トム・ゴードンに恋した少女



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初公開日(参考)2007年05月
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トム・ゴードンに恋した少女 (河出文庫 キ 6-1)

2024年10月08日 トム・ゴードンに恋した少女 (河出文庫 キ 6-1)

ハイキング中に家族とはぐれた9歳の少女。「何か」が潜む森の中、必死で生き抜く姿を描いた壮絶なサバイバル小説が全面改稿で甦る。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

トム・ゴードンに恋した少女の総合評価:9.41/10点レビュー 29件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

彼女もまた熊に襲われる

本書は森に迷った9歳の少女のサバイバル小説である。
この頃のキング作品にしては珍しく300ページ強の比較的短めの長編だーいやキングならばこれもまた中編と読んでいるレベルではあるがー。

主人公の少女トリシア・マクファーランドは両親が離婚して兄と共に母親に引き取られた、いわば母子家庭の環境下にある。
兄のピートは離婚を機に生まれ育ったボストン郊外の町から引っ越し、メイン州の南部の町に住むようになってから学校で孤立し、不平と不満の日々を送っているが、トリシアはどんな状況も前向きに捉える少女でペプシ・ロビショーという親友がいる。まあ親の離婚で中学で転校する兄の境遇とまだ9歳で小学校の転校という妹のそれとは確かに段違いの差があるだろう。ちなみにトリシアはもうすぐ10歳となる9歳であるから日本での小学4年生に当たり、既にクラス内に小さなコミュニティが形成されている段階だから、男子ならそれでも厳しいだろう。
その点、女子は順応性が高い。主婦でもすぐにママ友が出来たりするので。

話が脱線したが、物語はこのトリシアの母親キラ・アンダーセンが離婚してから家族の絆を深めるために毎週末に小旅行に行く習慣を新たに作り、今回アパラチア自然遊歩道に行った際に、ずっと口論を続ける兄と母親の後を歩きながら、尿意をもよおしたために脇道から少し茂みに入って用を足した後にはぐれてしまうことから始まる。

さて本来ならばこのような少女の失踪事件が起きると行方不明のトリシアの決死行のドラマと彼女を捜索する側のドラマも描くのが定石だが、キングはそうしない。その筆のほとんどが遭難者トリシア側しか描かれないのだ。つまりまたもやキングはこの1人の少女の孤独な戦いをじっくりとねっとりと描いていくのだ。

とにかくこの9歳の少女に次から次へと困難が襲い掛かる。

まず前半は慣れない森の中での行軍で木の枝や棘に腕などを引っ掛け、どんどん傷だらけになっていく。
さらに突然の雨が降り、ポンチョで雨を凌ごうとするが羽虫の群れが彼女の周りを飛び回る。

そう前半はこれら虫との戦いだ。
ユスリカやヌカカの大群に常に悩まされる。たかが蚊と思われるが、なんとジーンズの生地を通して血を吸おうとするのだ。アメリカは蚊さえも強靭なのかと驚いた。さらにスズメバチの巣を誤って刺激したがためにスズメバチの大群に襲われてしまう。

しかしとにかく執拗なのは蚊だ。人が立ち入らない森の中では、迷い込んだ9歳の少女は血も新鮮で格好の餌食なのだろう。日頃鬱陶しいだけの存在だが、ずっと付きまとわれると恐怖さえ覚えてくる。

彼女はそんな過酷の状態の中でも9歳の少女なりに生きる術を見出していく。
例えば虫に刺されて腫れ上がった顔や手足には泥を塗って防護し、またシップ代わりにする。私は黴菌が入って更に悪化するのではないかと思ったが、これが功を奏すのだ。

そんなまだ幼いながらも孤独な戦いを強いられたトリシアの拠り所は大好きなレッドソックスの試合中継を持参したウォークマンで聴くことだ。
特に彼女のお気に入りは題名にも掲げられている、当時抑えの切り札だったトム・ゴードン投手だ。

苦難と孤独感にさいなまれた彼女の生存への原動力がトム・ゴードンの活躍である。

“トムがセーブすれば、あたしもきっと救助(セーブ)される”

この掛詞を唯一の頼みとして彼女は一歩、また一歩と森の中を進むのだ。

彼女の極限状態はますます高まる。彼女は生きるためにリュックサックの中に入っていたお菓子類を食べてしまった後、雨が降った後の水溜まりから上澄み水を掬って、まだ濁っているにもかかわらず、飲み干したり、ゼンマイをそのまま生で食べたり―甘くて美味しいようだが―、川の水を飲んだり、ズタボロになったポンチョのフードを使ってニジマスを捕まえ、そして内臓を取り出し、生のままその魚を食べる。日本人も同じでしょと嘯くが、捕まえた魚を内臓取っただけでそのまま食べる―しかも頭も!―なんて生臭くてとても食えたものではないだろう。

そしてその追い打ちを掛けるかのようにトリシアはオタマジャクシさえも丸呑みするのだ。

そんな悪食を繰り返すため、彼女は嘔吐・下痢をし、熱を出したりする。この辺、キングはたとえ主人公が9歳の少女であってもその描写は容赦ない。

しかし生きるためにそんな悪食を繰り返さざるを得なかったトリシアを救ったのはチェッカーベリーとドングリだった。この2つは格別に美味く、彼女のエネルギー源となる。

そしてなんと大量にその2つを採取してリュックサックに入れて備蓄することを思い付く。9歳の少女にしては上出来だ。

やがて彼女には幻覚が見え、幻聴が聞こえだす。

彼女の救世主でもあるトム・ゴードンと意地悪小娘の話も含め、これらは全て彼女の脳内で行われた対話であり決して真実ではない。
しかしそれでも、特にトム・ゴードンの会話から得られるヒントはトリシア自身がそれまで行ったことのない場所でも与えてくれる、もはや天啓のようなものだと云えるだろう。

また私が今回最も不穏だと感じたのは実は本書の題名である。

『トム・ゴードンに恋した少女』

そう、過去形になっているのだ。キングの物語が全てハッピーエンドに終わらないのは有名だ。従って本書の主人公、弱冠9歳のトリシアはもしかしたら助からないのではないかと読んでいる最中、心中穏やかではなかった。

そして最後の大量のスズメバチや虫類に覆われた不気味な顔を持つ男は最後彼女をご馳走として救出されるまでずっと登場しなかった、彼女を見張る存在、アメリカクロクマの成獣を司るのか。

このクマはこれまでの脱出行でいつでも彼女を襲える立場にありながら、それをまるで最後のデザートを取っておくかのように時に彼女を見つめながら、また他の動物を寄せ付けないように周囲から守りながらトリシアの後を追う。

現代ならストーカークマになろうか。もしくは肯定的に云えば守護天使となるか。

そして最後に彼女に対峙した時、彼女の目の前で顔はユスリカやヌカカが零れ落ちるうつろな穴の開いた虚ろな顔をして彼女に襲い掛かる。

しかし満身創痍でありながらも彼女は“友人”トム・ゴードンの教えを守り、先手必勝で熊の追い出しを行ったのだ。

そしてどうにか彼女は救出される。クマと戦う場面に遭遇した猟師によって。私の不安が杞憂に終わってよかったと思った瞬間である。

さて本書の題名に挙げられているトム・ゴードンというレッドソックスの抑え投手だが、これは実在する選手だ。
キングがなぜこの実在の選手を題名に冠し、そして出演までさせているのか。
その理由は著者あとがきにも明らか何されていないが、レッドソックスファンにとってこのトム・ゴードンのその年の活躍と成績は印象深く、寧ろ彼が打ち立てたシーズン46セーヴ、連続43セーヴという驚異的な記録がかのチームをプレイオフまで導いたことの感謝なのかもしれない。後にも先にも実在する人物を題名に冠したのは本書だけなのだから、キングのこの時のトム・ゴードンに対する熱の入れようが解ろうというものだ。

しかし悲しいかな。最後にトリシアが心通じ合うのは一緒に暮らしている母親ではなく、別れた父親の方なのだ。
彼女が父親から貰ったトム・ゴードンのサイン入りのキャップこそが彼女を見事生還させる勇気のアイテムになったからだ。そして2人には野球という、いやレッドソックスという共有言語があるために言葉などいらない通じ合うものがあるのだ。

願わくばこの彼女と父親の魂の交流を機にこの夫婦が寄りを戻してくれればいいのだが。全てを語りがちなキングには珍しく、マクファーランド家の行く末について余韻を残した作品だ。

最後の一行の試合終了の意味が2人の不仲の戦いに対するものでありますようにと願ってこの感想を終えよう。


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No.28:
(5pt)

簡単には見つからない

道が見えるとはどういうことなのか。世間の心配をよそに現実はまったく別の様相をしている。そして進むしかない…。
「考えすぎると、ちゃんと焦点を合わせて見ると、見失っちゃうからね。」
トム・ゴードンに恋した少女 (河出文庫 キ 6-1)Amazon書評・レビュー:トム・ゴードンに恋した少女 (河出文庫 キ 6-1)より
4309468063
No.27:
(5pt)

大好きな本

しわくちゃになるまで
何回も読んでます
トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫)より
4102193588
No.26:
(4pt)

私たちは最後まで固唾を呑む。試合終了まで。

(Kindle化され)全面改稿されたと聞き、読んでみることにしました。スティーヴン・キングを読むのは「ミスター・メルセデス」(2016/8月)以来になります。「キャリー」から「クージョ」までを狂熱的に読み続け、間が空いて、『11/22/63』でそのキング熱がまたぶり返し、また少し熱が冷めての繰り返しでした。
 彼は常に米国をシンボライズする具体的な商品名の羅列によってホラー、スリラー、そして米国という「国家」の危うさを表現し続けています。今回は"MLB"という商品(笑)。
 九歳のトリシアはパパと離婚したばかりのママと兄のピートと共に日帰りのハイキングに出かけますが、或る理由からハイキング・コースを逸れてメイン州の森の中へと取り残されてしまいます。その森の中でのサヴァイバルの一部始終がベースボールの試合展開になぞらえられるように繰り広げられていきます。その血と涙と負けん気の(美しいと言ってもいい)一部始終。
 或る種のスリラーについてディティールを描くことは叶いませんが、トリシアが愛するボストン・レッド・ソックスのクローザー、トム・ゴードンの姿に想いを託して彼女はあらゆる困難に非力ながら立ち向かっていきます。
 <ソックスが勝てば・・・もしトムがセーブできたら、あたしもきっとセーブ(救助)される>(p.80)
 そう、この物語はそれだけの物語です。よって、私たちはその一球を追って最後まで固唾を呑む。試合終了まで。
 ◾️「トム・ゴードンに恋した少女 "The Girl Who Loved Tom Gordon"」(スティーヴン・キング 河出文庫) 2024/10/13。
トム・ゴードンに恋した少女 (河出文庫 キ 6-1)Amazon書評・レビュー:トム・ゴードンに恋した少女 (河出文庫 キ 6-1)より
4309468063
No.25:
(5pt)

襟髪(えりがみ)むんずと掴(つか)んで放さないキング節、やっぱすげぇわ‼️

随分前に(二十年くらい経つかも)読んだんだけど、河出文庫に入って刊行されたのを知り、久しぶりに再読しました。

九歳の少女トリシア(パトリシア)が、母と兄からはぐれて迷子になり、森の中をさ迷うその様子を描いた、ほんとにシンプルな話なんだけど、それがどうしてこんなにも心を震わせてくれるのか。胸を熱くさせてくれるのか。「こんだけ、話んなかに入り込ませてくれて、まるで自分がトリシアになったみたいな気持ちにさせてくれるこの芸当ってのは、やっぱ、キングならではだよなあ」てなこと思いながら、頁をめくってました。そのめくり方も、終盤になるほどに速くなっていくのを、もう、抑えることはできませんでした。
この辺りのこたえられない読み心地については、訳者の池田真紀子さんが、巻末「あとがき」で、こんなふうに書き記しています。

《それにしても、「少女が森でサバイバルする」だけの物語がどうしてこれほど面白いのだろう。世界最高のストーリーテラーの作品だから、と言ってしまえばそれまでなのだけれど、私たちの住む日常世界と魔物の棲む異世界の境界線は、私たちが想像しているよりずっと手前にあり、本書でトリシアがしたように、ハイキングコースからちょっと外れただけで簡単に踏み越えてしまうような細いもので、しかもいったん越えてしまったら最後、魔物にむんずとつかまれ、容易には帰らせてもらえないというキング作品の大半に共通するモチーフが、物語が単純であればあるほどくっきりと浮き彫りになるからではないだろうか。》p.307

それと、トリシアの弱気になった心の支えとしてあるのが、大リーグはボストン・レッドソックスの押さえの投手(ピッチャー)、トム・ゴードン。彼が九回のピンチをしのぎ、セーブに成功した時にするのが、天を指さすポーズなんですね。このポーズ、大谷翔平がその一員として戦っているロサンゼルス・ドジャースの中継ぎ(時によっては、抑えの)投手、トライネンもするよな、てなことも、ふっと思い浮かべました。
にしても、森に迷ったアメリカの一人の少女の心の強い支えとなる力を、大リーグの選手は持っているのだなあ。きっと、我らが大谷翔平も、多くの少年少女の野球ファンにとって、そうした〝スター〟の輝きを放つ特別の選手なのは間違いありません。
おっと、話が妙な方向に逸れてしまった‥‥。トリシアみたくおかしな道に迷い込まないうちに、この辺で失礼します。
トム・ゴードンに恋した少女 (河出文庫 キ 6-1)Amazon書評・レビュー:トム・ゴードンに恋した少女 (河出文庫 キ 6-1)より
4309468063
No.24:
(5pt)

(2022年―第112冊)「歯があって、油断していると噛みつかれる」世界との折り合いをつけていく少女の物語

1998年6月、9歳のトリシア・マクファーレンは母親と兄ピートとメイン州南部で暮らしていた。ある日、母親は子どもたちを連れてアパラチア遊歩道にハイキングに向かう。母は1年ほど前に離婚していて、兄のピートはそれ以来、母との折り合いが悪くて常に口喧嘩をしている。ハイキング中も相変わらずで、二人の喧嘩にうんざりしたトリシアは、用を足そうと遊歩道をはずれて森の奥へと入り込んでしまう。済ませた後ですぐに二人に追いつこうとしたが、もはや自分がどこにいるのかわからなくなっていた。森から脱するために少女が頭の中で孤独な対話を続けた相手は、大リーグの名リリーフ投手トム・ゴードンだった……。
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 モダン・ホラーの帝王スティーブン・キングの1999年の作品です。キングお得意のおどろおどろしい超常現象が起きる――ということはなく、深林の中で迷子になった幼い少女が、持てるバイティリティを最大限に発揮していくサバイバル小説です。

 先の見えない極限状況に置かれたトリシアの頭脳は高速回転を始め、これまでの9年間で周囲の大人たちから聞かされた金言、箴言の数々を思い返していきます。
「いつも思い通りにいったら罰当たり」(父の口癖/28頁)
「辛(つら)いときは幸運を数え上げること」(母の口癖/36頁)
「手遅れでもやらないよりはまし」(パパならそう言っただろう/53頁)
「お嬢ちゃん、いいことを教えよう。ことによると、いやなことはもう起きるだけ起きてしまったのかもしれないよ」(トリシアが自分に言い聞かせる/54頁)

 トリシアは危難の中でこうした言葉を噛みしめ、そして自分なりに成長の糧としていきます。その姿がとても凛々しく感じられます。

 ですが、いつまで立っても脱出劇の終わりは見えず、トリシアの心と体は限界まで追い詰められていきます。

「人生はひどく惨めなものなのかもしれないとトリシアには思えた。そして、人生とはたいてい惨めなものなのだ。世間の人々は、そうではないふりをして生き、子どもが怯えたり失望したりしないよう、子どもには嘘を聞かせる。【……】世界には歯があって、油断していると噛みつかれる。いまのトリシアはそのことを知っている」(201頁)
 大人になることとは世界や人生の過酷さを悟ること。そんな真実を見つけたトリシアの思いをニヒリズムの現れと捉えることも可能かもしれません。無辜な少女が、世間に対して斜に構えた大人へと変容していく様子が見られ、誰しもが避けては通れない成長に伴う痛みを感じないでもありません。

 しかし、トリシアのニヒリズムの先にあるのは絶望感ではありません。
「 “人生はそういうものだから”それが気に入らないなら、番号札を取って出口に並べばいい」
「トリシアは思った――いろんな意味で、いまの自分はピートより大人になった」(ともに201頁)

 このように少女の過酷な成長を描く教養小説(ビルドゥングスロマン)として読むことが可能な物語ですが、その一方でこれは特異な信仰告白でもあるように感じられました。というのも、トリシアが「神とは何か」と壮大な質問を父にすると、父は「環境音(サブオーディブル)」だと答える場面が挿入されます。(84頁)
「サブオーディブル」とは、冷蔵庫のスイッチが入ったときやパイプ式暖房機が時折たてる音。意識していないと気づかない、日常生活で出会う背景音のようなもののことです。神とは、何らかの力がそこには働いているけれど、人間の意識にのぼらない何かであり、その意味では背景音だというのです。そしてその何かのおかげで、大多数の人間が死なずに済んでいる。
「その何かは、慈愛にあふれた、すべてお見通しの完璧な神じゃあない。そんな神じゃなく、何らかの力だってことを示してる」(87頁)
 私はこのくだりを読んで、サリンジャーの『
トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫)より
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