審判
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初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
2,324回
お気に入りにされた回数
1回
読書済み登録回数
2回
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あらすじ
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評判
審判の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
審判の総合評価:
8.00/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本書は、2002年7月に発行されてものだから評者が読んでから13年時が過ぎたことになる。
本書『審判』も弁護士「ジョーゼフ・アントネッリ」を主人公とするリーガル・サスペンスものなのだが、読了して先に読んだ『弁護』のほうが作品としての完成度が高いように感じたのは評者だけでなないだろう。
アントネッリの初恋の人の登場から二人の濃密な関係修復などへの描写が長々と書かれてるのが、先を知りたい読者にはイライラ感を与えただろうと思ってしまった。
もちろん評者もその一人であるが、先に読んだ『弁護』に登場する恋人のアレグサンドラは、事件に大きく関与していたが、本書に登場する初恋の人ジェニファーは、事件そのものに直接かかわりがないから二人が楽しむドライブやレストランでの情景描写などページを飛ばしたくなってしまった。
ネタバレを承知で書かせてもらえば、著者がこの物語の最後で主人公アントネッリを、『弁護』と同じように「ハッピーエンド」で終わらせない布石と思えば納得できるのだが・・・。
ハッピーエンドとは言えない最終ページで、アントネッリに語たらせる描写などは、意外と爽やかさを感じるのは著者の才能のなせる技なのだろうと感じてしまった。
評者は、13年前に読んだ本書を再読したのだが、物語の内容をかなり記憶していたので『審判』ほど楽しく読み進むことはできはしなかった。
が、著者D.W. バッファは、シカゴ大学を卒業後、オレゴン州で弁護士を開業、刑事裁判では十五戦全勝という無敗の記録をうちたてた経験をもつ、いわゆるアメリカでのやりての弁護士だったから、著者の作品のなかで出てくる法廷でのリアリテイあふれる描写力が読み手を魅了してしまうのである。
子供のころロシアから亡命してきた古書店主のチチェリンなどとの交流で語り合うロシア文学やスターリンなどのエピソードを挿入する著者の博識なども著者の作品には多く挿入されているから、本作もたんなるリーガル・サスペンスものでは味わえない独自の魅力となっている秀作であると評価したい。