薔薇恋
- 虐待 (178)
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渡辺容子の描く小説に登場する女性達の会話は生々しく、リアルである。この小説の主人公・杏子と近所の主婦、友人の会話も生々しく、リアルであり、男性の立場からすれば恐怖すら感じる。 この作品は文庫書き下ろしで、サスペンスでも、ミステリーでもなく、夫からドメスティック・バイオレンスを受けている主人公の杏子が不倫にはまっていくというストーリーである。 これまで読んだ渡辺容子の『左手に告げるなかれ』『無制限』『斃れし者に水を』に比べると、あれれ!どうしたんだ?というのが、本作の感想である。 | ||||
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気になるのは会話の書き方。33歳・専業主婦の女性が 「〜だもの」などという言い方するだろうか?一方不倫相手の加茂の返答も 陳腐なものが多い。 しかし、DVを受けていて、どうしてここまで我慢しちゃうんだろう? 子供がいないんだから、さっさと出て行ってしまえばいいのにと、 ひたすら我慢し、誰にも吐かない杏子の姿を見ているとイライラしてくる。 子供がいないのならとっとと出ていって自立してしまえばいいのに…。 子供がいないからこそ、自分さえ我慢すれば…って心境だったのかな? DV更に、金にもうるさく、レシートと現金をしっかり勘定する旦那。 ちょっとでも誤差が出るとDV…そんな旦那はしっかり浮気している。 こんな思いまでして耐えなきゃいけないの?でも一人でやっていく 自信が杏子にはなかったんだろうな…。 しかし、DVを受けるシーンとか、DV男のコトを考えるだけで 嫌悪感がしてしまう。そういう意味ではあまり読んでて良い気持ちのする小説ではない。 あと、何故、既婚者の男性が既婚者の女性を落とそうとするにあたって 「実は別居してる」などとウソをつく必要があるんだろう? これが独身女性相手なら、そういうウソも仕方ない?かもしれないが、 同じ既婚者同士…別にウソつく必要ないんじゃない? 別居してる、家庭内別居だなんて言う人に限ってしっかり子供作ったりしてるんだから 呆れる。こういうヤツが多い。 (ただ、杏子にとってはそれは特に問題ではなかったが…) ガーデニングのシーンが多々出てくるのでガーデニングがお好きな方には 良いかもしれない。 あんまり良い感じを受ける小説ではなかったな…。 | ||||
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渡辺さんの作品に魅力を感じてきた者だからこそ、厳しい評価を下します。 DV夫に耐える妻が、ガーデニングをきっかけとして不倫を経験し、活き活きとした感情を取り戻す。 枠組みを言えばこの一文なのですが、DV・ガーデニング・不倫の3要素それぞれにおいて深く掘り下げられる事が無く、ご都合主義で尻切れのまま終わってしまった感が強く残りました。 例えば不倫相手。運命的な出会いから魅力的な男性が熱心に迫ってくる訳ですが、それが本当に一本調子。「なぜ惹かれるのか」という根本的な問いはついぞまともに取り沙汰される事無く甘い言葉で満たすだけ。主人公から心離れを起しかける場面においてもその理由は良い子ぶったもの。人間味に欠けるのです。 また三人称作品でありながらDVを起こす夫側の視点にまともに立つ事もなく、主人公側のふにゃふにゃした憶測だけで片づけられています。 いっそ不倫を抜いて「ガーデニングを通して家庭の再生を描く」ものにすればまだ味のあるものだったかもしれません。が、今回は素人くさい不備が目立ったように思いました。 | ||||
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大人の恋愛小説を期待して読んでみましたが正直幻滅です。DVというテーマを取り入れたのは良いと思いますが、偶然のハプニングに頼りすぎる展開と薄っぺらな人物描写のせいで、安っぽい物語になってしまいました。著者はジュニア小説家として活躍されていたようですが、まだ転身しきれていないのではないでしょうか。 | ||||
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こういう物語を読むと、女性作家の素晴らしさをかんじる。女性にしか描けない弱さとか、心理とか、小さな嬉しいこととか、読んでいるととても主人公が愛おしく思ってしまう。夫に虐待を受けている杏子が、家庭のある男に惹かれていくのですが、お互い家庭があっても早く二人が1つにならないかと願ってしまう。でも虐待されていても耐えていることは理解できません。それに杏子はまだ33で、十分若いのではないかと思うけれど。やはりこういう恋の潤いは、人には必要なんだと思う。だからきっと内面も外面も美しいままでいられるのだと思う。もう少しラスト続いて欲しかった。ちょっと納得いかない展開でもあった。でも杏子にとって彼は確かに運命の人だったんだと思う。出会えて良かったね。 | ||||
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