ご機嫌剛爺 人生は、面白く楽しく!
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冒頭の「はじめに」で、自慢話はこうしてするものだというよき見本が出来たと自負されていますが、なるほど、その通りだと思います。それにしても興味の豊かな、几帳面な性格がうらやましくなります。結局は好奇心のなせることだと思いますが、人生を楽しむことを最優先にしている姿勢は見事です。スマホの見過ぎを否定して、紙の書籍とメモを重視するのはアナログ重視の姿勢といえますし、その雰囲気がいっぱいのエッセイ集といえるでしょう。 それにしても、著者の父親が中一弥という昭和初年からの挿絵画家で池波正太郎さんだけでなく、最後に著者自身の作品の挿絵も描いたのが、写真入りで掲載されているのは初めて知りました。 | ||||
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至る所に、多芸・多趣味で常に前向きの「御機嫌剛爺」哲学?が鏤められており、面白く、楽しく読ませていただいた。字が大きいのも大変ありがたい。かつて、シャープの書院(書院亡き後はワープロソフトの新松)を愛用していた当方としては、未だにその書院を愛用されている逢坂さんに敬意を表したい(一太郎やWordなんて大嫌いだ!)。 私も逢坂さんの真似をして、DIYをしながら、自分を暇にさせず、退屈させず、わが人生を味わい尽くしたい。 | ||||
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ハードボイルド作家で知られる逢坂剛先生が、半生を語りおろした一冊です。 1943年生まれで、1歳半のときにご母堂を亡くされた一方、時代小説の挿絵画家として知られたご父君はなんと齢(よわい)百歳を越えて天寿を全うされたといいます。 そのお父さんからとにかく徹底的に資料にあたって調べ物をすることの大切さと楽しさ、年の離れた東大卒の長兄からは勉学を、そして次兄からは好きなことを徹底的に極めることを学んで、作家・逢坂剛ができあがったということがよくわかります。 直木賞受賞作『 カディスの赤い星 』出版までの経緯がすこぶる興味深いものです。博報堂勤務のサラリーマンとして週末だけの趣味作家を続けた中で生まれた超大作は、あまりの枚数の多さに新人賞に応募ができず死蔵されていたのだとか。短編小説でようやく作家デビューできたのを機に担当編集者に見せたらぎょっとされたというほどの大部の著だったというのですが、いや、あんな面白い小説がこんな数奇な経緯をたどって世に出たとは初めて知りました。 後段は逢坂先生の人生観のようなものが綴られていて、それが大変心に添いました。特にアンガーマネジメントに通じるトラブル対処法のくだりに大いに頷かされました。 「『どうってことはない。トラブルに発展するよりは、ずっとましだ』と考える。つまり、だれかと争うこと自体が時間の無駄であって、一分でも二分でも費やしたくないのです。自分から矛をおさめれば、相手も落ち着きを取りもどす場合がほとんどですし、がまんすれば争いになることは、まずない」(186頁) テレビ番組で何度かお見かけした逢坂先生の、ハードボイルド作家には似つかわしくないような柔和な性格の背後にある考え方が垣間見られて、大変勉強になりました。 さて、途中で読書を中断してしまっている、逢坂先生の岡坂神策シリーズの続き『 斜影はるかな国 』をそろそろ読もうかな。 . | ||||
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1943年生まれの逢坂剛氏の『ご機嫌剛爺 人生は、面白く楽しく!』(集英社)を読んだ。 (こんな内容)→直木賞をはじめ数々の受賞歴を持ち、小説家として第一線で活躍し続ける一方、フラメンコギター、スペイン語、古書収集、野球、将棋、西部劇などの映画に精通し、多芸・多趣味でも知られる。ユーモラスで温厚な人柄から、敬意と親しみを込めて「剛爺(ごうじい)」と呼ばれる小説家の指南書。人生100年時代。仕事も趣味も楽しみ尽くして、日々を機嫌よく過ごすためのヒント満載。 ----------------------------- 著者の本は、スペインがらみの小説やエッセイ本を少し読んでいる程度。 本書で、逢坂さんが岸田首相と同じく開成高校出身であると初めて知った。ただ、東大目指して二浪したりはしていなくて、東京外語大学(第一志望)、早稲田政経(第二志望)、中央大学法学部(第三志望)で受験。外語大は突然受ける年に数学1が入試科目に入り不合格? 早稲田は落ちて、中大に入ったそうな(若干、滑り止めで不本意だったとのこと。模試では早稲田は上位10人内に入ったこともあり落ちるとは思っていなかったそうな)。 でも、禍転じて福となすではないが、当時、中大は神田神保町にあり、そのおかげで、以前から好きだった古本屋を廻ることができたと。 昔から逆境のようなアクシデントに遭遇してもそれをテコに人生を改善してきたとの体験談も綴られている。就職も朝日新聞、文藝春秋に落ちて電通か博報堂を目指し、広告業界としては、電通より小規模で二番手だけど先に内定をもらったということで博報堂に入社。二足の草鞋のような社会人生活を送る上でも博報堂はよき会社だったという。博報堂は一時神保町界隈近くに本社があり、学生時代から引続き古本屋に寄れたとのこと。いまも仕事場がそこにあるという。そういえば、以前、古書会館でお姿を拝見したことがある。 逢坂さんは死ぬまで書き続ける覚悟? 天職をお持ちで、かつそれがお金になるからいいね。 | ||||
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