白骨
- 白骨死体 (98)
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主人公やその相棒に関する描写が抜群にうまい。 だらだらとした内面描写はせず、何気ない動作やテンポのいい会話を使うことで、逆に人物造形を深めることに成功している。 ストーリーもテンポよく展開し、最後まであきさせない。 特に最終章は恐ろしい。 ただ犯人の人間像については、かなり中途半端な気がした。 かなり陰惨な事件ではあるのだが、プロファイリング的な側面を含め、こういう連続殺人鬼って実際いるのだろうかと思った。 | ||||
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白骨 (新潮文庫) 昨年読んだミステリの中では、個人的にベスト10に入る作品だった。 主人公コーソを通じて描かれる作者の人間観、世界観が、自分とどこか似ている点があったからだろうと思われる。 一匹狼のコーソには、世間とはちがう価値基準を持っている。いわなくてもいいときに、事実を指摘してしまう、というのが、彼の困った点である。 そのためにあちこちの司法制度から追われるハメになる。 当局の拘束を振り切ろうとした彼が、猛吹雪の中で立ち往生、半死半生で辿りついた廃屋で死体に出くわす、という冒頭から、アメリカ深部の忌まわしい土地へ1人の少女の生い立ちを探りにでかける中盤まで一気に読ませる。 コーソはタフであるが、ヒーローというわけではなく、正義を振りかざすような派手な性格でもない。彼には、被害者たちの生い立ちに通じる貧困と劣等感の陰りがあって、そこが緻密な内容に深さを与えている。ミステリとしては欠点はあるかもしれない。しかし、優れた人間造形に支えられた小説であると思う。 ラストの一言は秀逸である。 | ||||
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G・M・フォードによる<フランク・コーソ>シリーズの第3作。 今回もコーソと女性カメラマンのドアティのふたりが、生死をかけて活躍する。 物語はいきなり極限状態におかれたふたりが、ある一家の15年前の白骨死体を発見するというスリリングな場面から始まる。なりゆきで調査を始めるふたりだったが、そこからある女性の恐るべき過去の連続殺人事件が次第に明らかになってゆく。 30年以上前に山の中の墓地に埋葬されたことになっていた子どもが、実は生きていて、各地を転々としては自分の夫や子ども、教会の老修道女など次々と人を殺していたのだ。 いくつかのサイドストーリーをはさみながら、ふたりがその女性の軌跡を追ってアメリカの中西部から東部を駆け回る展開はスリルとサスペンスに満ちている。また最後に犯人と対決するシーンでは思いもよらない、そして戦慄の余韻を残すような結末が待っていた。 本書は、フィクションの世界にひたりながら一気に読ませるリーダビリティーを持った、G・M・フォードの読者に対するサービス精神が充分に発揮されたエンターテインメントである。 | ||||
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