たましくる



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初公開日(参考)2009年10月
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長編小説

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たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)

2011年05月28日 たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)

流行歌を血で書きなぐり、情夫と共に無理心中を遂げた双子の姉。残された姪を預けるため、帝都東京より青森弘前を訪れた幸代は、市松人形のように長い髪を垂らす美しいイタコ、千歳と出会う。姉の死の真相を探ろうと、幸代は降霊を頼むが…。超常現象を論理的に推理する千歳と、幽霊の声を聞いてしまう幸代のコンビが、猟奇的な事件に挑む傑作オカルティック・ミステリ。 (「BOOK」データベースより)




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たましくるの総合評価:8.00/10点レビュー 11件。Bランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.11:
(3pt)

ファンタジー要素もあるが、ミステリとしてアンフェアではないです

イタコで未亡人の若いお姉さんと、ひょんなことで知り合ったもそっと年上のお姉さんコンビの、
推理ミステリ短編集。

一つ一つの話はそんなに長くなく読みやすい。たまに現地の雑学なんかもでてきて、
情景描写も、特に一話が哀愁感じました。
女性二人が主役なので、百合かな?と期待したら、特にそういう描写はなかったです。
東川先生のライオンシリーズの時も思いましたが、別に女性コンビだからって、
ターゲット層をより広くとるためには(?)、
作者さんが好きでもない限り、百合は望めない感じでしょうか。
主人公の片方がイタコさんなので、若干幻想的描写がありますが、
基本的に、犯行方法や、推理の過程には、水を差しません。
ちょっとした気づきのきっかけになったり、ドラマ性をいい意味で若干感傷的にしたりするくらいな印象。

女性の生きづらさにスポットが当たってる感じなので、
例えば、第二話(便宜上)で、妻に不人情な事を言った夫を、
主人公の片方がぶっ飛ばす描写等は爽快で、
その話でゲストヒロインのある方が、その主人公にお礼を言った際は、
自分はすぐ何に対してのお礼が予想ついて、当たってました。
その描写は良かったんですが。

その一方で、不人情夫をぶっとばした同じ女性主人公が、
その話の、また別なゲストヒロインのある行為を責めたのは、
少しもやっとしました。
その存在をどうするかは、その存在を内包している人が、決めるしかないし、
決めるべきだと思います。
そこは他人がとやかく良心をふりかざして責めるべきではない。
その存在を、当人が、良く向き合える自信がない場合や、環境、日本の社会制度等、
様々な側面から、一概に、ある選択をした女性を、まさに、ほかでもないその選択行為を免罪符にして、
その選択をした女性を責めるというのは、一方的。
じゃあ、他人が、その命の責任を負えるのかっていう。
その命を、私が最後まで責任見る、(経済的バックアップも含め)って人でもない限り、
他人が正義感ふりかざして、その命が可哀そうとか知った風言うべきではない。
そこだけ気になったので星3で。
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No.10:
(5pt)

千歳と幸代の事件帖

私が初めて読んだ堀川アサコ作品です。この作品で堀川アサコさんのファンになり、ほとんどの著書を読むようになりました。

昭和6年の弘前が舞台。当時の時代風景や情緒を味わえる作品です。
殺人事件を扱いますが、幻想的な事象も絡み、独特な雰囲気になっています。

戦前は貧困による子殺しや人身売買が行われていた時代でした。この作品はそうした時代背景を取り入れています。ともすれば暗くなりがちな設定ですが、19歳の千歳の明るさや6歳の安子の愛らしさにより作品に透明感を持たせています。

(主な登場人物)
千歳:名家の末娘、盲目のイタコ、未亡人、安子の父方の叔母、19歳
幸代:安子の母方の叔母、27歳
安子:母を亡くした女の子、6歳

(目次)
第一話 魂来る(たましくる)
第二話 ウブメ
第三話 インソムニア
*押し入れの中
第四話 紅蓮
たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)より
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No.9:
(3pt)

読後感が心地よい

堀川さん初読だった「これはこの世のことならず」の前作にあたります
登場人物の詳しい背景が描かれているので、やはり本作を先に読んでおいたほうが良かったみたいです
特に、千歳の世話をしている幸代と彼女の双子の姉(故人)に関しては、これほど悲惨な体験をしていたとは…
幸代たちに限らず本書に出てくる女性)は、老いも若きも同じ様に、貧しい暮らしの中でどうにもならない恋に苦しんだり、『家』というものにがんじがらめにされたりして、深い深い哀しみと恨みの中で命を落としていきます
それでも、この物語がそれほど暗く哀しい終わり方をしないのは、千歳の論理的な物の見方、考え方と東北・青森の自然や人情が随所に散りばめられているからでしょうか
「みちのく」だからこそ描けるイタコ千歳の物語世界です
たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)より
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No.8:
(3pt)

読み物の評価はX

基本、読みやすいものしか読みません。私の読み物の評価はきわめて偏っています。

この読み物は、ちょっと暗い感触のオカルトが若干入っていて推理もの、これはひょっとしたらおもしろいのではと思い購入したのですが、私には読みにくかった。
作品としてはちょっと無い趣向の、おもしろいものだろうと思います。合う人にはおもしろく読めると思います。
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No.7:
(4pt)

奇妙な磁力

大変に奇妙な磁力を持った小説です。

奇妙というのは、こういうことです。
この小説、読んでいて、つっこみどころ満載なんですね。
例えば、「イタコ千歳のあやかし事件帖」というタイトルであるにもかかわらず、千歳がさっぱり主人公らしくない。地味で、目立たない。むしろ幸代のほうが、よっぽど主人公らしい。
あるいは、オカルトに対するスタンスが、作品によってぶれている印象をおぼえる、とか。
そういったことに、首をかしげながら読んでいて、普通なら、つまらないと感じるはずなのに、なぜかおもしろいんですね、これが。

たぶん、その理由のひとつが、文章の魅力かな、と思います。
きれいな文章で、人によって好みはあるでしょうが、私個人の波長にあっていて、心地よいのです。

熱烈に次が読みたいとは思いませんが、たまたま手にしたらたぶん読むだろうな、という気持ちです。
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