行為を免罪符にして、 その選択をした女性を責めるというのは、一方的。 じゃあ、他人が、その命の責任を負えるのかっていう。 その命を、私が最後まで責任見る、(経済的バックアップも含め)って人でもない限り、 他人が正義感ふりかざして、その命が可哀そうとか知った風言うべきではない。 そこだけ気になったので星3で。 | ||||
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私が初めて読んだ堀川アサコ作品です。この作品で堀川アサコさんのファンになり、ほとんどの著書を読むようになりました。 昭和6年の弘前が舞台。当時の時代風景や情緒を味わえる作品です。 殺人事件を扱いますが、幻想的な事象も絡み、独特な雰囲気になっています。 戦前は貧困による子殺しや人身売買が行われていた時代でした。この作品はそうした時代背景を取り入れています。ともすれば暗くなりがちな設定ですが、19歳の千歳の明るさや6歳の安子の愛らしさにより作品に透明感を持たせています。 (主な登場人物) 千歳:名家の末娘、盲目のイタコ、未亡人、安子の父方の叔母、19歳 幸代:安子の母方の叔母、27歳 安子:母を亡くした女の子、6歳 (目次) 第一話 魂来る(たましくる) 第二話 ウブメ 第三話 インソムニア *押し入れの中 第四話 紅蓮 | ||||
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堀川さん初読だった「これはこの世のことならず」の前作にあたります 登場人物の詳しい背景が描かれているので、やはり本作を先に読んでおいたほうが良かったみたいです 特に、千歳の世話をしている幸代と彼女の双子の姉(故人)に関しては、これほど悲惨な体験をしていたとは… 幸代たちに限らず本書に出てくる女性)は、老いも若きも同じ様に、貧しい暮らしの中でどうにもならない恋に苦しんだり、『家』というものにがんじがらめにされたりして、深い深い哀しみと恨みの中で命を落としていきます それでも、この物語がそれほど暗く哀しい終わり方をしないのは、千歳の論理的な物の見方、考え方と東北・青森の自然や人情が随所に散りばめられているからでしょうか 「みちのく」だからこそ描けるイタコ千歳の物語世界です | ||||
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基本、読みやすいものしか読みません。私の読み物の評価はきわめて偏っています。 この読み物は、ちょっと暗い感触のオカルトが若干入っていて推理もの、これはひょっとしたらおもしろいのではと思い購入したのですが、私には読みにくかった。 作品としてはちょっと無い趣向の、おもしろいものだろうと思います。合う人にはおもしろく読めると思います。 | ||||
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大変に奇妙な磁力を持った小説です。 奇妙というのは、こういうことです。 この小説、読んでいて、つっこみどころ満載なんですね。 例えば、「イタコ千歳のあやかし事件帖」というタイトルであるにもかかわらず、千歳がさっぱり主人公らしくない。地味で、目立たない。むしろ幸代のほうが、よっぽど主人公らしい。 あるいは、オカルトに対するスタンスが、作品によってぶれている印象をおぼえる、とか。 そういったことに、首をかしげながら読んでいて、普通なら、つまらないと感じるはずなのに、なぜかおもしろいんですね、これが。 たぶん、その理由のひとつが、文章の魅力かな、と思います。 きれいな文章で、人によって好みはあるでしょうが、私個人の波長にあっていて、心地よいのです。 熱烈に次が読みたいとは思いませんが、たまたま手にしたらたぶん読むだろうな、という気持ちです。 | ||||
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