ヴェネツィア殺人事件
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
ヴェネツィア殺人事件の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
ヴェネツィア殺人事件の総合評価:
7.33/10点 レビュー 6件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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やはりイタリアは、ゲルマンやアングロサクソン系とは精神性が違うということが、読んでいてよくわかりました。法に従うよりは地縁、血縁、人脈で物事を動かす、何かトラブルがあってもまともなルートでは手間隙がかかりすぎたり、またはまったく解決にならない、なので賄賂に裏操作、コネで融通をきかせることが当たり前になっていて、人々には罪悪感すらないというのは日本人には驚きだと思います。作者はアメリカ生まれなので、そういうところは外国人の視点から見てやはり驚きだったのでしょう。
主人公ブルネッティ警視の奥様が作るイタリア料理がものすごくおいしそうです。仕事中でもランチにはしっかり帰宅、家族揃って一緒に食べる、そんな日常生活にほっこりします。また、服装の描写もよく出てきて、イタリア人がおしゃれな様子も伺えます。確かに現地、特に北イタリアでは、女性はもちろん男性もとてもおしゃれで、ネクタイから靴までキザなくらいびしっと決めている人が多かったです。
その反面、美しく風情あるヴェネツィアにも治安のよくない場所があったり、麻薬中毒者もいるのですね。観光都市の裏面がちらりと伺えます。
意外な犯人ではありましたが、階級のない日本人にはやや動機がわかりにくいかもしれません。またラストに、ブルネッティ警視が犯人を罵倒し憎しみをぶつける様が、それまでの温厚なイメージとあわず唐突でびっくりしました。もちろん犯人は責められるべきなのですが、ずっと孤独な人生で決して幸せではなかった、ネタばれになるのであまり書けませんが・・・そこまで言うのはちょっとひどいんじゃないのかと感じてしまいました。そのままいきなりラストになるので、えっこれで終わり?と思ってしまい、なんだか釈然としませんでした。総合的には楽しめたのですが、その点が残念でした。
ヴェネツィアの風情を感じられるミステリでは、デヴィッド・ヒューソンの「ヴェネツィアの悪魔」もおすすめです。