王とサーカス

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種別
長編
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16
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118
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あらすじ

2018年08月30日 王とサーカス (創元推理文庫)

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を送ろうとしていた太刀洗だったが、王宮では国王をはじめとする王族殺害事件が勃発。太刀洗は早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。『さよなら妖精』の出来事から十年のときを経て、太刀洗万智は異邦でふたたび大事件に遭遇する。(「BOOK」データベースより)

評判

王とサーカスの評価:

7.25/10点 レビュー 8件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.25pt

王とサーカスの総合評価:

7.68/10点 レビュー 114件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(5pt)

「王とサーカス」の感想

前作の「満願」が好評だったことあって、出版直後に本書を購入し、早速読み始めましたが、3分の1ほどのところで挫折してしまいました。
2001年頃のネパールの様子を知りたいわけでも無いし、またその頃に勃発した王族殺害事件が詳しく書かれているわけでも無く、そのことに興味も持てませんでした。
もっとも、この本の内容は、王族殺害事件の話ではなく、それは単にこの小説の背景にすぎなかったのですが・・・。

カトマンズの街の様子や、ここからどこそこに行く近道の様子を書かれても、面白くも何ともありません。
カトマンズと言えば、まだネパールではマリファナが合法だった頃に作られた映画で、ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールが共演していた「カトマンズの恋人」(1969年上映)で見た風景が記憶の底にあります。
さすがに、2001年頃には、その当時のようなユートピアを求めてやってきた白人の若者たちが、ホームレスのようにたむろって、あてもなくさまよい、クスリに溺れ、誰とは無しに抱き合っている・・・といった、そんな退廃的で自堕落な姿はすでに無くなっているにせよ、本書に書かれている街の様子とほぼ変わりばえのないイメージだったので、なおさら興味も持てませんでした。

ところで、12月になって、各紙のミステリベストテンを見て驚きました。三紙で1位、残りの一紙で3位です。
そこで、再度頑張って読み直しました。

海外旅行雑誌の取材の下見に行った時に出会った王族殺害事件を、日本で記事にするために取材を続けていくという話なんですが、その過程で殺人事件に遭遇してしまいます。
殺人事件が起こってからは、それなりに読み応えはありました。でも、身の安全が保証できない地域で、大きな事件を取材している途中に戒厳令もひかれ、緊迫している状況下なので女性ジャーナリストの身の危険を心配しながら私は読んでいるのですが、危険と隣り合わせになって居るという様子が伝わって来ません。
彼女が簡単に殺されてしまっても、おかしくない状況なのに、そんなに危険な目に遭わないし、その上、本書で初めて出会う女性と言う事もあって、なかなか感情移入できないので困りました。
私としては、この本をミステリとして評価するのは、ちょっと違うのではないかと思って居ますが、「広義の」というところでは、仕方が無いのかも知れません。

余談ですが、年明けに本屋さんに行ったら、本書が山積みされていました。帯には、「2015年度ミステリベストワン」と書かれています。
それを見て2000円ほどの本書を買われる方も居られるのかと思うと、こういったベストテンにはいささか疑問を感じてしまいます。

トラ
WFY887SY

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.106
(5pt)

今さらながら、読んだ。

当時、ミステリー三冠との帯を見て、手に取り軽く読み、戻した。が、大きな間違いだった。すごい骨太の作品で、今なら三冠も頷ける。
太刀洗が出る他の作品もあるようなので、それも読んでみます。
王とサーカス (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 王とサーカス (創元推理文庫)より
4488451101
No.105
(3pt)

それほどでも

評判程素晴らしい内容ではなかった。なんでこんなに評価高いのかな。淡々としていて起伏に欠けるし、ブータンの雰囲気ももともとに知識が少なく、あまりピンとこない
王とサーカス (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 王とサーカス (創元推理文庫)より
4488451101
No.104
(5pt)

書くとは何か?

想像とは全く異なる展開。
個人的には非常に面白い題材だと思うが、誰にでも勧められる内容ではないかなとも。
王とサーカス (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 王とサーカス (創元推理文庫)より
4488451101
No.103
(5pt)

リアルな小説

東洋新聞で記者をしていた大刀洗万智(たちあらいまち)。同僚の自殺をきっかけにして記者を辞め、フリーの記者として取材のためにネパールへと来た。

そこで大事件が起こる。ネパールの国王と王妃、そして皇太子の弟妹が皇太子に射殺されたのだ。その後、皇太子は自殺しようとした。現在は意識不明の重体である。

万智は、そのニュースを日本の月刊誌に載せることになった。

皇太子のディペンドラは、死んだ王に代わって王位に就いた。意識不明なため、前王の弟であるギャネンドラが摂政になった。

その後に万智が聞いたところでは、ギャネンドラはたまたま事件の起きた晩餐会には出ておらず、そこにいたのにたまたま無事だったのがギャネンドラの息子のパラス。何か裏がある、とみんな思っている。

記者として真実を知りたい、と思い、事件の時に詰所にいた軍人に会い、話を聞こうとする。しかし、ラジェスワルというその軍人は、日本人の記者に話すことは何もないと言う。日本人の読者はこの事件を娯楽として消費するというのだ。「恐ろしいことだ」と言いながら、娯楽として楽しむ。それが人間の性質なのだと。それを論破することができず、何の話も引き出せない万智だった。

この小説を知ったのは、知人のブログからだった。著者が山本周五郎賞を受賞した「満願」という短編集が、「他人事のように書かれている」と批判されたそうだ。その言葉を受けて書かれたのが本作品ということだった。

確かに、「満願」はアイデアで勝負するタイプの短編集で、「他人事みたい」と言われれば、そんな感じもする。だが、本作品は違う。実際に起きた事件を下敷きにし、ヒリヒリした現実を描こうとした小説だと感じる。隅々まで取材し、主人公が直面するリアルを追求した作品なのだ。小説とはこうあるべきだ、という一つの形を見た気がする。
王とサーカス (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 王とサーカス (創元推理文庫)より
4488451101
No.102
(5pt)

リアルな小説

東洋新聞で記者をしていた大刀洗万智(たちあらいまち)。同僚の自殺をきっかけにして記者を辞め、フリーの記者として取材のためにネパールへと来た。

そこで大事件が起こる。ネパールの国王と王妃、そして皇太子の弟妹が皇太子に射殺されたのだ。その後、皇太子は自殺しようとした。現在は意識不明の重体である。

万智は、そのニュースを日本の月刊誌に載せることになった。

皇太子のディペンドラは、死んだ王に代わって王位に就いた。意識不明なため、前王の弟であるギャネンドラが摂政になった。

その後に万智が聞いたところでは、ギャネンドラはたまたま事件の起きた晩餐会には出ておらず、そこにいたのにたまたま無事だったのがギャネンドラの息子のパラス。何か裏がある、とみんな思っている。

記者として真実を知りたい、と思い、事件の時に詰所にいた軍人に会い、話を聞こうとする。しかし、ラジェスワルというその軍人は、日本人の記者に話すことは何もないと言う。日本人の読者はこの事件を娯楽として消費するというのだ。「恐ろしいことだ」と言いながら、娯楽として楽しむ。それが人間の性質なのだと。それを論破することができず、何の話も引き出せない万智だった。

この小説を知ったのは、知人のブログからだった。著者が山本周五郎賞を受賞した「満願」という短編集が、「他人事のように書かれている」と批判されたそうだ。その言葉を受けて書かれたのが本作品ということだった。

確かに、「満願」はアイデアで勝負するタイプの短編集で、「他人事みたい」と言われれば、そんな感じもする。だが、本作品は違う。実際に起きた事件を下敷きにし、ヒリヒリした現実を描こうとした小説だと感じる。隅々まで取材し、主人公が直面するリアルを追求した作品なのだ。小説とはこうあるべきだ、という一つの形を見た気がする。
王とサーカス Amazon書評・レビュー: 王とサーカスより
4488027512

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