夏、19歳の肖像

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初版刊行(参考)
種別
長編
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3,498回
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5
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25
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あらすじ

2005年04月30日 夏、19歳の肖像 (文春文庫)

バイク事故で入院中の青年が、病室の窓から目撃した「谷間の家」の恐るべき光景!ひそかに想いをよせる憧れの女性は、父親を刺殺し工事現場に埋めたのか?退院後、青年はある行動を開始する―。青春の苦い彷徨、その果てに待ち受ける衝撃の結末!青春ミステリー不朽の名作が、著者全面改稿のもと新装版として甦る。(「BOOK」データベースより)

評判

夏、19歳の肖像の評価:

8.00/10点 レビュー 3件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

夏、19歳の肖像の総合評価:

8.00/10点 レビュー 17件。

感想一覧

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Amazonレビュー

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No.14
(5pt)

読み進めるほどに、『良いなあ、この作品、好きだなぁ』と思わず声を発してしまう

『確率2/2の死』と、『サテンのマーメイド』・『夏、19歳の肖像』の3作は、出版社にホテルに缶詰にさせられて書いたらしい。そして、『確率2/2の死』は、1985年9月に光文社文庫書き下ろしで、『サテンのマーメイド』は、同じ1985年9月に集英社からハードカバーで、『夏、19歳の肖像』は、翌月10月文藝春秋社からハードカバーでリリースされている。つまり、島田荘司はこの時期、出版社から新人作家として続々と作品をリリースできるかを試されていたのだ。

『夏、19歳の肖像』は、九段のホテルグランドパレスで書いたらしい。後書きで島田荘司自身が書いているが、若い時にしか書けない書きぶりだ。冒頭の部分だけ、ヒッチコックの作品の影響は確かに感じる。一方で、様々な映画の好き嫌いがはっきり書かれていて、『2001年宇宙の旅』の感想には笑った。

読み進めるほどに、『良いなあ、この作品、好きだなぁ』と思わず声を発してしまう。当時の銀座の風景は、ぼくの青春時代とほぼ重なっていて、出てくる建物の名前まで懐かしい。そして、この作品は、2017年に中国で映画化されている。Amazon Prime Videoにあるようなので、後で観てみようと思う。

何しろ、全く異なるタイプの3つの作品をほぼ同時に完成させた島田荘司の地肩の強さは相当なものだと思う。読み逃さなくて良かった、と思った。
夏、19歳の肖像 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 夏、19歳の肖像 (文春文庫)より
4167480026
No.13
(5pt)

読み進めるほどに、『良いなあ、この作品、好きだなぁ』と思わず声を発してしまう

『確率2/2の死』と、『サテンのマーメイド』・『夏、19歳の肖像』の3作は、出版社にホテルに缶詰にさせられて書いたらしい。そして、『確率2/2の死』は、1985年9月に光文社文庫書き下ろしで、『サテンのマーメイド』は、同じ1985年9月に集英社からハードカバーで、『夏、19歳の肖像』は、翌月10月文藝春秋社からハードカバーでリリースされている。つまり、島田荘司はこの時期、出版社から新人作家として続々と作品をリリースできるかを試されていたのだ。

『夏、19歳の肖像』は、九段のホテルグランドパレスで書いたらしい。後書きで島田荘司自身が書いているが、若い時にしか書けない書きぶりだ。冒頭の部分だけ、ヒッチコックの作品の影響は確かに感じる。一方で、様々な映画の好き嫌いがはっきり書かれていて、『2001年宇宙の旅』の感想には笑った。

読み進めるほどに、『良いなあ、この作品、好きだなぁ』と思わず声を発してしまう。当時の銀座の風景は、ぼくの青春時代とほぼ重なっていて、出てくる建物の名前まで懐かしい。そして、この作品は、2017年に中国で映画化されている。Amazon Prime Videoにあるようなので、後で観てみようと思う。

何しろ、全く異なるタイプの3つの作品をほぼ同時に完成させた島田荘司の地肩の強さは相当なものだと思う。読み逃さなくて良かった、と思った。
夏、19歳の肖像 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 夏、19歳の肖像 (文春文庫)より
4167480018
No.12
(5pt)

読み進めるほどに、『良いなあ、この作品、好きだなぁ』と思わず声を発してしまう

『確率2/2の死』と、『サテンのマーメイド』・『夏、19歳の肖像』の3作は、出版社にホテルに缶詰にさせられて書いたらしい。そして、『確率2/2の死』は、1985年9月に光文社文庫書き下ろしで、『サテンのマーメイド』は、同じ1985年9月に集英社からハードカバーで、『夏、19歳の肖像』は、翌月10月文藝春秋社からハードカバーでリリースされている。つまり、島田荘司はこの時期、出版社から新人作家として続々と作品をリリースできるかを試されていたのだ。

『夏、19歳の肖像』は、九段のホテルグランドパレスで書いたらしい。後書きで島田荘司自身が書いているが、若い時にしか書けない書きぶりだ。冒頭の部分だけ、ヒッチコックの作品の影響は確かに感じる。一方で、様々な映画の好き嫌いがはっきり書かれていて、『2001年宇宙の旅』の感想には笑った。

読み進めるほどに、『良いなあ、この作品、好きだなぁ』と思わず声を発してしまう。当時の銀座の風景は、ぼくの青春時代とほぼ重なっていて、出てくる建物の名前まで懐かしい。そして、この作品は、2017年に中国で映画化されている。Amazon Prime Videoにあるようなので、後で観てみようと思う。

何しろ、全く異なるタイプの3つの作品をほぼ同時に完成させた島田荘司の地肩の強さは相当なものだと思う。読み逃さなくて良かった、と思った。
夏、19歳の肖像 (1985年) Amazon書評・レビュー: 夏、19歳の肖像 (1985年)より
B000J6RWO2
No.11
(5pt)

読み進めるほどに、『良いなあ、この作品、好きだなぁ』と思わず声を発してしまう

『確率2/2の死』と、『サテンのマーメイド』・『夏、19歳の肖像』の3作は、出版社にホテルに缶詰にさせられて書いたらしい。そして、『確率2/2の死』は、1985年9月に光文社文庫書き下ろしで、『サテンのマーメイド』は、同じ1985年9月に集英社からハードカバーで、『夏、19歳の肖像』は、翌月10月文藝春秋社からハードカバーでリリースされている。つまり、島田荘司はこの時期、出版社から新人作家として続々と作品をリリースできるかを試されていたのだ。

『夏、19歳の肖像』は、九段のホテルグランドパレスで書いたらしい。後書きで島田荘司自身が書いているが、若い時にしか書けない書きぶりだ。冒頭の部分だけ、ヒッチコックの作品の影響は確かに感じる。一方で、様々な映画の好き嫌いがはっきり書かれていて、『2001年宇宙の旅』の感想には笑った。

読み進めるほどに、『良いなあ、この作品、好きだなぁ』と思わず声を発してしまう。当時の銀座の風景は、ぼくの青春時代とほぼ重なっていて、出てくる建物の名前まで懐かしい。そして、この作品は、2017年に中国で映画化されている。Amazon Prime Videoにあるようなので、後で観てみようと思う。

何しろ、全く異なるタイプの3つの作品をほぼ同時に完成させた島田荘司の地肩の強さは相当なものだと思う。読み逃さなくて良かった、と思った。
夏、19歳の肖像 Amazon書評・レビュー: 夏、19歳の肖像より
4163086803
No.10
(4pt)

若くて一途な無償の恋、切ない青春ものです

島田荘司さんのミステリは何冊か読んだことがありましたが、この作品はだいぶ前に映画を見ていたので、推理がメインのミステリではないことはわかっていました。しっかり青春恋愛ものですね。
最初に、主人公が憧れた女性が死体を埋めたかもしれないシーンを目撃するあたりはスリリングで、その真相を追う流れもありますが、次第に主人公の女性に対する思いと2人が知りあってゆく様子がメインになります。
主人公の行動は現在の視点から見ると確かにストーカーっぽいのですが、この小説が書かれたのは1988年、まだ日本人がしっかり肉食系だった頃(笑)。知らない女性に一目惚れして、なんとか彼女と知り合いになりたいと、決してあきらめずにがんばったという見方もできるわけで、その点では主人公の一途さ、積極性をほめてやってもいいと思います。

彼女に対する強烈な思慕、敬愛しすぎて彼女に触れることもできない、その若さと純粋さが痛々しいです。
美しい彼女はいったい何者なのか?彼女は本当に父親を殺したのか?そして異常にも見えるその母親は?主人公が受け取った脅迫メッセージはいったい誰からのものか?そして現れた屈強で凶暴な3人の男たち・・謎が謎を呼び、引き込まれてしまいます。
個人的にはここまではとても魅力的でした。ただ、真相がわかってみると・・・一気に俗世に引きずり下ろされた感じでがっくりきてしまいました。青春と恋のあの透明感がなくなってしまった・・なにか他の結末は考えられなかったんでしょうか。

この作品は主人公が若かった自分を15年後に回想する形で書かれています。若くて純粋でまっすぐで無謀だった自分を、大人になってしまった自分がもう戻ることのできない時代としてなつかしむ、自分が親しんでいたあの建物も、あの風景ももうそこにはない、そんな気持ちがとても切ないです。
たぶん誰もが、20代後半あたりからもうそういう感覚がわかってくるのでは・・。一見普通のおじさんおばさん、おじいさんおばあさんも、このような思い出のひとつやふたつは心の中に秘めているのかもしれません。年を取るのは切ないです。

島田荘司氏ご本人が書いておられるあとがきが興味深いです。文庫の改訂版が出ると決まった時に読み返してみたら、まったく内容をおぼえていなくて、完全な「読書」になってしまったそうです。自分が書いた作品でもそんなことがあるのですね。
そして「相当に下手クソで未熟」だったと猛烈にけなしておられて、ゲラが真っ赤になるほど加筆訂正したということ、現在のものは非常に流麗な文章なので、最初のものがどれくらい下手クソなのか返って読んでみたい気持ちになりました(笑)。
とにかくいい作品だと思います。ほとんど青春文学の領域です。
夏、19歳の肖像 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 夏、19歳の肖像 (文春文庫)より
4167480026

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