悪いものが、来ませんように
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
悪いものが、来ませんようにの評価:
6.67/10点 レビュー 3件。 B ランク
悪いものが、来ませんようにの総合評価:
6.99/10点 レビュー 115件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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芦沢央が2016年に書いた長篇ミステリ。「不妊」「不倫」「育児」「嫉妬」「人間関係」「家庭環境」など、女性がじわじわと追いつめられていく過程が描かれ、(ああ、これがイヤミスというやつなのだなあ)と読みすすめている最中、印象がすこぶる悪かった。
しかし、ストーリーの後半に入ったあたりで「あれっ」と気づけば構造ががらりと変わり、さらにクライマックスに近づくと「えーっ」と叫ぶほど印象が変化する。前半のいやな描写はすべて伏線であり、結末でそれが回収されることで感動すら覚えた。
ミステリとしては「〇〇トリック」と「△△△のトリック」の複合であり、また、あの有名な作品とあの有名な作品のトリックをミックスしており、さらにエピローグの後味はあの有名な作品に近いものを感じ……という分析を書くのも野暮だ(書いちゃったけど)。久しぶりにまじめに引っかかって、冒頭からぱらぱらと読み直し、あまりのフェアプレイに拍手を送りたくなった。柚木麻子の『BUTTER』を読んだあとだったのでなおさら騙された。
最後まで読了し、表紙のタイトルを見たとき、改めてある登場人物の想いに「そういうことだったんだ」と気づかされる。これはイヤミスではない。「イヤミスの印象と仕掛を利用した普通小説」だった。