象と耳鳴り

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初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
4,735回
お気に入りにされた回数
3
読書済み登録回数
23
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あらすじ

2003年02月01日 象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)

※あらすじは登録されていません

評判

象と耳鳴りの評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点0.00pt

象と耳鳴りの総合評価:

8.79/10点 レビュー 28件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

指定の条件による感想はありませんでした。

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.28
(5pt)

恩田さん独特の不穏さに満ちた奇妙な味のミステリ

「六番目の小夜子」のドラマ再放送を見てからまた原作を読みたくなり、その後、「小夜子」の登場人物に会いたくなってこちらを再読しました。この連作集の主人公は関根秋の父親で判事を引退した関根多佳雄です。他にも奥様の桃代、秋の兄の春、姉の夏、他、いとこや姪も登場します。
1999年作品。当時リアルタイムで読んだと思います。今回、内容はすっかり忘れていて2度楽しめました(苦笑)。

あとがきで恩田さんが書いておられますが、「読者として一番好きなのは本格ミステリである」(←意外でした)、「自分は三段論法の使えない人間である」にもかかわらず「本格推理小説への憧れ捨てがたく」悪戦苦闘して数年がかりで書き上げたということ。なのでいつものような幻想ファンタジーやサスペンス寄りの話ではなく、推理がメインです。が、いかにも恩田さんらしい不穏な雰囲気は健在で、なにげない日常がある時突然ざらりとしたものに変わる瞬間にはぞくそくさせられます。
最初の2、3話は話の進行に無理を感じてしまい、あれれ、いまひとつかなと思ったのですが、後になるに従ってだんだんと奇妙な迫力が増していきました。

まず主人公ですが、粋にツイードのスーツを着こなし、文豪のような丸眼鏡をかけた長身のおしゃれなおじさま(おじいさま?)で、その飄々とした個性が際立っています。
登場人物たちは実際に出かけ、現場を歩き、動いているのですが、中心になる事件が過去のことであったり、知り合いに謎解きを持ち掛けられたりで、どこか安楽椅子探偵のような趣があります。以下、気に入った作品をあげてみると、

「給水塔」住宅地に建つなんでもない給水塔が、そこで起きた事を知るに従って不穏なものに変わる不気味さ、
「海にいるのは人魚ではない」たわいない子供の言葉と思われたものが、実は殺人事件を暗示していた、
「ニューメキシコの月」次々に担当患者を殺して埋めた医者からの絵はがき、
彼はなぜそのような犯罪を犯したのか?
「誰かに聞いた話」ちょっとしたしゃれた掌編。記憶というものの不可思議さがよく出ています。
「廃園」むせかえるようなバラの庭園、関根元判事の過去の恋、そして子供の残酷さ。
「待合室の冒険」関根春が活躍します。この本の中では唯一ちょっとした活劇になっています。
「往復書簡」関根の姪、孝子が巻き込まれたトラブル。
手紙のやり取りから人間心理と犯人を推測するおもしろさ。
「魔術師」バスの中で死んでいた男、都市伝説の赤い犬、教室から椅子だけが消えていた、
それ自体がまるで意思を持っているかのような都市、
いろんな要素がカチリと音をたててはまるように最後に真相が明らかになり、爽快な読後です。

やはり恩田さんの作品はいいですね。これから順に再読していこうと思います。
象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)より
4396330901
No.27
(5pt)

恩田さん独特の不穏さに満ちた奇妙な味のミステリ

「六番目の小夜子」のドラマ再放送を見てからまた原作を読みたくなり、その後、「小夜子」の登場人物に会いたくなってこちらを再読しました。この連作集の主人公は関根秋の父親で判事を引退した関根多佳雄です。他にも奥様の桃代、秋の兄の春、姉の夏、他、いとこや姪も登場します。
1999年作品。当時リアルタイムで読んだと思います。今回、内容はすっかり忘れていて2度楽しめました(苦笑)。

あとがきで恩田さんが書いておられますが、「読者として一番好きなのは本格ミステリである」(←意外でした)、「自分は三段論法の使えない人間である」にもかかわらず「本格推理小説への憧れ捨てがたく」悪戦苦闘して数年がかりで書き上げたということ。なのでいつものような幻想ファンタジーやサスペンス寄りの話ではなく、推理がメインです。が、いかにも恩田さんらしい不穏な雰囲気は健在で、なにげない日常がある時突然ざらりとしたものに変わる瞬間にはぞくそくさせられます。
最初の2、3話は話の進行に無理を感じてしまい、あれれ、いまひとつかなと思ったのですが、後になるに従ってだんだんと奇妙な迫力が増していきました。

まず主人公ですが、粋にツイードのスーツを着こなし、文豪のような丸眼鏡をかけた長身のおしゃれなおじさま(おじいさま?)で、その飄々とした個性が際立っています。
登場人物たちは実際に出かけ、現場を歩き、動いているのですが、中心になる事件が過去のことであったり、知り合いに謎解きを持ち掛けられたりで、どこか安楽椅子探偵のような趣があります。以下、気に入った作品をあげてみると、

「給水塔」住宅地に建つなんでもない給水塔が、そこで起きた事を知るに従って不穏なものに変わる不気味さ、
「海にいるのは人魚ではない」たわいない子供の言葉と思われたものが、実は殺人事件を暗示していた、
「ニューメキシコの月」次々に担当患者を殺して埋めた医者からの絵はがき、
彼はなぜそのような犯罪を犯したのか?
「誰かに聞いた話」ちょっとしたしゃれた掌編。記憶というものの不可思議さがよく出ています。
「廃園」むせかえるようなバラの庭園、関根元判事の過去の恋、そして子供の残酷さ。
「待合室の冒険」関根春が活躍します。この本の中では唯一ちょっとした活劇になっています。
「往復書簡」関根の姪、孝子が巻き込まれたトラブル。
手紙のやり取りから人間心理と犯人を推測するおもしろさ。
「魔術師」バスの中で死んでいた男、都市伝説の赤い犬、教室から椅子だけが消えていた、
それ自体がまるで意思を持っているかのような都市、
いろんな要素がカチリと音をたててはまるように最後に真相が明らかになり、爽快な読後です。

やはり恩田さんの作品はいいですね。これから順に再読していこうと思います。
象と耳鳴り Amazon書評・レビュー: 象と耳鳴りより
4396631588
No.26
(5pt)

恩田陸ワールドへようこそ

大好きな単行本
何度読んだかわからない
装丁と内容の世界観が合ってるのもすき
象と耳鳴り Amazon書評・レビュー: 象と耳鳴りより
4396631588
No.25
(5pt)

恩田陸ワールドへようこそ

大好きな単行本
何度読んだかわからない
装丁と内容の世界観が合ってるのもすき
象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)より
4396330901
No.24
(5pt)

不意にどうしても読みたくなって

近くの本屋で取り寄せになってたのでついでに購入。
新品を既に持っていたので中古で充分。
外装も綺麗だし、なんの問題もありませんでした。
曜変天目の夜がとにかく面白い。
象と耳鳴り Amazon書評・レビュー: 象と耳鳴りより
4396631588

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