告白
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初版刊行(参考)
種別
長編
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44回
読書済み登録回数
595回
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あらすじ
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評判
告白の評価:
7.14/10点 レビュー 36件。 A ランク
告白の総合評価:
7.28/10点 レビュー 971件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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終業式の日、担任の女教師はクラスの生徒たちに告白します。娘を殺されたこと。そして娘を殺したのは、この生徒であること――。
本作は、すべて登場人物の独白、あるいは日記や手紙により描写されているのが特徴です。視点人物による絶望や怒りなどがダイレクトに伝わり、とても読みやすいです。出版された当時、中高生の人気を集めたのは、この圧倒的に読みやすい文章と巧みな構成、そして罪人への制裁という大義名分の基、いじめを行ってしまうという危険性が、共感を呼んだのでしょう。
第一章で、娘を殺した生徒である犯人二人を告発します。第二章で、後任の教師がやってきて、事態は最悪な方向へ進み、第三章で、悲劇が起こります。そして、悲劇を起こした人物の心情の吐露が、続く第四章で行われ、、、というふうに、読者は一度読み始めたらページを捲る手が止まりません。
なぜ、こうも最悪な事態が連鎖してしまうのか、さりげなく謎が回収され、とても力作でした。
私はイヤミスはあまり読んだことがないですが、本書はトップクラスの後味の悪さを誇る作品だと思います。告白というタイトルから安易な青春恋愛小説と侮っていると、痛い目をみます。
未成年者の犯罪に対する提起も行われており、興味深かったです。犯人Aは救いようがないとしても、私は個人的に犯人Bに同情してしまいました。本来なら心優しく素直な性格。けれど臆病さと劣等感という短所が災いし、道を誤ってしまいます。なにもここまで、容赦のない仕打ちをしなくていいじゃないかと同情するほど、彼は人生のどん底に落ちてしまうのです。
私は、女教師の性格に共感を持てませんでした。単純に、娘を殺され鬼となったとは解釈できません。自分の受け持つクラスの生徒より娘が大事と、安易に秤にかけて告白していることから推測するに、極論、娘一人と生徒三十人どちらを選べと言われたら、きっとこの教師は、娘を躊躇なく選ぶのでしょう。その身勝手さが透けて、人間性に欠き、共感できなかったです。その証拠に、最後のシーン、いかに娘を殺され感情が麻痺していたとしても、無関係な多くの人を巻き添えにする方法をとっていることや、復讐に無関係な一人の生徒の死に、あまり後悔してないことから察せられます。
なので、教師に対する共感は覚えづらく、いかに罪人が人生を転落していくかという同人誌的内容となってしまったのがマイナスです。
ですが、最初に挙げたように読みやすい文章、巧みな構成を評価して☆7にしました。