道徳の時間

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初版刊行(参考)
種別
長編
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7,435回
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7
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19
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あらすじ

2017年08月09日 道徳の時間 (講談社文庫)

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。現場には『生物の時間を始めます』『体育の時間を始めます』といったメッセージが置かれていた。そして、地元の名家出身の陶芸家が死亡する。そこにも、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』という落書きが。イタズラ事件と陶芸家の殺人が同一犯という疑いが深まる。同じ頃、休業していた伏見のもとに仕事の依頼がある。かつて鳴川市で起きた殺人事件のドキュメンタリー映画のカメラを任せたいという。十三年前、小学校の講堂で行われた教育界の重鎮・正木の講演の最中、教え子だった青年が客席から立ち上がり、小学生を含む300人の前で正木を刺殺。同期も背景も完全に黙秘したまま裁判で無期懲役となった。青年は判決に至る過程で一言、『これは道徳の問題なのです』とだけ語っていた。証言者の撮影を続けるうちに、過去と現在の事件との奇妙なリンクに絡め取られていくが、「ジャーナリズム」と「モラル」の狭間で、伏見はそれぞれの事件の真相に迫っていく。(「BOOK」データベースより)

評判

道徳の時間の評価:

5.60/10点 レビュー 5件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点5.60pt

道徳の時間の総合評価:

5.83/10点 レビュー 36件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.31
(3pt)

あともう一歩・・・いや、二歩くらい惜しい

過去の失敗によって、開店休業状態で燻るビデオジャーナリストの主人公に、13年前に起きた刺殺事件のドキュメンタリー映画製作の仕事が舞い込む。監督は、まったく経歴のない若い女性にも関わらず、なぜか大手スポンサーから3千万円という破格の予算が組まれていた。折しも同時期、彼が住む町ではイタズラの範疇を超えたメッセージ付き事件が多発しており・・・・

 江戸川乱歩賞受賞作であるが、選考会で評価が割れた上に修正されたとかナントカで、出版当時話題だったと記憶しています。

 問題のクライマックスですが・・・本気で読んでいた人ほど、どんでん返しのダメージを受けるでしょうね。読後に深呼吸した後「あー、やられたわ」と思うか「なにこの肩透かし」とガッカリするか、確かに賛否両論になりそうな展開でした。私はこいういうパターンが大好きなので、全てがひっくり返った瞬間「ムフフ」とニヤけてしまったのですが、実は似たような本と映画を見たばっかりなので、ちょっと感激は薄れてしまったかもしれません。

 あと、頑固で反骨精神旺盛なのをアピールしている主人公が、映像や音声証拠も押さえずチンピラの恐喝に金を払ったり、変なところで優柔不断ぶりを発揮するところなど、キャラ設定が安定していないチグハグさが気になりました。ストーリー上必要な行動ではあるのですが、そのせいでご都合主義っぽさがにじみ出て、非常に残念。このブレのせいなのか、物語は余韻を味わう・・・という表現には届かない、ちょっとボヤけた終わり方をします。

このモヤモヤ感から、真相を解明した主人公が、ジャーナリスト魂でガツンと一撃をブチかますifストーリーを求めてしまう。
道徳の時間 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 道徳の時間 (講談社文庫)より
4062937344
No.30
(3pt)

あともう一歩・・・いや、二歩くらい惜しい

過去の失敗によって、開店休業状態で燻るビデオジャーナリストの主人公に、13年前に起きた刺殺事件のドキュメンタリー映画製作の仕事が舞い込む。監督は、まったく経歴のない若い女性にも関わらず、なぜか大手スポンサーから3千万円という破格の予算が組まれていた。折しも同時期、彼が住む町ではイタズラの範疇を超えたメッセージ付き事件が多発しており・・・・

 江戸川乱歩賞受賞作であるが、選考会で評価が割れた上に修正されたとかナントカで、出版当時話題だったと記憶しています。

 問題のクライマックスですが・・・本気で読んでいた人ほど、どんでん返しのダメージを受けるでしょうね。読後に深呼吸した後「あー、やられたわ」と思うか「なにこの肩透かし」とガッカリするか、確かに賛否両論になりそうな展開でした。私はこいういうパターンが大好きなので、全てがひっくり返った瞬間「ムフフ」とニヤけてしまったのですが、実は似たような本と映画を見たばっかりなので、ちょっと感激は薄れてしまったかもしれません。

 あと、頑固で反骨精神旺盛なのをアピールしている主人公が、映像や音声証拠も押さえずチンピラの恐喝に金を払ったり、変なところで優柔不断ぶりを発揮するところなど、キャラ設定が安定していないチグハグさが気になりました。ストーリー上必要な行動ではあるのですが、そのせいでご都合主義っぽさがにじみ出て、非常に残念。このブレのせいなのか、物語は余韻を味わう・・・という表現には届かない、ちょっとボヤけた終わり方をします。

このモヤモヤ感から、真相を解明した主人公が、ジャーナリスト魂でガツンと一撃をブチかますifストーリーを求めてしまう。
道徳の時間 Amazon書評・レビュー: 道徳の時間より
4062196670
No.29
(4pt)

犯人の動機の微妙さ、だが骨太の社会派推理小説

この著者のデビュー作であり本書は最終その年の江戸川乱歩賞を受賞するが、一部選考委員から
強い指摘を受け文章を大きく修正させられたと文末の解説で知る。我々が今読んでいるのは修正
後の作品だが、本書のメインストーリーとなる2001年の教育者殺人事件の犯人の動機も些か複雑すぎる
感は否めないと思う。しかしながら、深い謎解きを伴った社会派推理小説として秀逸の作品である
ことには違いない。この2001年で逮捕されたのは被害者の教え子でなんの抵抗を試みることなく
罪を認め15年の刑に服している。この事件の舞台となる関西のある県に帰ってきて燻ぶった
生活を送る気鋭のビデオジャーナリスト伏見はある日越智という女からこの事件を扱ったノンフィクションビデオの
カメラマンになるように依頼される。この事件をメインにしながら、伏見の住む町で起こる不可解な
数々の事件の謎解きが並行して描かれていく。この作品では随所で、ジャーナリズムのあり方、教育の
持つ意味と限界、そして筆舌に尽くせぬ劣悪な生活環境で生きざるを得ない人間たちの持つ
「道徳観」等々、くどくない形で掘り下げられていく。推理小説の枠を超えて、そのような掘り下げは
深くて読者を引きずり込んでいく。デビュー作とは思えぬ骨太の作品に仕上がっていると思う。
道徳の時間 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 道徳の時間 (講談社文庫)より
4062937344
No.28
(4pt)

犯人の動機の微妙さ、だが骨太の社会派推理小説

この著者のデビュー作であり本書は最終その年の江戸川乱歩賞を受賞するが、一部選考委員から
強い指摘を受け文章を大きく修正させられたと文末の解説で知る。我々が今読んでいるのは修正
後の作品だが、本書のメインストーリーとなる2001年の教育者殺人事件の犯人の動機も些か複雑すぎる
感は否めないと思う。しかしながら、深い謎解きを伴った社会派推理小説として秀逸の作品である
ことには違いない。この2001年で逮捕されたのは被害者の教え子でなんの抵抗を試みることなく
罪を認め15年の刑に服している。この事件の舞台となる関西のある県に帰ってきて燻ぶった
生活を送る気鋭のビデオジャーナリスト伏見はある日越智という女からこの事件を扱ったノンフィクションビデオの
カメラマンになるように依頼される。この事件をメインにしながら、伏見の住む町で起こる不可解な
数々の事件の謎解きが並行して描かれていく。この作品では随所で、ジャーナリズムのあり方、教育の
持つ意味と限界、そして筆舌に尽くせぬ劣悪な生活環境で生きざるを得ない人間たちの持つ
「道徳観」等々、くどくない形で掘り下げられていく。推理小説の枠を超えて、そのような掘り下げは
深くて読者を引きずり込んでいく。デビュー作とは思えぬ骨太の作品に仕上がっていると思う。
道徳の時間 Amazon書評・レビュー: 道徳の時間より
4062196670
No.27
(3pt)

良く出来てるが、好きでない

<ネタばれあります>江戸川乱歩賞で意見が割れたとのことだが、どちらかというとわたしは池井戸潤に賛成かな。文庫本解説で解説者が元少年aの本を例に挙げて本書の犯人の「動機」について擁護していたが、殺人者が殺人のあとで本を書くのと本を書くために殺人をするのでは全然違う話でしょう。やはり動機はちょっと荒唐無稽と思う。人間ドラマが良く書けてるという書評もあったが、どこが?横山秀夫や池井戸潤なんかと比べるとぺらぺらでしょう。最後の方の夫婦の会話なんておぞましい限りだし主人公のとがったもの言いとかうっとうしくて、かえってテクニカルでドライな作風の方が良かったと思う。と悪口ばかりだがまあ駆け出しの段階でこれだけ書けるのは驚異的とは言える。
道徳の時間 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 道徳の時間 (講談社文庫)より
4062937344

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