フェティッシュ



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初公開日(参考)2005年10月
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長編小説

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フェティッシュ (コスミック文庫)

2022年04月17日 フェティッシュ (コスミック文庫)

触れられると仮死状態に陥るという特異体質をもつ美少年・クルミ。 葬儀巡りをする老人、潔癖症の看護師、息子を亡くした母親etc. さまざまな事情を抱えた者たちがクルミに魅了され、 その体に触れた結果、無残な姿で死に果ててしまう。 連続殺人犯の正体と目的は……? 妖しくも美しいサスペンス・ミステリー。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

フェティッシュの総合評価:5.20/10点レビュー 10件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

作者の変態性が炸裂

森奈津子シリーズで興味を持って読んだのだが。さすがはあの森奈津子さんを元ネタにしたヒロインを書くだけあって作者自身も視点や思考が変態的すぎる。美少年クルミを取り巻く男女の思考や言動なんてもはやホラー以外の何者でもない。ホラー小説で1番怖いのは殺人事件でも説明のつかない現象でもなく人間の執着心なのだと痛感させられる作品。

ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM
No.1:
(6pt)

フェティッシュの感想

んー、西澤さんにしてはちょっと微妙だったかな。タイツフェチ、手フェチ、女装趣味・・・といろんなフェチの人や人生に絶望した女の人たちが出てきてなぜか男も女もみんな中性的な美少年クルミに惹かれ悲劇的な結末を辿るという最後まで救いがない話。ある意味一番の被害者はクルミだったような気がする。なんかいろんな意味で他人の欲望を押し付けられ可哀想だったしね。

ジャム
RXFFIEA1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8:
(1pt)

「フェティシズム」という要素が謎解きやテーマに何も関連していない

触れられると仮死状態になる美少年・クルミと、そんな彼に魅せられて運命を狂わせてしまう各登場人物たちを巡るサスペンスミステリー。

…のはずなのだが、本格的な謎解き要素や西澤氏らしいロジカルでアクロバティックなドンデン返しは無し。

まず、各登場人物の陰鬱な背景描写がダラダラと長いのでストーリー展開のテンポが悪い。しかも章ごとに人物の視点が変わり、話が「ぶつ切り」になるので余計に冗長に感じる。さらに各人物同士には「クルミに魅了された」という事以外に直接的な接点が無く、これらの人物が揃っていなくては成立しないシナリオ構成上の必然性が見当たらない。かと言って各人物の人間ドラマが濃厚かと言えばそんな事もない。

また、事件を追う刑事が「手フェチ」で「女装癖」があるとか、被害者の一人が彼の小学生時代の新任教師だったといった設定も無意味で、基本的に本作の事件とは何も関係が無い。

と言うより、他の登場人物のフェチ要素もすべてが中途半端な扱いで、タイトルにまでなっている「フェティシズム」という要素がストーリーやテーマと有機的に関連していない。各人物の性癖や過去話が「事件解決やテーマの訴求」に重要な意味を持っていなくてはならないはずなのに、伏線らしい伏線も無く、何が言いたいのかのテーマすらも見当たらない。登場人物の中には特にフェチじゃない人物もいて、何のために「フェティシズム」を前面に押し出しているのかよく分からない。

さらに、ある人物の「狂気の背景」を含めた「人物像」が何ひとつ語られないので、何故、あんな手間を掛けてまであんな事をやっているのか納得できず仕舞い。

しかも終わり方に救い様が無いのに尻切れで、無理やり悲劇的なオチにしただけといった印象。急に梯子を外された気分で、読後感が悪い。西澤氏のファンだけど、残念ながらこれは個人的に駄作と言うしかない。
フェティッシュ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:フェティッシュ (集英社文庫)より
4087463605
No.7:
(2pt)

「フェティシズム」という要素が謎解きやテーマに何も関連していない

<触れられると仮死状態になる美少年・クルミと、そんな彼に魅せられて運命を狂わせてしまう各登場人物たちを巡るサスペンスミステリー>

…との事だが、ジャンル的にはミステリーではなくサイコサスペンス。本格的な謎解き要素や西澤氏らしいアクロバティックなドンデン返しは期待しない方が良いかと。

読み始めて気になったのが、各キャラの陰鬱な背景描写がダラダラと長く、ストーリー展開のテンポが悪い事。しかも章ごとに人物の視点がコロコロ変わり、話がいちいち「ぶつ切り」になるので余計に冗長に感じる。さらに、その被害者同士には「クルミに魅了された者」という以外の接点が無く、これらの被害者たちがパズルのピースとして揃っていなくてはならない「必然性」が何も見当たらない(この中の誰かが最初から居なくてもストーリー展開やオチには何ら問題が生じないという事)。

それに加えて本質的な問題点として、タイトルにまでなっている「フェティシズム」という要素がテーマや謎解きと何も有機的に関連していない事が挙げられる。各人物の性癖が「事件解決やテーマの訴求」に伏線として重要な意味を持っているならともかく、そうした要素がほとんど見当たらないので、何のために「フェティシズム」を推しているのか、さっぱり分からない。

他にも、事件を追う刑事が「手フェチ」で「女装癖」があるとか、被害者の一人が彼の小学生時代の新任教師だったといった設定も無意味で、本作の事件と何も関係ない要素が多すぎる(最近の西澤氏の作品にはこういう「思わせ振りなだけで無意味な設定」が多い気がする)。

結局、「誰がこんなコトやってんの?」というフーダニットのみの謎でありながら、あの人物の「狂気の背景」を含めた「人物像」が何ひとつ語られないので、何故あんな手間やリスクを掛けてまでこんな事をやっているのかという部分において納得も感情移入も出来ず仕舞い。

しかも終わり方に救い様が無いのに尻切れトンボで、無理やり悲劇的なオチにしただけといった印象。急に梯子を外された気分で、読後感が悪い。西澤氏のファンだけど、残念ながらこれは受け入れられない。
フェティッシュ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:フェティッシュ (集英社文庫)より
4087463605
No.6:
(1pt)

「フェティシズム」という要素が謎解きやテーマに何も関連していない

< 触れられると仮死状態になる美少年・クルミに魅せられて運命を狂わせてしまう登場人物たちを巡るサスペンスミステリー >

…との事だが、ジャンル的にはミステリーではなくサイコサスペンス。西澤氏らしい謎解き要素やドンデン返しは期待しない方が良いかと。

まず気になったのが、各キャラの陰鬱な背景描写がダラダラと長く、ストーリー展開のテンポが悪い点。しかも章ごとに人物の視点がコロコロ変わり、話がいちいち「ぶつ切り」になるので余計に冗長に感じられた。さらにその被害者同士には「クルミに魅了された者」という以外の接点が無く、これらの被害者たちがパズルのピースとして揃っていなくてはならない必然性が何も見当たらない。

それに加えて、タイトルにまでなっている「フェティシズム」という要素がテーマや謎解きと何も有機的に関連していない。各人物の性癖が「謎解きやテーマの訴求」に重要な意味を持っているならともかく、そうした要素がほとんど無いので、何のために「フェティシズム」をこんなに推しているのか、さっぱり分からない。他にも、事件を追う刑事まで「手フェチ」で「女装癖」があるとか、被害者の一人が彼の「小学生時代の新任教師」だったといった設定なども無意味で、本作の事件と何も関係ない要素が多すぎる。

結局、「誰がこんなコトやってんの?」という謎に加え、あの人物の「狂気の背景」を含めた人物像が何も描かれないので、何故、あんな手間やリスクを掛けてまでこんな事をやっているのか、という動機の部分においても意味が分からず仕舞い。

しかも救いが無いのに尻切れトンボなラスト。唐突に梯子を外されて「え?終わり?」という感じ。無理やり悲劇的なオチにしただけといった印象で、結局「何が言いたかったのか」、「何を見せたかったのか」が不明瞭すぎる。西澤氏のファンだけど、個人的にこれは一番の駄作でした。
フェティッシュ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:フェティッシュ (集英社文庫)より
4087463605
No.5:
(1pt)

「フェティシズム」という要素が謎解きやテーマに何も関連していない

< 触れられると仮死状態になる美少年・クルミに魅せられて運命を狂わせてしまう登場人物たちを巡るサスペンスミステリー >

…との事ですが、ジャンル的にはミステリーではなくサイコサスペンス?当たり外れの激しい西澤氏の作品の中でもこれは外れの部類。本格ミステリーらしい謎解き要素や意外なドンデン返しなどは期待しない方が良いかと…。

まず読み始めてすぐ気になったのが、各キャラの陰鬱な背景描写がダラダラと長く、ストーリー展開のテンポが悪い点。しかも章ごとに人物の視点がコロコロ変わり、話がいちいち「ぶつ切り」になるので余計に冗長に感じられた。さらにその被害者同士には「クルミに魅了された者」という以外の接点が無く、これらの被害者たちがパズルのピースとして揃っていなくてはならない「必然性」が何も見当たらない。

それに加えて、タイトルにまでなっている「フェティシズム」というテーマ要素がストーリー展開において何も有機的に関連してこない。各人物の「性癖」が「謎解きやテーマの訴求」に重要な意味を持っているならともかく、そうした要素がほとんど無く、何のために「フェティシズム」をこんなに推しているのかよく分からない。他にも事件を追う刑事まで「手フェチ」で「女装癖」があり、被害者の一人が彼の「小学生時代の新任教師」だったといった設定なども無意味で、本作の事件と何も関係ない要素が多すぎる(要するに、この刑事にしても彼がそういう性癖持ちでなくても別にストーリー展開に何も関係ないという事)。

結局、「誰がこんなコトやってんの?」というフーダニットの謎に加え、ある人物の「狂気の背景」を含めた人物像が何も描かれないので、「なんであんな手間やリスクを掛けてまでこんなコトやってんの?」、というホワイダニットの動機部分においても意味が分からず仕舞い。

しかもラストに救いが無いのに尻切れトンボな終わり方。唐突に梯子を外されて「え?終わり?」という感じ。無理やり悲劇的なオチにしただけといった印象で、これまた「そうなるべき必然性」がない。結局「何が言いたかったのか」、「何を見せたかったのか」が不明瞭なまま。

PS:きちんと「低評価の理由」を書いてあるにも関わらず「いいえ」票を入れる人は、ちゃんとコメ欄に理由を書きましょう。理由の無い「いいえ」投票はリセットさせて頂きます。
フェティッシュ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:フェティッシュ (集英社文庫)より
4087463605
No.4:
(4pt)

あえてハマル、快感。

さすが、西澤ワールド。
それぞれ別の人物からの目線で書かれた短篇のような小説が、ある軸を起点にぞろりとつながる。
中心にいるはずのクルミという美少年が、悪い奴ではなくてむしろ弱いのが痛々しい。
弱すぎるのが、自分が信じられないのが罪ならば、クルミは間違いなく罪人なのだが、そうではないのが逆に切ない。
医学的にはかなりうーんという設定なのだろうけれど、ここではそれにはつっこむまい。
不幸を不幸にしてゆく輪廻のようないびつさと、最後に鮮やかに展開する作者の罠に、うまくすとんとはまりこむ快感を、素直に味わうのが得策!
フェティッシュ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:フェティッシュ (集英社文庫)より
4087463605



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