罰と罪



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初公開日(参考)2025年01月
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長編小説

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罰と罪 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2025年01月22日 罰と罪 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2022年、ソウル。新米女性刑事ジヘは、捜査チーム班長の提案で、証拠があるにもかかわらず犯人を挙げられずに迷宮入りとなっていた22年前の女子大生殺害事件を再捜査することになる。被害者は女王のように美しい女子大生ソリム。彼女はなぜ殺されたのか? ジヘが奔走するいっぽうで真犯人は息を潜めていた。ドストエフスキーの小説の一節をつぶやきながら――。ジャーナリストとしても活躍する著者が放つ本格警察小説!(「BOOK」データベースより)




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(9pt)

同時代性をひしひしと感じる、静かで熱い韓国社会の歪み

韓国文芸界の第一線で活躍するジャーナリスト出身の文芸作家の初の警察ミステリー。22年前の未解決事件捜査をテーマに現代社会の歪みと倫理と道徳を冷徹に見つめた社会派ミステリーである。
ソウル警察庁の新米刑事・ジヘはチーム班長から22年前の女子大生殺害事件が未解決のままであり、再捜査してみる気があるかを問われる。被害者のマンションの防犯カメラには犯人らしき男の画像が残され、遺体からはDNAも検出されたのに、なぜ犯人は見つからないのか。班長、先輩刑事と共に再捜査を始めたジヘは22年前の関係者を地道に訪ね歩くのだが、眼を引く美貌、奔放な性格、経済的な豊かさを備えていた被害者・ソリムの周りには数え切れないほどの怪しい人物がいた…。
刑事・ジヘの捜査と交互に語られるのが、ドストエフスキーに感化された犯人の人間と殺人に対する哲学で、その対比がスリリング。派手なアクションはないが、じわじわと盛り上がるサスペンスはリアリティがある。韓国の警察組織と刑事が抱える悩みは、現在の日本と通じるものがあり、その点でも興味深い。また、随所に挿入されるユーモラスなエピソードも良い味付けとなっている。
重いテーマをスリリングに軽やかに仕上げた、傑作警察小説として、多くの方にオススメしたい。

iisan
927253Y1
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