私雨邸の殺人に関する各人の視点
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種別
長編
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あらすじ
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評判
私雨邸の殺人に関する各人の視点の評価:
3.50/10点 レビュー 2件。 E ランク
私雨邸の殺人に関する各人の視点の総合評価:
5.88/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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評価が高かったので期待して読みましたが、正直、個人的にはいまいち。
今作に感じた難点は、主に以下の点。
・ミステリーにおける「探偵不在」と言うテーマに対して、新しい切り口を見せてくれる事を期待していたのですが、謎解きや事件の解決の仕方などについて特に何も見どころが無かった事。
・殺人事件が起きているのに登場人物たちの淡々とした対応にまるで緊張感や恐怖感が無い事。
・いくら何でも犯人の動機が取って付けたように弱い事。下手したら今まで読んだミステリー作品の中でも動機の弱さではトップ3に入るくらいかも。
・明らかにキーマンかと期待させておきながら何の活躍もしないサクラの存在や、梗介の二重人格的な自分語り?など、重要そうに見えて特に必要性を感じないキャラ設定が散見される事。
先述したように「探偵不在」と言う売りに期待し、どのような形で事件の謎に向き合うのかと思いましたが、登場人物のほぼ全員が普通に事件の調査や推理をします(笑)。そりゃ警察が来れない状況で事件が起きればそうするでしょうけど、あえて「名探偵」を排することでしか成しえない「謎への対応」の仕方を期待していたので、このごく普通の対応には拍子抜け。
そのため、ある意味リアルな(名探偵の超人的な発想力や分析力などに頼らない)推理になっているのですが、皆それなりの記憶力や着眼点を駆使する割りに、どれもすぐに突っ込みどころが指摘できるようなお粗末な推理ばかり。またそもそも論として、何故こうした犯人が限定されやすい閉鎖状況で犯行に及ぶのかといった点についても特に目新しい視点やミステリー的な必然性もナシ(単に機会があったからってだけ)。この問題が上記の動機の弱さと相まって、殺人を犯すほどの切迫した理由に思えず、真相判明後のカタルシスや納得感が弱くなっいています。
またあえて登場人物の各視点に章分けする必然性もよく分からないものになっていると感じました。犯人の主観視点での語りでありながら、犯行時のシーンは描かれないのはアンフェアでは。個人的には後から「え、あの一見何でもないようなシーンが実は殺害時のものだったのか」といった叙述的なトリックで驚かされる事を期待していたので残念。
せめてもう少し展開に緊張感があれば良かったのですがそれすらも無く、単に脱出ゲームの謎解きを楽しんでいるくらいのノリになっているのがかなりマイナス点になりました。