若き医師・一ノ瀬希世は、伊豆諸島の小さな島の診療所に赴任してきた。人口四百人弱の同地には、健康増進運動が浸透していた。

発症まで、あとわずか!検疫官・西條亜矢は、新感染症の蔓延を阻止できるか!?アフリカに取材へ出かけた老ジャーナリスト・葛木が、帰国直後に姿を消した。

人は誰のために生き、誰のために死ぬのか―。交通事故で意識不明になった三島耕一の自宅から見つかった尊厳死の要望書。

心臓外科医・佐藤基樹が失踪した。自らがドナーになると約束した、肝臓移植手術を控える息子を残して。

自分が探し出した医療品の原料のせいで、研究員が死んだ疑いのあることを知った直美は、その感染源を探ろうとする。

結婚を目前に控え、事故で失明した菜穂子は、人体実験であることを知りつつも、人工眼を埋め込む。

農村風景が未だ残る関東のとある市の幼稚園で食中毒事件が起きた。

父親が急逝してやむなく実家の医院を引き継いだ成田真澄は、中央から田舎の町医者に転じた未練に悶々とする中、従妹が原因不明の病に倒れ、治療方法も分からぬまま死に至らせてしまう。

医療ミステリー第一人者仙川環初の連作小説 医療ミステリーの第一人者である仙川環氏の初となる短編連作小説が登場！『STORYBOX』誌で連載した同名作品7話と、連載では読めなかった文庫書き下ろしの最終章を加えた新しい試みの作品。

マラリア、狂犬病、鳥インフルエンザ―― 海外から襲いくる感染症に、検疫官・西條亜矢が体を張って立ち向かう。

天使の卵か悪魔の卵か…。吉祥寺にある有名自然食品店で売られていた卵は、極上の卵『極卵』という名前で人気の商品だった。

関西の山奥の集落で、突如発生した強毒性の鳥インフルエンザ。

フリーライターの深沢岬は、仕事の依頼で待ち合わせたホテルのロビーで、ベビーカーに乗った赤ん坊を目の前にしていた。

「脳卒中は手術をするな!」を提唱してマスコミの寵児となった脳神経外科医香山和之進。

無職の三十歳青年に突然持ちかけられた年収一千万円のおいしい仕事。「やったぜ」と思うのは早かった。

怒濤のどんでん返し、一気読み注意!! 強盗犯により密室と化す病院。

二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。

自らの体の異常を知った真柴は、以前受けた治験に疑いを抱く。

曙医科大学が開発した認知症治療薬DB‐1は、同大付属病院が実施した臨床研究で画期的な成果を上げた。

国内二例目の赤ちゃんポストで張り込んでいた新聞記者・長谷部友美が目撃したのは、嬰児を抱いた石葉宏子の姿だった。

「突然発症して、身体の中を嵐のように暴れまわる」――致死率100パーセントの殺人ウイルス《鬼嵐》が発生した! 感染症医の及川夏未は東京の大学病院での研究者生活に挫折し、離婚を経て、実家のクリニックを手伝うために北関東の町に戻ってきていた。

大日本新聞初のMBA取得者として鳴り物入社した麻倉智子。

正式に探偵社に入社した井上雅也。だが、地味な仕事続きで不満気味。

刑務所にぶちこんでやりたい―。人気プロ野球選手が膝の手術を担当した名医を刑事告発。

第16回(2018年度)『このミステリーがすごい! 大賞』優秀賞受賞作が、文庫版で登場! トマトが枯死してしまう疫病が九州で流行し、調査に乗り出した植物病理学者・安藤仁。

医療ミステリの注目作家が贈る、心温まる新感覚医療小説! 駆け出しのWEBデザイナー、明野花菜。

青島医師の前にさらなる難しい患者が登場! ベストセラー『処方箋のないクリニック』待望の第2弾。

〜さびれた町の救世主は何と！？／熱血！町おこし。

代理母は聖母なのか!?医学界最大のタブーにベストセラー『感染』の著者が敢然と挑む傑作サスペンス。

東京直下型巨大地震が、世界大恐慌を起こす。

リベンジポルノの相談が大学院生の綾子から村野ら支援課に持ち込まれた。

創陵大学准教授の菅井は患者の黒い肉腫に啞然とした。

タイムリミットは6時間。

深山あきらの実家が営むレストランから突然シェフが退職。さらに家賃の値上げとピンチが襲う。

弱毒性豚インフルエンザが初めてフェーズ4を突破したあと、世界は強毒性H5N1型鳥インフルエンザの本格的な流行に脅えていた。

“嫁”の介護に不満を持つ老人(「寝たきりの殺意」)。豊胸手術に失敗した、不運続きの女(「シリコン」)。

『感染』で第1回小学館文庫小説賞を受賞。医療ミステリーの第一人者仙川環が贈る新境地。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

完全黙秘の容疑者。その背景には何が? 後山の指令で、長く完全黙秘を続ける男を取り調べることになった大友。

匿名の通報により、中央消防署・救急隊長真田が現場へ急行すると、そこには業務用冷蔵庫に監禁され、憔悴しきった少女の姿があった。

現役の医師でもあり作家でもある著者が、満を持して取り組んだ 「悪い医者とは?」を問いかける感動の医療長編小説。

末期癌を宣告された医師・岬雄貴は、酒浸りの日々を送っていた。

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。傍には引き裂かれたジュラルミン製トランクの破片。

見えない「魔弾」を放ったのは、誰か。 西東京市にある廃病院で、看護師が転落死した。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。

悲哀にみちた人間ドラマ。温かな余韻が残るラスト。

若き女医・識名愛衣は不思議な出会いに導かれ、人智を超える事件と難病に挑む。

ヘルペスウイルスの研究をしていた大学教授の首なし死体が発見された。

元陸自のパイロット・新居見充は平成南海トラフ大地震で家族を亡くした喪失感とともに生きていた。

1963年、五輪前夜に人知れず計画されたクーデター。2013年、警察を翻弄する連続毒ガス事件。

廣瀬知剛は、政治家も利用する大病院で働く警視庁公安OB。

平凡な郊外の町に、災いは舞い降りた。熱に浮かされ、痙攣を起こしながら倒れる住民が続出、日本脳炎と診断された。

驚愕のどんでん返し手術室での不可解な死。次々と殺される教授選の候補者たち。

京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。