カナリアはさえずる
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『メアリー・ケイト』『解雇手当』のドゥエイン・スウィアジンスキーの新作である。『メアリー・ケイト』や『解雇手当』の内容には触れないでおくが、この二つの小説を面白いと思える人は、多分トム・クルーズ主演の映画『コラテラル』を面白いと思える。ちなみにドゥエイン・スウィアジンスキーは『コラテラル』には関わっていない。ざっとあらすじだけを取り上げると非現実に思える話(タクシーの客が殺し屋で、無理矢理殺しの片棒を担がされるというような)に、センスの良い音楽(マイルス・デイヴィスとか)を加えて、次の展開はどうなるのだという勢いで持っていく。しかし勢いだけのノンストップ・アクションかというとそうではなく、一種の叙情のようなものが漂っている。『コラテラル』のラストシーンは、トム・クルーズの主演映画の中でも最も印象深いラストシーンである。 それは単なる交通違反で終わるはずだった。 オールAの優等生でも、就職先が見つからない。就職先が見つからなければ、学費ローンの返済ができず、自殺するしかなくなる。そんな絶望的な学生たちを使って、麻薬密売組織を広げていく正体不明のドラッグディーラー、チャッキー・モルヒネ。そして、学生の情報提供者を使ってチャッキー・モルヒネの正体を暴こうとする市警麻薬捜査課のウィルディ捜査官。女子大生サリー・ホランドが交通違反をしてしまった場所は、ちょうど彼らが対立しているど真ん中であった。かくしてサリーは選択を迫られる。刑務所に入るか、情報提供者として働くか。情報提供者として働くサリーの武器は、書いたことを覚えられるという記憶力と、ザ・クラッシュの『マグニフィセント・セブン(七人の偉人)』とかを録音したカセットテープを再生できるホンダ・シビックだけであった。 ちなみに上下巻が続きになっているカバーデザインも素晴らしく。ちょうど第一章の書き出し部分の原文が書かれています。 | ||||
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麻薬関係の事案で逮捕されたサリー。ボーイフレンド(彼氏ではない)を守るため、警察の情報源(カナリア)となるが、ドンドン深みに嵌っていく。 情報提供者として活躍する一方、家族との関係は拗れていく。出口の見えない中で、情報提供者が殺害され始める。 サリーは無事に生き残り、情報提供者を排除しているものを見つけ出すことができるのか、という話。 上巻はまだそこまでスリリングではないしアクション要素も薄め。 アメリカの麻薬社会の実相は興味深いし、麻薬汚染の深刻さも分かります。 フィラデルフィア出身の作者が書いたフィラデルフィア小説のため、色々と面白く読めます。 下巻での急展開に期待です。 | ||||
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