ケイレブ・ウィリアムズ
- 社会派ミステリ (199)
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追う者と追われる者の緊迫した攻防を描いて息詰まる小説であり、ジュリアン・シモンズなどは近代的犯罪小説の嚆矢として評価している作品だが、現代のミステリと比べると流石に最初は取っ付き難い。作者の娘メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』が近代的サイエンスの暴走への警鐘をいち早く鳴らした側面があるように、本書はあくまで単なる娯楽小説というより社会主義的観点から支配階級や権力の欺瞞や抑圧的体制を批判する点に主眼がおかれ執筆されているからだろう。しかし主人公が転落し苦難と災厄に蝕まれる中盤から物語は迫真のリアリティを持ち始め、その世界に引き込まれる。 作家で批評家のロバート・バーナードは本書の主題を罪人追跡という行為に潜む道徳的曖昧性だと評したが、まさに追う者と追われる者、それぞれが薄氷を踏むように互いに焦燥に駆られる緊迫感に満ちた展開はヴィクトリア期に量産された殆どの探偵小説よりも寧ろモダンに感じられ、容赦ない筆致の冷徹さは現在の日本社会においても共通する深刻な社会病理を暴くかのようである。 なるほど、今も普遍的な価値を保つ作品と評価されるに相応しい内容だ。 | ||||
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行きつけの古書店で 800円で購入 やったな アマゾンはボッタクリの店が多すぎる | ||||
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いわば西村寿行の先駆のような作品である。中途からケイレブ・ウィリアムズは無実の罪であちこち逃げ回ることになる。文学史的なものかと思ったがそういう意味でも面白い。ゴドウィンは結末を悲劇的なものにしたあとでハッピーエンドに書き直している。 なお訳者あとがきで、手伝ってくれたとされている京大院生・山本真理というのは現在の京大教授・水野真理さんである。 | ||||
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